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生後1ヶ月の授乳の間隔・時間・回数は?夜中起きない時はどうする?

2023/02/13

生後1ヶ月頃の赤ちゃんを持つママたちが悩みがちなのが授乳のことです。授乳間隔があいたり回数が少ないと、「赤ちゃんはちゃんと成長するのかな」と心配になりますよね。

そこでこの記事では、生後1ヶ月の赤ちゃんの授乳の間隔や時間、回数などについてご紹介します。

生後1ヶ月の授乳間隔は?

授乳の間隔や時間、回数が安定してくるのは一般的には生後6~8週以降(※1)。つまり、多くの生後1ヶ月の赤ちゃんはまだ授乳間隔がバラバラです。

なのであくまで目安ですが、生後1ヶ月の赤ちゃんの授乳間隔を母乳育児/混合育児/ミルク育児のそれぞれでご紹介します。

母乳育児の授乳間隔

母乳育児の場合の授乳間隔は大体3時間おきが目安ですが、それより短い間隔で何度も欲しがる子も多くいます。生後1ヶ月の赤ちゃんの消化器官は未発達なため、一度の授乳で飲める量が少ないからです。

もし間隔が短くても、その都度授乳しても問題ありません。

母乳・ミルク混合育児の授乳間隔

母乳とミルクを混合で飲ませている場合、ミルクを飲んだ後は母乳だけを飲ませた時よりも授乳間隔があくことが多いです。個人差やその日によって違いはあるものの、3時間おきくらいを保てる赤ちゃんが多くいます。

これは、ミルクは母乳に比べて空腹になりにくいからです。ただし基本的には赤ちゃんが欲しがるタイミングで授乳して大丈夫です。

しかし、前回の授乳から30分以内などの短い間隔だったり、赤ちゃんの体重が増えるペースが早い場合には、様子を見てあげてくださいね。

完全ミルク育児の授乳間隔

上で紹介したように、ミルクは母乳よりも消化に時間がかかります。授乳間隔の目安は3時間おきですが、赤ちゃんが欲しがるタイミングでミルクをあげても大丈夫です。

生後1ヶ月の授乳時間は?

生後1ヶ月の赤ちゃんの授乳では、特に時間で区切らず、欲しがるときに欲しがるだけ飲ませてあげるのが基本。母乳の場合は左右10~20分ずつ、合計で20~40分くらいが目安になります(※2)。

赤ちゃんが満腹になると、自分で乳首から口を離したり、全身の力が抜けたり、吸う力が弱くなったりします。そのときは飲ませるのをやめて大丈夫です。

40分を超えても赤ちゃんが欲しがる場合は、母乳が十分な量出ていないか、赤ちゃんがうまく吸えていない可能性もあります(※3)。そんなときには医師や助産師さんに相談してみましょう。

ミルクをあげる場合は、時間ではなく量で調整してあげましょう。1回あたり80~120mlになることが多いようですが、完全ミルク育児の場合にはミルクの容器に書かれている量を目安にしてください。

混合育児の場合には、いずれ母乳のみにしたいのか、ずっと混合を続けるのかなどによって、量も変わってきます。助産師さんに相談してアドバイスをもらうのがおすすめですよ。

生後1ヶ月の授乳回数は?

生後1ヶ月の授乳回数は、母乳の場合1日8~15回くらい、そのうち夜中は2~3回くらいが目安です(※2)。

完全ミルク育児の場合は、1日6〜8回くらいを目安にするといいでしょう。

ただ、これらはあくまで目安なので、授乳時間が長くなりすぎない限りは、赤ちゃんが欲しがるときに何度あげても問題ありませんよ。

生後1ヶ月の授乳が足りているかはどう判断する?

生後1ヶ月の赤ちゃんを育児中、授乳間隔があきすぎていたり、時間が短かったり、回数が少なかったりすると、足りているのかどうか心配になりますよね。

そのようなときは、赤ちゃんの体重の増え方をチェックしてみてください。

生後1ヶ月の赤ちゃんは1日に25~35gほどのペースで増えます。1日に増える体重のペースが25gより少ない場合には、出産した産院や近くの助産院などに相談しましょう(※1)。

母乳の量や赤ちゃんの健康状態などをチェックしたうえで、授乳の回数やミルクを足すかどうかなどの具体的なアドバイスがもらえますよ。

自宅で赤ちゃんの体重を測るのが難しい場合、近所の病院や保健センター、ショッピングモールの授乳室などに赤ちゃん用の体重計が置いてあれば、それで計るといいでしょう。生後1ヶ月以降、ママの体調も落ち着いて外出できるようになったらうまく活用できるといいですね。

生後1ヶ月の赤ちゃんが夜中起きない場合も授乳はするべき?

生後1ヶ月くらいになると、新生児の頃に比べて生活リズムが安定する赤ちゃんも現れます。そのため、夜中寝ていて授乳ができないこともあります。

成長するにつれて夜中の授乳間隔が長くなるのは自然なことですが、生後1ヶ月で夜中に授乳がないと体重の増え方に影響が出たり、授乳回数が減ってママの乳腺炎につながる可能性も。心配な場合は助産師さんに相談するのがいいでしょう。

体重が増えるペースが1日あたり25gより少なかったり、授乳回数が少なくて胸が痛む場合などは、おむつを交換するなどして気持ちよく起こして飲ませてあげられるといいですね。

生後1ヶ月の授乳は赤ちゃんのペースに合わせて

生後1ヶ月の赤ちゃんに授乳する場合、優先してあげたいのは赤ちゃんのペースに合わせること。

「3時間おき」「1日10~12回」といった数字に惑わされることなく、赤ちゃんが飲みたがるときに飲ませてあげましょう。

唯一気にしなければいけないのは、赤ちゃんが母乳やミルクを飲まず、体重が1日25g以上増えない場合。そのときは保健師やかかりつけの小児科に相談してくださいね。

「この時間になったらあげないといけない」と気を張らないことで、ママも赤ちゃんもリラックスして過ごすことができますよ。

※1 厚生労働省「授乳・離乳の支援ガイド」(2019改訂版)
※2 医学書院「母乳育児支援スタンダード 第2版」 p.162,163
※3 南山堂「母乳育児支援講座 改定2版」 p.239

監修:助産師 鶴町はるな先生

助産師 鶴町はるな先生
茨城県立中央看護専門学校助産学科卒業後、総合周産期センターの産婦人科・NICU勤務を経て、クリニックでのフリースタイル分娩や無痛分娩にも携わってきました。現在は産後ケアや母乳外来を中心に活動しています。お母さんと赤ちゃんに寄り添いながら、妊娠生活や出産、育児が楽しめるようなサポートを心がけて、日々働いています。現在、IBCLC(国際ラクテーションコンサルタント)取得のために奮闘中です。

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