妊娠から出産、育児期のママやそのご家族に寄り添うサービスを多数展開しているninaruシリーズの運営会社、株式会社エバーセンス(本社:東京都中央区、代表取締役社長:牧野哲也)は、「家事・育児分担に関するアンケート」を実施いたしました。
背景
国土交通省の発表(※1)によると、全就業者(雇用型・自営型)のテレワーカーの割合は2020年度に22.5%となり、過去5年間で最高値を記録しました。テレワーカーの割合は地方都市圏よりも首都圏の方が高く、東京都の発表(※2)では、2021年3月後半の都内企業(従業員30人以上)のテレワーク導入率は56.4%。テレワークを実施した社員は、56.2%でした。
コロナ禍でテレワークが増え、自宅で過ごす時間が増えている中、家庭内の家事・育児はどのように変化しているのでしょうか。そこで今回エバーセンスでは、「家事・育児分担に関するアンケート」を実施。家事・育児分担の理想と現実や、それぞれの満足度などについて調査しました。新生活がはじまり慌ただしい日々が続く中、少しでも毎日を乗り切るためのヒントになればと思います。
(※1)国土交通省「テレワーク人口実態調査」より
(※2)東京都産業労働局「テレワーク導入率調査結果」(3月後半)より
調査結果
- コロナ禍での家事・育児について、孤独感や心細さを「とても感じる」「少し感じる」と回答した人が46.8%。
- 配偶者/パートナーと話し合う時間について30.5%が「とても増えた」「少し増えた」と回答。
- 配偶者/パートナーと話し合う時間が「増えた」人ほど、家事・育児分担の満足度が「高い」人の割合が多い。
- 家事・育児分担の割合について、理想は「5:5」と答えた人が最も多い。しかし実際は、「妻が7割以上」を担う傾向に。
- 家事・育児の満足度を上げるために必要なこと、男女ともに1位は「夫婦でよく話し合い協力する」。
調査詳細
コロナ禍での家事・育児について、孤独感や心細さを「とても感じる」「少し感じる」と回答した人が46.8%。
コロナ禍により自宅で過ごす時間が増え、外部とのコミュニケーションが減ったからか、孤独感や心細さを感じている人が約半数という結果になりました。男女別で確認したところ、「とても感じる」「少し感じる」と答えた方は、男性21.6%、女性52.2%と、圧倒的に女性の方が孤独感・心細さを感じているという結果に。育休中などで女性の方が自宅にいることが多く、より孤独を感じやすい状況になっているのかもしれません。
配偶者/パートナーと話し合う時間について、30.5%が「とても増えた」「少し増えた」と回答。
自宅で過ごす時間が増えた分、配偶者・パートナーとの関わり合いも増えたのか、約30%の方が増えたと答えました。一方で、68.4%が「変わらない」と回答しています。コロナ禍で不安な中、話し合う時間を増やすこともできていないことから、前出の「孤独感や心細さを感じている人が約半数」という結果につながっているのかもしれません。
配偶者/パートナーと話し合う時間が「増えた」人ほど、家事・育児分担の満足度が「高い」人の割合が多い。
話し合う時間と、家事・育児分担の満足度の相関を調べました。話し合う時間が「とても増えた」「少し増えた」と答えた人の半数以上は、家事・育児分担について「とても満足している」「まぁまぁ満足している」と答えています。一方で、話し合う時間が少なくなるにつれ「満足していない」という回答の割合が増える傾向にあり、話し合う時間と満足度はある程度関連しているのではないかと考えられます。
満足している人の中には、「毎月子どもや仕事の状況に合わせて定例で議論、変更し、文書化している」といった計画派や、「お互いに気が付いた時に自然と動いている」といった臨機応変派がいましたが、どちらも普段からコミュニケーション量が多いことがうかがえます。一方で満足していない人は、「せめて感謝の意を示してほしい」「職場復帰したら協力してくれるのか不安」など、日々の声の掛け合いや相談ができていないというコメントが多く、コミュニケーション不足が見られました。
他にも、満足している人はお互いの守備範囲が広く、協力し合える体制であること、満足していない人は、配偶者/パートナーの積極性の低さが垣間見られる意見が多く集まりました。
<「とても満足している」「まぁまぁ満足している」と答えた理由>
・ほとんどのことを2人ともできるので、お互いにフォローできる。
・食事、歯磨き、お風呂、トイトレなど夫婦で進めることが出来ているため、相談しても会話が成り立つ。
・2人で話し合い、お互いに1人の時間を持てるように協力している。
・明確な分担ではなく、やれる方がやるというスタンスが確立できている。
・こちらから頼まなくても、自ら考えて動いてくれる。
<「あまり満足していない」「全く満足していない」と答えた理由>
・やり方がわからないと言われる。
・こちらから言われた時しか動いてくれない。
・仕事が忙しく、頼みづらい。
・家にいる時間は増えたのに、負担が変わっていない。
・決まったことしかやってくれない。
家事・育児分担の割合について、理想は「5:5」と答えた人が最も多い。しかし実際は、「妻が7割以上」を担う傾向に。
家事・育児分担における夫婦間の割合について、理想と現実を聞いてみました。理想は「5:5」と答えた人が、家事と育児それぞれ43.0%、60.3%と最も多かったものの、実際にそれを実現できているのは、それぞれ5.6%、6.1%という結果に。また、「1:9」「2:8」「3:7」と、実際に家事・育児の7割以上を妻が担っていると回答した人は、それぞれ70%以上もいました。
「5:5」を実現できている人は、「当事者意識を持って取り組めている」「それぞれが得意なことを分担してできている」「お互いに楽しんでできている」など、2人とも前向きに家事・育児に取り組めているコメントが多く見られました。
家事・育児の満足度を上げるために必要なこと、男女ともに1位は「夫婦でよく話し合い協力する」。
満足度を上げるために何が必要かを聞いたところ、男女ともに「夫婦でよく話し合い協力する」が1位という結果になりました。自宅での時間が増え、より一層「話し合い協力する」という基本的なことが、一緒に暮らす上で大切だと実感している方が多いのかもしれません。
「役割分担を一緒に決めたい」「どんな育て方がいいのか話し合いたい」など、家事・育児について積極的に話したいというコメントも今回の調査でよく見られました。
また、男性2位は「家事・育児の知識を深める」、女性2位は「家電や便利グッズを活用する」となっています。男性の場合は、配偶者/パートナーと比べて知識不足を実感している方が多いのかもしれません。女性の場合は、より効率化や時短を求めていることがうかがえます。
■調査概要
調査名称:家事・育児分担に関するアンケート
調査対象:アプリ「ninaruポッケ」、「パパninaru」利用者
調査人数:449(男性:79名、女性:370名)
調査期間:2021年2月8日~3月17日
調査方法:自社サービス内
※本調査をご使用される際は、「ninaruシリーズ調べ」とご記載いただけますよう、お願いいたします。
■ninaruシリーズの取り組み(https://eversense.co.jp/product)
妊娠から出産、育児期のママやそのご家族に寄り添うサービスを多数展開しているninaruシリーズでは、今後も正しい情報をユーザーのみなさまにお届けし、少しでもママ・パパの毎日に寄り添えるようサポートします。また、累計500万ダウンロードの実績をもとに、ユーザーアンケートを積極的に行い、いま本当に求められていること、困っていること等の発信や、あらゆる課題の解決に一歩でも近づけるよう取り組みを進めてまいります。同じ思いで一緒に課題解決に取り組んでいただける企業・団体さまも募集中です。(お問い合わせ先:https://eversense.co.jp/contact)
■パパninaru(https://eversense.co.jp/product/papaninaru)
パパ専用アプリ「パパninaru」は、これからパパになる方、今まさに子育てに奮闘しているパパたちを応援するアプリです。妊娠中~出産後のママの体や赤ちゃんの成長のことを、毎日のメッセージや記事でお伝えします。本調査でも男性の多くが、家事・育児の満足度を上げるために「家事・育児の知識を深める」ことが必要と回答していました。「パパninaru」はこれからも、妊娠中から出産、育児期に役立つ情報を無料で提供していきますので、ぜひご活用ください。
■コジカジ(https://eversense.co.jp/product/cojicaji-app)
株式会社コジカジが運営する家事・暮らしのコミュニティアプリ「コジカジ」は、みんなの家事にまつわるお悩み解決法や時短家事テク、便利グッズの紹介などの情報が毎日届くアプリです。本調査で女性の多くが、家事・育児の満足度を上げるために「家電や便利グッズを活用する」と回答しており、家事の効率化への関心が高いことがわかりました。「コジカジ」はこれからも、家事で自分をごきげんに、をコンセプトに家事を楽しく手軽にできる情報を提供していきます。※株式会社コジカジは、株式会社エバーセンスの100%子会社です。