赤ちゃんの乳児脂漏性湿疹とは?原因や症状、ケア方法は?

赤ちゃんのスベスベ肌に湿疹ができてしまうと心配になり、できるだけ早く治してあげたいと思いますよね。

今回は、赤ちゃんに起きやすい肌トラブルのひとつである「乳児脂漏性湿疹」の原因と症状、ケア方法などについてご紹介します。

乳児脂漏性湿疹とは?

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乳児脂漏性湿疹(脂漏性皮膚炎)とは、生後3〜4週間くらいに現れやすい湿疹の1つです。

頭皮やおでこ、まゆ毛、頬などにクリーム色のフケのようなものや、黄色いかさぶた状の湿疹が見られ、かゆみがほとんどみられないことが特徴です。

ママから受け継いだホルモンの影響などで皮脂の分泌が活発になることで起こります(※1)。

過度な皮脂の分泌は生後2〜3月頃になると落ち着いてくるので、それに合わせて乳児脂漏性湿疹は自然と治まってくることが多いです(※2)。

赤ちゃんの乳児脂漏性湿疹は病院へ行くべき?

乳児脂漏性湿疹は、症状が軽ければ家でケアをすることで対処できます。

しかし、湿疹がなかなかよくならない、赤ちゃんがかゆがっている、出血がみられる、などの症状がある場合は、早めに小児科もしくは皮膚科を受診するようにしましょう。

赤ちゃんの乳児脂漏性湿疹のケア方法は?

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赤ちゃんが乳児脂漏性湿疹になったら、毎日の入浴で頭皮や顔を清潔に保ちつつ、次のような方法でケアしてあげましょう。

オイルでかさぶたを取る

    1. 1. ベビーオイルやオリーブオイルをつけたコットンを10分ほど湿疹の部分に当てる
    2. 2. ふやけてきたら、剥がれそうなかさぶたを取る
    3. 3. ベビーソープをよく泡立ててやさしく洗い、しっかりと洗い流す

かさぶたを取るときには、無理に剥がさないように気をつけましょう。

シーツを清潔に保つ

シーツなど肌に触れる寝具は毎日交換して、清潔に保つようにしましょう。毎日替えるのが難しいときは、シーツの上にタオルを敷いてタオルだけ取り替えるようにしてくださいね。

爪を短く切る

赤ちゃんが患部を掻き壊さないように爪を短く切っておくことも、大事なケア方法です。

しっかりと保湿する

皮脂が多いと保湿しても良いのか不安に思うかもしれませんが、朝やお風呂上がりなどは忘れずにしっかりと保湿しましょう。

赤ちゃんの皮膚がつやつやして、ティッシュペーパーがくっつくくらいまで保湿してあげてくださいね。

乳児脂漏性湿疹の治療法は?赤ちゃんにステロイドが処方されるの?

乳児脂漏性湿疹の症状がひどく赤みを帯びている場合には、赤ちゃんでも使える弱めのステロイドの塗り薬が処方されることがあります。

また、湿疹の原因が皮膚の常在菌であるマラセチアというカビである場合は、ステロイドではないローションや軟膏タイプのカビに対しての外用薬が処方されることもあります。

病院で処方された薬について疑問に感じることや分からないことがあるときは、遠慮せず医師に尋ねましょう。

乳児脂漏性湿疹になったら正しくケアをしていこう

乳児脂漏性湿疹は顔にフケやかさぶたのようなものができて、つらそうに見えますが、きちんとケアをしていくことで徐々によくなっていきますよ。

乳児脂漏性湿疹は起こりやすいものなので、日々のスキンケアを継続していってくださいね。

監修医師:小児科 武井 智昭

日本小児科学会専門医 武井 智昭先生
日本小児科学会専門医。2002年、慶応義塾大学医学部卒。神奈川県内の病院・クリニックで小児科医としての経験を積み、現在は神奈川県大和市の高座渋谷つばさクリニックに院長として勤務。内科・小児科・アレルギー科を担当しています。感染症・アレルギー疾患、呼吸器疾患、予防医学などを得意とし、0歳から100歳まで「1世紀を診療する医師」として診療を行っています。

※1 日本未熟児新生児学会「正期産新生児の望ましい診療・ケア」
※2 日本皮膚科学会「アトピー性皮膚炎診療ガイドライン2021」

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