今回は、赤ちゃんや子どもがいる家庭にあるもので簡単に作ることができる、小さくなった赤ちゃんの肌着や保管してあるガーゼハンカチなどを使った布製のマスクの作り方を紹介します。肌心地がよく息苦しくなりにくい、2種のマスクを作ってみました。
家にある赤ちゃんの肌着や
ガーゼハンカチでマスクを手作り!
布製のマスクに使われている素材といえば、ガーゼ。赤ちゃん用の肌着やガーゼハンカチは肌触りが良く通気性にすぐれた生地が多いので、マスク用に使うのもおすすめです。一度洗濯をしてあるものだと良いですね。
さらに、子どものデリケートな肌に直接あたる耳ゴムには、実は履き古しのストッキングやタイツが使えるんです。輪切りに切って引っぱるだけで、なめらかでやわらかく、圧迫感がないのにしっかりとホールドできる耳ゴムとして使えますよ。
それでは早速、赤ちゃんの肌着やガーゼハンカチを使った「縫わないマスク」と「手縫いマスク」の作り方を紹介します。以下では子ども向けのマスクとして紹介していますが、大人用を作るときにも作り方は同じです。ぜひ参考にしてみてくださいね。
1. ガーゼハンカチで作る縫わないマスク
今回は、25cm角のガーゼハンカチを使って、仕上がりサイズがタテ9cm×ヨコ10cmのマスクを作りました。
ガーゼハンカチの大きさによって仕上がりサイズが変わるので、子どもの顔の大きさに合わせて作ってくださいね。
▼材料と用意するもの
材料 | ガーゼハンカチ:1枚(25cm角) ストッキング:3cm幅の輪切り×2本 |
用意するもの | 両面テープ |
手元にガーゼハンカチがなかったり、大人用のマスクを作るには長さが足りなかったりする場合は、ママのハンカチなどで代用しましょう。
1. ストッキングで耳ゴムを作る
まずはじめに、ストッキングを写真のような向きで3cm幅にカットします(輪っか状になるよう、足が入る部分を横からカット)。
カットしたストッキングを軽く左右に引っ張ると、切れた部分がくるっと丸まり髪ゴムのような形になります。これを2つ作りましょう。
2. ガーゼハンカチでマスク本体を作る
はじめに下1/3を内側に折ります。
次に上1/3を内側に折り重ねます。
3. ガーゼハンカチに耳ゴムをつける
1/3に折ったガーゼの左右から、準備しておいた耳ゴムを1本ずつ通します。
左右どちらか片方を少し長めにしておきましょう(写真は左を少し長くしています)。
耳ゴムの位置を目安に、長い方のガーゼハンカチを内側に折ります。
長い方(写真左側)のガーゼを写真のように1枚めくり、中に両面テープを貼ります。
短い方のガーゼを長い方のガーゼの中に折り込んで、両面テープで固定します。
強度を増すため、めくったガーゼにも1枚両面テープを貼って固定しておきましょう。
完成
マスクを折り込む部分が中央にくると、厚みが増して息苦しくなってしまうので、重なる部分を左右どちらかに寄せるのがコツです。
2. 赤ちゃんの肌着とガーゼハンカチで作る手縫いマスク
今回は、50~60サイズの赤ちゃん用のフライス製短肌着を使って、タテ7cm×ヨコ10cmの手縫いマスクを作りました。
使い捨てタイプの子ども用サイズのマスク(約タテ9cm×ヨコ12cm)よりひとまわり小さめなので、1~2歳児にもおすすめです。
▼材料と用意するもの
材料 | 肌着(表): タテ13cm×ヨコ15cm ガーゼハンカチ(裏): タテ13cm×ヨコ11cm ストッキング: 3cm幅の輪切り×2本 |
用意するもの | 縫い針・糸 |
マスクを作る肌着と、耳ゴム用のストッキングのほかに、ガーゼハンカチがあれば用意しておきましょう。肌着との2枚重ねにすると、マスクのフィルター代わりになり、より市販のマスクに近い仕様で作ることができます。
耳ゴムは「1」で紹介した方法で、2本準備しておきましょう。手元に肌着がない場合は、通常のハンカチでも同様の形で作ることができます。
1. 赤ちゃんの肌着を切ってマスクの本体を作る
肌着をタテ13cm×ヨコ15cmにカット、ガーゼハンカチをタテ13cm×ヨコ11cmにカットしましょう。
肌着とガーゼを中表にして中央で合わせ、上下1cmのところを縫います。
縫い終わったら、裏返しておきましょう。
2. マスクにプリーツを作る
ガーゼハンカチが付いている方に向かって、上下3.5cmのところで内側におります。
折り目から1cmスペースをとり、端から2cm縫います(4箇所とも同じように行う)。
上下のひだを外側に開くと、写真のようなプリーツのできあがり。
3. 耳ゴムを通す
準備しておいたストッキングの耳ゴムを片方ずつマスクの端に置きます(ガーゼハンカチ部分が内側になるように)。
耳ゴムが落ちないよう、端から三つ折りにして(1cm折ってから、さらに1.5cm折る)、まち針で留めておきましょう。
三つ折りにした部分のできるだけ端を縫います。
マスク完成!
左右どちらも縫ったら完成!立体仕様なので、より息がしやすいマスクを作ることができますよ。
不織布をはさむと市販のマスクにより近づく
pm2.5対策されている換気扇用のフィルターは、通気性を確保しながらも0.3マイクロメートルの微粒子をキャッチします。今回ご紹介したガーゼハンカチや肌着のマスクの間にはさむと、機能的な市販のマスクに近づけることができます。
1枚はさんでも息苦しさは感じないので、もし、ご自宅にあれば試してみるのもいいですね。
マスクはなるべく手間をかけずに作ろう!
マスクを改めて入手しようとすると大変。
今回ご紹介した方法は、赤ちゃんのときに使っていた肌着、ガーゼ、ヘアゴムなどを使って作れるので、あまり気負わず、できる範囲で作ってみてくださいね。
子どもがマスクをつけるのを嫌がってしまうときは、ママもおそろいのマスクを作って「一緒のマスクつけよ〜」「おそろいだね〜」など、遊びに誘うような声かけをしてみると良いですね。
子どもが好きなキャラクターの生地を使ったり、油性ペンでマスクの端におそろいのマークをつけるのもおすすめですよ。