妊活中の人は、体調の変化があったときに「これってつわり?」と気になりますよね。しかし、妊娠が確認できる前の妊娠3週頃につわりが始まることはあるのでしょうか。
そこで今回は、つわりが妊娠3週で始まることはあるのか、つわりが早い人の特徴や理由についてご説明します。
そもそもつわりって何?
つわりとは、妊娠初期に起こる吐き気や嘔吐、食欲不振などの消化器症状の総称です。
つわりは妊婦さんの50~80%が経験し、特に初産婦さんのほうがつわりが起こりやすいといわれています(※1)。
妊娠アプリ「ninaru」のユーザー1097人にアンケートをとったところ、約86%の人がつわりがあったと回答していて、多くの人が悩まされていることがわかります(※)。
つわりの原因としては、妊娠中に多く分泌されるホルモンによって引き起こされているのではと考えられていますが、医学的にはっきりと解明されているわけではありません。
つわりは早いといつから?妊娠3週で始まることもある?
つわりは一般的に、妊娠5〜6週頃から始まり、妊娠12~16週頃には自然になくなるものとされていますが、始まる時期や終わる時期には大きな個人差があります(※1)。
つわりに関するアンケートでは、妊娠4〜6週に始まる人の割合が多い結果となりましたが、妊娠3週以前につわりが始まった人も一定数いました。
妊娠3週で吐き気や気持ち悪さを感じ始めた人は、妊娠の可能性を疑い、様子を見てみましょう。
妊娠検査薬は妊娠3週の時点ではまだ反応せず、妊娠5週以降(生理開始予定日から1週間後以降)で正しく陽性を示すとされているので、少し待ってから検査薬を使ってみてくださいね。
妊娠週数がずれる場合も!
妊娠週数や出産予定日は、生理周期や排卵日のズレ、赤ちゃんの大きさなどによってあとから変わることは珍しいことではありません。9
妊娠3週でつわりを感じ始めたと思っていても、妊娠週数があとからずれた場合、「つわりの症状が現れたのは実は妊娠4週だった」なんてことも起こりえますよ。
つわりが早い人の特徴や理由は?
つわりが早い人の特徴は、特に医学的に解明されているわけではありません。
ただ、ホルモンバランスや代謝の変化に敏感な人はつわりに気付きやすい傾向にあるといわれています。
また二人目以降でのつわりは、症状を経験しているため気づくのが早くなる人もいるようです。
反対に、普段から体のだるさや胃のムカムカ感などを我慢しがちな人は、つわりの症状に気づきにくいケースもあります。
つわりの他にある妊娠超初期症状は?
妊娠が成立して妊娠検査薬が反応する前の妊娠2〜3週目にかけて、女性の体に起こるさまざまな症状のことを、一般的に「妊娠超初期症状」と呼びます。
つわりの他に、以下のような妊娠超初期症状が起こることがあります。
主な妊娠超初期症状
□ おりものの量が増える
□ 少量の出血
□ 腹痛、下腹部痛
□ 体のだるさ、強い眠気
□ 胸が張る、乳首がちくちくする
□ 味覚、嗅覚の変化
□ 涙もろくなる、イライラする
□ 食欲がなくなる、食欲がありすぎる
□ めまいやふらつき
□ 胃痛、胃のムカつき
□ 便秘、下痢
妊娠超初期症状の有無や程度には個人差がありますが、微妙な体調の変化で妊娠に気づく人もいます。
参考にしながら、症状が当てはまる場合は生理開始予定日から1週間後(妊娠5週目)以降に妊娠検査薬を使ってみてくださいね。
監修医師:産婦人科医 藤東 淳也
日本産科婦人科学会専門医、婦人科腫瘍専門医、細胞診専門医、がん治療認定医、日本がん治療認定医機構暫定教育医、日本産科婦人科内視鏡学会技術認定医、日本内視鏡外科学会技術認定医で、現在は藤東クリニック院長。専門知識を活かして女性の快適ライフをサポートします。
※1 メジカルビュー社『プリンシプル産科婦人科学 産科編 第3版』p.290
※アンケート概要
実施期間:2022年9月7日〜9月30日
調査対象:ninaruシリーズユーザー妊娠中につわりを経験した「こそだてハック」読者
有効回答数:1097人