生後2・3・4ヶ月の便秘に綿棒浣腸!うんちが出ないときの対処法は

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子育て中に一度は経験するといわれる、赤ちゃんの便秘。赤ちゃんのお腹がパンパンになると、苦しそうで心配になりますよね。

そこで今回は、生後2・3・4ヶ月の赤ちゃんが便秘になる原因や、うんちが出ないときの解消法、うんちが出る効果がある綿棒浣腸のやり方をご紹介します。

生後2・3・4ヶ月の赤ちゃんも便秘になるの?原因は?

赤ちゃん 3ヶ月 スキンシップ 3902259_m

便秘というと大人がなるイメージが強いかもしれませんが、赤ちゃんにも多い症状です。早い赤ちゃんだと新生児期から便秘が始まることもあります。

生後2・3・4ヶ月頃の赤ちゃんは、腸が発達してお腹のなかに便を溜められるようになることで、便秘になりやすくなります。

また、母乳・ミルクの量が減ってしまうと、便をやわらかくするための水分が不足して便秘になりやすいです。

運動不足も原因の一つです。足腰をよく動かすことは胃腸を刺激するために欠かせませんが、生後2・3・4ヶ月頃の赤ちゃんはまだ自分で上手に動かすことができないので、便秘になりやすいといわれています。

生後2・3・4ヶ月の赤ちゃんの便秘ってどんな状態?見極めるポイントは?

生後2・3・4ヶ月頃の赤ちゃんの体質には個人差があるので、毎日うんちが出なくても便秘ではないこともあります。

そこで、赤ちゃんが便秘かどうかを見極める3つのポイントをご紹介します。

赤ちゃんの機嫌が悪い

便秘のときはお腹が張ったり、気持ちが悪かったり、苦しかったりして赤ちゃんの機嫌は悪くなりがちです。ぐずって泣いたり、寝てくれなかったりする場合は注意しましょう。

食欲がない

便が出ずにお腹に溜まっていると、不快感もあり、赤ちゃんは食欲がなくなることがあります。

逆に食欲があり、スムーズに排便できているのであれば、うんちが出るのが2~3日に1回でも心配する必要はありません。

うんちが固い

うんちはお腹に長くとどまっていると、水分が吸収され固くなる傾向にあります。数日うんちをしていなくても、やわらかいうんちが出ているときは便秘ではないでしょう。

固いうんちは、排便のときに肛門周辺を傷つけてしまうことがあります。うんちをするたびに生後2・3・4ヶ月頃の赤ちゃんが泣くときは、便秘の可能性があります。出血があるときは早めに病院を受診してくださいね。

生後2・3・4ヶ月の赤ちゃんの便秘解消法は?

生後2・3・4ヶ月頃の赤ちゃんが便秘になったときの解消法をいくつかご紹介します。

水分補給

赤ちゃんの便秘解消には、まず水分量をしっかりと確保しましょう。

母乳育児の場合で出が良くないと感じる日は、白湯やベビー用の麦茶・ミルクを追加で与えると良いですよ。

粉ミルクの変更

混合育児やミルク育児の場合は、粉ミルクの種類を変えてみるのも一つの手です。オリゴ糖を多く含んだ粉ミルクは腸内環境を整えてくれるので腸の動きを良くしてくれるとされていますよ。

運動

生後2・3・4ヶ月頃の赤ちゃんに運動させて、胃腸の働きを促進させてあげるのも効果的です。

足を優しくクロスさせて股関節のストレッチをしたり、お腹をやさしく「の」の字を書くようにマッサージしたりするのもおすすめです。

スキンシップの一環としてできるので、普段から行って便秘を予防したいですね。

綿棒浣腸(かんちょう)

「どうしてもうんちが出ない…」という場合は、綿棒を使って浣腸するのがおすすめです。家庭でできる簡単なものなので、試してみると良いかもしれません。

生後2・3・4ヶ月の赤ちゃんの綿棒浣腸のやり方は?

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ここでは、家庭でできる綿棒浣腸のやり方をご説明します。

1.準備

清潔な大人用の綿棒を用意し、ベビーワセリンやベビーオイル、馬油、オリーブオイルなどをたっぷり染み込ませます。

浣腸をした途端、急にうんちがどばっと出ることがあるので、新聞紙やレジャーシートの上に紙おむつを置いてから行うと良いでしょう。お風呂場でやるのも良いですね。

2.肛門へ挿入

生後2・3・4ヶ月頃の赤ちゃんを仰向けに寝かせて、両脚を広げて持ちあげます。利き手でない方の手で両脚を支え、利き手で先ほどの綿棒を持ち、赤ちゃんの肛門に2〜3cmほど押し入れます。

3.綿棒でマッサージ

お尻に入れた綿棒で円を描くように、くるくるとマッサージします。1秒に1回転くらいを1分程度がよいでしょう。肛門をやや広げるようなイメージで行ってください。

4.お腹をマッサージ

綿棒を抜いたら、赤ちゃんのお腹もマッサージをしましょう。下腹部あたりを下方向にやさしく押してあげると効果的です。

生後2・3・4ヶ月の赤ちゃんに綿棒浣腸はどれくらいの頻度でやるの?

綿棒浣腸は◯日に1回までという目安はありません。

ただし、毎日3回ずつなど頻繁に行ってしまうと、赤ちゃんの腸の粘膜を傷つけてしまうおそれがあります。

腸がよく動く授乳後30分くらいのタイミングを見計らって、1日1回から試して、便の様子をみて頻度を増やしてみると良いですよ。

生後2・3・4ヶ月の赤ちゃんに綿棒浣腸しても便秘が解消されないときは?

赤ちゃんの健診で特に問題を指摘されていない場合は、赤ちゃん用の「イチジク浣腸」を使ってみるのもおすすめです。

イチジク型の容器に薬剤が入っていて、肛門に差し込んで注入するだけなので簡単ですよ。

ただし、イチジク浣腸を1〜2回試しても出ない場合や、自宅で行うことに不安がある場合は、病院に行きましょう。

便秘くらいで病院に行っていいものかと悩むかもしれませんが、ひどい便秘を放っておくと、ますますうんちを出すことが難しくなり、他の症状が出てしまう可能性もあります。迷わず受診してくださいね。

病院によっては、より効果的な浣腸をしてくれたり、飲み薬を処方してくれたりすることもあります。

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普段から赤ちゃんの便秘予防をしよう

綿棒浣腸や病院での浣腸は、生後2・3・4ヶ月頃の赤ちゃんが便秘になったときの対症療法であって、根本的な解決にはつながりません。

水分補給や運動に気をつけて、頻繁に浣腸せずに済むように、普段から便秘予防ができると良いですね。

監修医師:小児科 武井 智昭

日本小児科学会専門医 武井 智昭先生
日本小児科学会専門医。2002年、慶応義塾大学医学部卒。神奈川県内の病院・クリニックで小児科医としての経験を積み、現在は神奈川県大和市の高座渋谷つばさクリニックに院長として勤務。内科・小児科・アレルギー科を担当しています。感染症・アレルギー疾患、呼吸器疾患、予防医学などを得意とし、0歳から100歳まで「1世紀を診療する医師」として診療を行っています。

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