「哺乳瓶を長く使っていると、虫歯になる」なんて噂、聞いたことありませんか?離乳食が始まっても哺乳瓶を離そうとしない赤ちゃんのママのなかには、そんな噂が気になっている人もいるかもしれませんね。
そこで今回は、先輩ママたちに、赤ちゃんが哺乳瓶をいつまで使っていたか、どうやって卒業させたかをアンケート。噂の真相も助産師さんに聞いてみたので、ぜひ読んでみてくださいね。
哺乳瓶はいつまで使う?
哺乳瓶を使っていた時期に関するアンケート(※)の結果が以下のグラフです。
最も多かったのは、1歳~1歳5ヶ月までという回答で33%を占めました。
しかしどの選択肢も割合が多く、哺乳瓶を使う時期は人によって異なると言える結果になりました。
哺乳瓶をいつまでも使うのはよくない?
気になるのは、哺乳瓶を使い続けることで、赤ちゃんに悪い影響が出ないかどうかということですよね。実際のところはどうなのでしょうか。現役助産師の河井恵美さんに聞きました。
Q:哺乳瓶を長く使い続けることで、何か悪い影響はありますか?
哺乳瓶を使用していると、虫歯になるのが心配とよく相談を受けます。しかし、乳歯が生えそろっていたとしても、長時間、哺乳瓶を使用していなければ虫歯になることはないでしょう。そもそも、哺乳瓶の使用が直接的な原因で、虫歯になるということはありません。
Q:ではなぜ「哺乳瓶をいつまでも使うと虫歯になる」という噂があるのでしょう?
哺乳瓶を、寝かしつけに使っているママが多いからでしょう。食事のかすが歯の表面に残っている状態で、ミルクや母乳などを飲み、歯を磨かずにそのまま寝てしまうと、虫歯になりやすいのです。特に、離乳食が始まってからは、歯の表面をきれいにしておきましょう。
もし哺乳瓶を寝かしつけに使っている場合は注意が必要、ということですね。
このほかにも、栄養の中心が離乳食に移っている赤ちゃんがいつまでもミルクを飲み続け、離乳食を食べる量が本来よりも少なくなってしまうおそれもあります。
そのため、できることなら離乳食の進みに合わせて、少しずつ哺乳瓶を卒業させたいものですね。しかし、どのように哺乳瓶を卒業させればいいのでしょうか。次からは先輩ママの体験談をご紹介します
哺乳瓶をどうやって卒業した?
ここからは、先輩ママがどのように哺乳瓶を卒業させたのか、アンケートに寄せられた内容をご紹介します。
赤ちゃん自ら卒業
哺乳瓶を卒業させると聞くと、時間と根気が必要な作業というイメージを持ちませんか?しかし、特別に何かをすることなく、赤ちゃんが自主的にやめたというケースもあるようです。
【ゆなりなママさん】
特別に何かをするということもなく、自然と娘が哺乳瓶を嫌がるようになりました。(6ヶ月で卒業)
【こうママさん】
子供自身が、哺乳瓶を拒否するようになりました。(1歳0ヶ月で卒業)
哺乳瓶から他のアイテムに移行
ミルクを飲むときに自分で哺乳瓶を持てるようになったら、他のアイテムへの移行のチャンスです。ストローマグやスパウトなどを持たせてあげると、そちらを使ってくれるようになるかもしれませんよ。
【りあママさん】
7ヶ月頃からストローマグでミルクを飲ませる練習をするなど、哺乳瓶以外でもミルクを飲ませていました。(0歳11ヶ月で卒業)
【あかりママさん】
コップ飲みができるようになってからは、ミルクもコップで飲ませるように。(1歳2ヶ月で卒業)
言い聞かせる
赤ちゃんに弟か妹が産まれるタイミングなら、こんな方法も効果的かもしれません。
【男3人の母さん】
下の子が生まれるタイミングだったので、「もうすぐ生まれる赤ちゃんが使うから、あなたは哺乳瓶はもうやめよう」と言い聞かせました。(1歳6ヶ月以降で卒業)
強制的に卒業!
強制的に哺乳瓶を使えなくしてしまうパターン。「哺乳瓶がなくなった」ということを理解できる年齢の赤ちゃんなら、この方法も使えるかもしれません。
【3人ママさん】
哺乳瓶を処分!(1歳5ヶ月で卒業)
哺乳瓶をいつまで使うかは赤ちゃん次第でOK!
哺乳瓶をいつまでも使い続けたからといって、長時間使用することがない限りは、直接虫歯の原因になることはないそうです。
しかし、哺乳瓶をくわえさせながらの寝かしつけが癖になってしまっている場合は、虫歯菌の増殖を助けることにもなってしまうため、注意が必要です。
虫歯や栄養面などの最低限のことには気を配りつつ、赤ちゃんに合わせて哺乳瓶を卒業させてあげてくださいね。
※アンケート概要
実施期間:2018年8月21日~8月28日
調査対象:哺乳瓶を使ったことがあるママ
有効回答数:50件
収集方法:Webアンケート
取材協力:助産師 河井恵美さん
助産師歴25年以上。
看護師・助産師の免許取得後、大学病院、市民病院、個人病院等に勤務。現在シンガポール在住。2人の子どもを育てつつ、現地の産婦人科に勤務。インターネットでエミリオット助産院開設中。