子どもの教育費の平均は?公立・私立でいくら必要なの?

子どもの教育費は、よく1人あたり1,000万円といわれます。一度に準備する金額ではないとはいえ、成長するごとにどれくらいかかるものなのか、事前に知っておきたいですよね。

そこで今回は、子どもの教育費について、時期別・項目別に、公立・私立で必要な金額の平均をご紹介します。

子どもの教育費っていくらかかるの?

小学生 リビング 勉強

文部科学省によると、幼稚園の3歳から高校3年生までの15年間でかかる教育費(学習費)の総額は、すべて公立に通った場合は約574万円、すべて私立に通った場合は約1,838万円です(※1)。

選択する教育方法や機関によって大きく異なるため、子どもの教育費には「●●円かかる」と、一概に言えないのが現状です。

ある程度の目安として知っておくと、いくらぐらい貯金しておけば良いのかの見通しが立ちますよ。

子どもの教育費の平均は?

それでは、教育費について詳しく見ていきましょう。

以下に、子ども1人あたりの時期別に公立・私立にかかる年間、及び卒業までの教育費の平均をまとめました(※1,2)。

1年間 入学〜卒業まで
幼稚園 公立 約17万円 約47万円
私立 約31万円 約92万円
小学校 公立 約35万円 約211万円
私立 約167万円 約1,000万円
中学校 公立 約54万円 約162万円
私立 約144万円 約430万円
高校 公立 約51万円 約154万円
私立 約105万円 約316万円
大学 国公立 約104万円 約481万円
私立 約152万円 約690万円
私立理系 約183万円 約822万円

1年間の私立の教育費は以下のように、公立と比べて約1.5〜4.8倍かかることがわかります。

● 幼稚園:約1.8倍
● 小学校:約4.8倍
● 中学校:約2.7倍
● 高校:約2.1倍
● 大学:約1.5〜1.8倍

子どもの教育費の項目別の目安は?

ここでは、前述の幼稚園〜大学までの1年間にかかる費用を項目別に詳しくご紹介します(※1,2)。

幼稚園から高校まで

● 学校教育費

学校教育費(入学金/修学旅行費/学校納付金/図書・学用品・実習材料費/教科外活動費/通学関係費など)は以下の通りです。

1年間
幼稚園 公立 約6万円
私立 約13万円
小学校 公立 約7万円
私立 約96万円
中学校 公立 約13万円
私立 約106万円
高校 公立 約31万円
私立 約75万円

● 給食費

給食費は以下の通りです。私立の中学校は給食が出ないことが多いため、公立よりも安くなっています。

1年間
幼稚園 公立 約1万円
私立 約3万円
小学校 公立 約4万円
私立 約5万円
中学校 公立 約4万円
私立 約1万円
高校 公立
私立

● 学校外活動費

学校外活動費(補助学習費(学習塾代や家庭教師代など)/習い事代など)に含まれる費用は以下の通りです。

1年間
幼稚園 公立 約9万円
私立 約14万円
小学校 公立 約25万円
私立 約66万円
中学校 公立 約37万円
私立 約37万円
高校 公立 約20万円
私立 約30万円

大学

大学の費用は大きく学校教育費(授業料、通学費、教科書代など)と家庭教育費(塾の月謝、習い事代)に分かれています。

学校教育費 家庭教育費
国公立 約97万円 約7万円
私立文系 約145万円 約7万円
私立理系 約172万円 約11万円

大学生になると、地元を一人暮らしを始める子も出てきます。その場合、上記の他に年間平均約96万円の仕送りがかかります。

子どもの教育費のケース別総額とは?

ここでは、幼稚園から大学卒業まで、全て公立に通うケースや、途中から私立に通うケースなどの費用の目安をご紹介します(※1,2)。

幼稚園から大学卒業までの費用総額

● 全て公立:約1,055万円
● 幼稚園のみ私立:約1,100万円
● 高校のみ私立:約1,217万円
● 幼稚園及び高校は私立:約1,262万円
● 小学校のみ公立、大学は私立文系:約1,739万円
● 小学校のみ公立、大学は私立理系:約1,871万円
● 全て私立、大学は私立文系:約2,528万円
● 全て私立、大学は私立理系:約2,660万円

子どもの教育費は貯金、制度や保険を活用して準備しよう

教育費を効率的に貯めるためにはライフプランナーに相談して家計の見直しをしてみるのもおすすめです。

子どもの教育費は、両親の教育方針はもちろん、子ども自身の意志も関係してきます。最善の判断ができるように、計画的な貯蓄して準備しましょう。

※1 文部科学省「令和3年度子供の学習費調査の結果を公表します」
※2 日本政策金融公庫「子供1人当たりにかける教育費用(高校入学から大学卒業まで)は減少」

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