編集が学ぶ「デザイン勉強会」

2017.12.26

古賀 旺人
エンジニア

こんにちは。急に寒くなってきてだんだん朝がつらくなっている新卒入社の古賀です。

早いものでインターンから数えると1年5ヶ月、その間にもどんどんと人は増え、入社順で考えると半分を超え、早い方になりました。来年の新卒も決まり、今からとても楽しみであります。

さて、今回はデザインチームマネージャーであるスーさんが講師となり、エバセンの最大勢力であるメディアプロデューサー(18名!)にむけておこなった「デザイン勉強会」の様子についてお届けします。

デザインで表現力を鍛える

そもそもメディアプロデューサー(MP)が担当するのは「こそだてハック」「HORTI」「コジカジ」などのメディアの運営全般。正しくてわかりやすい情報を届けるため、記事執筆を基本とするコンテンツ作成を主に担っています。

「文章を書く人」と聞くとビジュアル的な力は必要なさそうに思えますが、当然エバーセンスで大事にしている「正しくてわかりやすい」は文章だけでなく視覚的な情報からも実現できますよね。

例えば記事内の画像やイラストなど、文章以外でもコンテンツに関わることは全てMPの仕事の範囲内。ときにはデザイナー陣と連携してデザインリニューアルを考えることも。

MPは文章を書くだけでなくメディア運営全体に関わるマルチな職種で、
視覚的なわかりやすさも、読み手に一番近い書き手の目線から提供できれば、メディア全体のパワーアップに繋がるというわけなのです。

デザイン勉強会

MPがより優れたコンテンツ作りができるようになることを目標に始まったデザイン勉強会。受講者が自分の業務で再現性できるように、ワークを中心に考え方を体感しました。

自分ひとりでモクモクと考えたり、ときにはチームになってワイワイと議論しながら次のようなテーマで全8回、2ヶ月に渡っておこなわれました。

内容は、

  • 街なかで見つけたバッドデザインを、自分ならどうするかを考えてみる。
  • 「自分が好きなもの」を言葉にして発表してみる
  • にしむさんがつくったひどい資料をみんなで作り直してみる。 などなど。

ここではにしむさんがつくった資料をみんなで作り直した「リデザイン回」の様子をちょっとだけご紹介します。

課題となる資料はこちら。

何がなにやらわかりませんが、以下のようなバッドデザイン要素が詰まった素晴らしい課題シートです。

  • 月が小さくて、いつ何を始めるのかわかりにくい。
  • 見出しに縦書きと横書きが混在している。
  • 色が強すぎてそこばっかり見ちゃう。
  • 急に巨大な「もう一段違うチームになりたい!」(4月までに)という決意表明

このシートを「見たメンバーが今後の施策とスケジュールをすぐに理解できるようになること」を目標にみんなでデザインし直します。

事前にもらったヒントは「整列させる」「グループ分けする」「同じルールで並べる」「強弱をつける」の4つの言葉のみ。

制限時間は10分だけ。4点のヒントだけで、こうなりました。

↑まきこさん作(勝手に拝借しました)

  • 縦線が入って何月の出来事なのかわかりやすくなったこと。
  • サービスの見出しがきちんと整列していること。
  • 決意表明は4月を強調してわかりやすくしたこと。
  • 文言もシンプルに変更

原型は残しながらも、この資料で一番伝えたい「どのタイミングで何をするか」がとてもわかりやすくなりました。
こんな感じで全員がシートをリデザインして見せ合います。同じヒントをもらったはずなのに、みんなそれぞれの作り方をしていて、性格が出るなあと思いました。
どうやら僕を含め男性は色使いが苦手なようで、原色を使いがちということもわかりました。バッドデザイン!と言われないように気をつけていきましょう。

 

勉強会を終えたあとのアンケートをのぞいたところ、次のような声が寄せられていました。

・デザインってそんなに取っ付きにくいものではないんだな、と思えた。センス勝負だと思っていたけど、「課題解決をするためのもの」ということがわかった
・思考力、考えるという力、アンテナを立てる機会を持てたというのが良かったと思う。
・スマホにかじりつきがちな通勤時間に、周りを見る意識が強くなった。みんなの視点を知れたのも面白かった。
・バッドデザインを日常的に見つけられるようになった。「デザイン=装飾的」なイメージだったけれど、本質を見る、わかりやすく、誰もが迷わないようにすることなんだなぁと思った。

実際この勉強会のために作られた社内チャットが2か月ほどたった今でも動いていたりと、その後の生活にまでかなり影響をおよぼした勉強会になりました。
自分でも身近なところからデザインを考えるのは習慣づいてきたので、今度はロゴやサイトレイアウトなど、サービスに活かしてみたいなあと思いました。

(ちなみに、にしむさんは勉強会に呼ばれていなかったのですが、その後、すーさんに個別レクチャーを受け、資料作りに慎重になったそうです。「社内資料から細部にこだわる。大事だなぁ」とのこと。)

学びに全員で向き合う環境

エバセンでは、レベルアップに繋がる学習をどんどん応援してもらえます。

今回のデザイン勉強会では全社員の4割ほどにあたるMP全員がお昼の時間を使って参加しました。エバセンには経験豊富なメンバーが多いので、2か月に渡る長期の勉強会でもメンバーがみんなの講師になることで実施できるのです。

他にも、いいものをつくるため、下記制度があるので自分でどんどん知識をインプットしていくことが可能です。

  • 「キャリサポ」(社外の勉強会、研修参加へのサポート)
  • 「レベセン」(講師を呼んだりして集団で行う勉強会支援制度)

こんな感じで、いいもの・サービスを届けていくためにも、作り手のレベルアップを大事にしています。
日々切磋琢磨していきたい人、いろんなことに関わりながらものづくりをしてみたい人は、エバセンに向いているかもしれませんよ。

ご興味あればぜひ採用ページをのぞいてみてください。