はじめまして。昨年(2022年)4月に入社した内藤です。社内ではエイトと呼ばれています。
学生時代は安藤抜刀斎という渋めのニックネームだったので、「エイト」は洋風かつ、何となくアンブレラアカデミーみたいで気に入っています(伝わる?)。
さて、タイトルにもあるように、僕はエバセンに入る前は小学校の先生をしておりました。いわゆる公務員ですね。
一般的に公務員、特に教員という職業は、一度就いたら定年までやり切る!という人が多く、他業種に転職する人はあまり見かけませんでした。
というわけで、今回は、そんな僕がどうして先生を辞めたのか、そしてなぜ転職先としてエバーセンスを選んだのか、について、そもそもどうして教員を目指したのかも含めて、書きたいと思います。
大学生活は教育漬け!…ではありませんでした
僕は、教育大学を卒業後、そのまま小学校教員になりました。大学は東京学芸大学といって、教員養成大学の中では有名なところ。なので、教員の世界では「最初から教員を目指していた人」として扱われることが多かったです。
しかし、実は全くそんなことなく…。大学時代は、同期の多くが教育系の研究に進む中、自分は近代文学の研究を選び、サークルは軽音楽部でバンド活動。何となく、「周りと違うことをしたい」「染まりたくないなあ」と、斜に構えていました。
▲イキってベースを弾いています。
ダラダラとやりたいことも見つけられず、ベース弾いて、コーヒー飲んで、散歩してと過ごした大学生活も後半に差し掛かったある日、教育実習という転機が訪れました。
小学校に2回、高校に1回の実習を経て、「複数の子どものニーズをサッと掴んでいる教師ってすご…」「そもそもこの数の子どもを1人でマネジメントして、無事故で帰宅させてんのすご…」と感動。(単純)
こうして、教育界のメッカ的な大学にいたにも関わらず、教育の世界への遅すぎるスタートを切りました。
子どもと向き合って考えた、「自分はどうなりたい?」
教員としての生活は、正直な話、楽しさと辛さが1:2くらいでした(笑)。
もっと大変だという人もきっとたくさんいますよね。幸い自分の場合は、保護者の方々や子どもたち、先輩方にも恵まれたので、比較的楽しく過ごせたように思えます。
教員生活の中で出会った子どもたちの中には、(個人情報になるので詳しくは割愛しますが)自分自身や家庭環境など、様々な課題を抱えている子もいました。
僕自身、得意なことより苦手なことの方が多い人間ですので、子どもの傾向としての苦手な部分を治そう!矯正しよう!とは考えてなくて、せめて「こういう自分(友達)がいてもいいんだ」って、誰もが思えるような学級環境を目指していました。
周りとちょっと違っている子たち(多かれ少なかれみんな違ってますよね)に正面から向き合って、本人・環境に手を打っていく試行錯誤のプロセスは楽しかったし、すごくやりがいも感じていました。
▲教員時代の写真は子どもが映っているので、遠足で行った山で勘弁してください…
そんな多様な子どもたちと触れ合う中で、その傾向や課題感は年々、複雑化していることに気づきました。
もちろん、学校内には教員以外のスタッフもたくさんいたし、近年は特別な配慮が必要な子どもへの支援もどんどん拡充しています。でも、「学校内でできることって案外限られていそうだぞ」という気持ちが自分の中で強くなっていきました。
思い立ったが吉日!学校システムと離れたところから子どもにアプローチしたいという思いが高まり、転職を視野に模索開始しました。
また、転職に踏み切った現実的な要因としては、以下がありました。
● 法改正で教員免許の更新期限が撤廃され、数年に一度の免許更新の必要がなくなった。
● (良いか悪いか)近年、教員採用試験の倍率は低下傾向
つまり、他の世界を見て、「やっぱり教員として子どもと関わりたい!」となれば、比較的戻りやすい環境になりつつある、ということが大きかったです。
エバセンとの出会いは偶然に
当たり前ですが、実務経験もありませんし、初めての転職活動は難航。教育系のベンチャーなどからも内定をいただいていましたが、これまでの業務内容との違いがそこまで感じられず…。
そんなとき、Wantedlyで偶然エバセンに出会いました。
エバセンが目指すビジョン「家族を幸せにすることで、笑顔溢れる社会をつくる。」を見て、「お!」と思ったのを今でも覚えています。
子どもたちが過ごす時間って、平日昼間は学校だけど、それ以外は家庭。その部分にITという形でアプローチしていけるのって面白そう!と感じ、面接へ。
社長の牧野さんと面接(雑談?)では、「やりなおせる社会になったらいいよね」という言葉が印象に残っています。すごく自分の教育感に近いし、素敵だな〜と思いました。この時点で、転職するならここがいいな〜と考えていました。
エバセンの方と話していく中で、自分の視野が目の前の子どもたちだけでなく、子どもを取り巻く社会全体へちょっとだけ向きはじめました。
子どもたちが住みやすい社会にちょっとでも貢献できたらいいな
▲ninaru小学生開発風景。
エバセンに入社してからは、毎日楽しいことばかり!というわけでは正直ありません。早速ninaru小学生の開発に関わらせていただくなど、キャッチアップに追われる日々です。
その中で、プロダクトを作っていくことの難しさや楽しさを経験させてもらっています。日々の仕事は大変で、地味で、教員時代みたいに、毎日「ありがとう」って言ってもらえることもありません。
でも、「家族にとってよりよい社会へ向かって種まきをしているな〜」という感覚を日々味わうことができていますし、一緒に働いているエバセンのメンバーもきっと同じ気持ちなんだろうな、と感じています。
「未来の子どもたちがちょっとでも住みやすいと思える社会に、今、できることを」の気持ちを忘れずに、これからも頑張っていきたいと思っています。
異業種から転職を考えている人へ
自分と向き合って変化するのは大変だし、正直めんどくさい。一から学び直す必要が出てくるかもだし・・・。
でも、自分の場合は子どもと過ごして日々授業を考えていたことや、保護者の方と話し合ったことなど、関係ないことも少しずつ自分のチカラになっている感覚があります。
これまでのモノをすべて捨てる必要はない、0からのスタートじゃないです。やりたいことのために、ちょっとだけ踏み出してみませんか?