赤ちゃんが寝返りをしたり、体を持ち上げるような行動をしたりすると、少しずつお座りをはじめます。「周りはお座りをはじめてるけど、いつからできるようになるの?」と、次の成長が気になることもありますよね。
今回は、赤ちゃんがお座りをはじめる一般的な時期をはじめ、ninaruユーザーに聞いたリアルな時期や体験談を紹介します。
赤ちゃんがお座りをするのはいつから?
乳幼児の運動機能の発達時期に関する厚生労働省の調査を見てみましょう。ただしここでは「お座り」ではなく「ひとりすわり」とされており、「おおむね1分以上支えなしですわっていられ、両手を床についていない状態」と定義されています(※1)。
ひとりすわりができる赤ちゃんの時期別の割合は以下の通りです。
● 生後4〜5ヶ月未満:約0.5%
● 生後6〜7ヶ月未満:約33.6%
● 生後7〜8ヶ月未満:約68%
● 生後8〜9ヶ月未満:約86.3%
● 生後9〜10ヶ月未満:約96%
● 1歳0〜1ヶ月未満:約99%
ひとりすわりをはじめるのが最も多いのは、生後6〜7ヶ月頃。生後9〜10ヶ月未満の赤ちゃんの90%以上が、ひとりすわりができていますが、できるようになる時期にはかなり個人差があることがわかります。
実際、お座りしたのは何ヶ月?
次にご紹介するのは、ninaru babyがママを対象に行ったアンケートの結果です。ここでは、「赤ちゃんがお座りをした時期」を聞いているため、厚生労働省の調査よりも全体的に時期が少し前倒しの結果となっています(※2)。
どちらの調査にも言えるのが、時期にはバラつきがあるということです。
赤ちゃんのお座り体験談
ここ最近、いきなり進化をしました。 おしりをあげてその場でフリフリしたり、前かがみでおすわりをキープできたり。 数日前には全然できなかったことばかりです。すぐにドテッとかバタッとかなっちゃうけど、本人は楽しそう。
(0歳6ヶ月/kamekaasanさん)
まだ1人でおすわりが出来ないので、少しずつおすわりの練習をしています。数秒間(5秒くらい)は、なんとか体勢を保って、最後は転がる(笑)。どれくらいの間、座れるかは、こっちのセッティング次第!
(0歳7ヶ月/babyboy.kairiさん)
8ヶ月になりました!お座りはできません!できるのは、ほんの一瞬。座らせようとすると、足をビーンってツッパります(泣)。座るより歩きたいみたい(笑)
(0歳8ヶ月/wkn__711さん)
本日で10ヶ月!
*お座りしてその場で遊べるように!
*ハイハイでどこへでも(暴れん坊が加速!)
*つかまり立ちからの伝い歩きもマスター
(0歳10ヶ月/ayataka0702さん)
赤ちゃんが早くお座りができるのはよくない?
赤ちゃんがお座りをするまでには段階があり、はじめは背中を丸めて床に手をついた状態で座る体勢になり、腰が安定すると背中を伸ばした状態で座れるようになっていきます。
赤ちゃんの成長段階で自然とお座りの体勢を作るようになります。なかには、早い段階でお座りをしたり、お座りに興味を持ち始めたりする子もいます。
ただし、腰がしっかりすわっていない状態でのお座りは、バランスを崩して転倒し頭部を打撲させるおそれがあるほか、赤ちゃんの体の負担になりやすいというリスクも。
腰がしっかりすわるまでは、ママ・パパが赤ちゃんの体を支えたうえで、短時間だけにしましょう。赤ちゃんの体勢が不安定な状態で、目を離すことはしないでください。
赤ちゃんがお座りしないときは練習が必要?
周りの同月齢くらいの赤ちゃんがお座りをはじめると「うちはまだだけど、練習した方がいいかな」と気になるかもしれません。しかし、お座りは自然とできるようになるため、練習をする必要はありません。
赤ちゃんの筋肉、神経、背骨が発達すると、上半身を起こして体を支え、座ることができるようになります。赤ちゃんの体の発達は日々の運動量や体躯によっても異なるため、周りと比べることに意味はありません。
赤ちゃんの気分転換などの目的でお座りの練習をすることは問題ありませんが、あまり早い時期に練習をするとかえって赤ちゃんの体に負担をかけることになります。
お座りの練習をする場合は、生後6ヶ月以降を目安にしてください。
お座りの練習方法
① 後ろから赤ちゃんの両脇を支える
② お尻を床につけてお座りの姿勢をとる
練習をするのは赤ちゃんがごきげんなときにしましょう。短時間からはじめ、嫌がったらすぐにやめてくださいね。はじめは体が支えられず前かがみに倒れてしまうので、苦しくならないようサポートしてあげてください。
お座りをはじめる時期の注意点
赤ちゃんがお座りをはじめたばかりの時期やお座りの練習をするときは、赤ちゃんが倒れて怪我をしないよう注意してください。
以下のような対策を立てておきましょう。
□ 周りに危ないものをおかない
□ クッションなど柔らかいものをおいておく
□ 大人がいつでも手を指し伸ばせる位置にいる
□ 座らせた状態で目を離さない
赤ちゃんのお座りは自然にできるのを待とう
生後6ヶ月頃からの赤ちゃんは、できることがどんどん増えていきます。だからこそ、周りとの差が気になるかもしれませんが、赤ちゃんそれぞれにペースがあります。焦らず、無理強いをせず、気分転換にお座りの練習をしてみるなどしながら、成長を見守ってあげてくださいね。どうしても気になる場合は、乳幼児健診のときに相談してみましょう。アドバイスをもらえますよ。
監修:武井智昭
小児科/高座渋谷つばさクリニック
日本小児科学会専門医。2002年、慶応義塾大学医学部卒。神奈川県内の病院・クリニックで小児科医としての経験を積み、現在は神奈川県大和市の高座渋谷つばさクリニックに院長として勤務。内科・小児科・アレルギー科を担当しています。感染症・アレルギー疾患、呼吸器疾患、予防医学などを得意とし、0歳から100歳まで「1世紀を診療する医師」として診療を行っています。
※1 厚生労働省『平成22年乳幼児身体発育調査の概況について 調査結果の概要』
※2 アンケート概要
実施期間:2018年11月17日~11月19日
調査対象:2歳までの子供がいるママ
有効回答数:240件
収集方法:Webアンケート