離乳食の果汁100%ジュースはいつからOK?
初期(生後5・6ヶ月頃) | 中期(生後7・8ヶ月頃) | 後期(生後9・10ヶ月頃) |
× | × | △ |
果汁100%ジュースは、甘みが強く糖分も多いため、量や頻度が少なければ離乳食後期以降に与えられます。野菜の味などに慣れた後を目安にしましょう。
果汁100%ジュースを早い段階であげると、果汁の甘さに慣れて母乳やミルクを飲まなくなることがあります。また、美味しくてゴクゴクと飲みすぎてしまい、お腹がいっぱいになって離乳食を食べないことも。
母乳やミルクとのバランスや他の食材の進み具合を優先しながら与えるようにしてください。
果汁100%ジュースの原材料である「オレンジ」「キウイフルーツ」「バナナ」「もも」「りんご」は、アレルギー症状を引き起こしやすい「特定原材料等28品目」のひとつです。
初めて飲ませるときは、アレルギー症状が出た場合や心配ごとに備えて、かかりつけの医療機関を受診できる曜日の午前中に与えましょう。
1日1口からはじめて、様子を見ながら量を増やすようにしてください。
飲ませるときに気をつけることは?
大人用の果汁100%ジュースの場合は糖分が多いため、湯冷ましで薄めてから与えましょう。薄めても甘みはあるので、くせにならないように注意してください。
虫歯の原因にもなりやすいので、頻度は少なめにして、ジュースを飲んだあとはお茶や水を一口飲ませてあげると良いですね。
監修専門家:管理栄養士・フードコーディネーター 中村 美穂
東京農業大学卒業。保育園栄養士として乳幼児の食事作り、食育活動、地域の子育て支援等に携わった経験を活かし、離乳食教室や子どもから大人まで楽しめる料理教室「おいしい楽しい食時間」を開催。書籍、雑誌等へのレシピ提供・監修も行っています。著書に『きちんとかんたん離乳食』(赤ちゃんとママ社)、『1~3歳発達を促す子どもごはん』(日東書院)など。2児の母。