0歳の絵本のおすすめを東大教授・小児科医・保育士ら専門家に聞いてみた

0歳の赤ちゃんとの遊びには、絵本がおすすめ。月齢の低い赤ちゃんでも聴覚は発達しているので、美しい響きやリズムを聞かせてあげることで、刺激になりますよ。

今回は、子供や絵本の専門家のみなさまに、0歳の赤ちゃんにおすすめの絵本を紹介してもらいました。

目次

0歳の絵本のおすすめは?
パパ小児科医 ぱぱしょー先生の場合

ぱぱしょー先生

某小児科クリニックパパ小児科医(ぱぱしょー)

パパ小児科医(ぱぱしょー)

二児の父で小児科専門医。
子育て当事者の立場から、また医療者の立場から子供の健やかな成長をサポートするための「ちょっとしたコツ」を発信しています。
Twitter

パパ小児科医としてTwitterなどでも人気のぱぱしょー先生。自宅で実際に子供たちに読み聞かせている本を、ご紹介してもらいました。

だるまさんシリーズ

だるまさんシリーズ 0歳 絵本 おすすめ

出典: www.bronze.co.jp

だるまさんシリーズの第1弾となる『だるまさんが』が刊行されて、10年経ちました(2018年現在)。赤ちゃんの笑顔を引き出す絵本として、長く愛されています。

ぱぱしょー先生

ぱぱしょー先生

ファーストブックにおすすめのだるまさんシリーズ。小児科の患児達にも大人気です。「だるまさん」の役を子供とかわりばんこにしたりして、親子で楽しむことができます。

だるまさんの「どてっ」や「にこっ」などの動きや表情を模倣をして遊ぶことで、体と心を育むことにも役立ちます。

いないいないばあ あそびシリーズ

要出典 いないいないばあ遊び 絵本 0歳 おすすめ

出典: www.kaiseisha.co.jp

『いないいないばああそび』は、赤ちゃんの生活に身近なテーマを絵本にした、0・1・2歳のための絵本シリーズの一つ。赤ちゃんが大好きないないいないばあを、可愛い動物たちと楽しめます。

ぱぱしょー先生

ぱぱしょー先生

こちらも0歳向け絵本の定番中の定番。親子で読むこともできますが、縦開きでめくりやすいので自分で遊ぶこともできます。
「いないないばあ」が大好きな赤ちゃんの好奇心を刺激してやまない一冊です。お出かけのときには小さな「お出かけ版」が便利です。

0歳の絵本のおすすめは?
絵本ナビ 磯崎編集長の場合

絵本ナビ 磯崎編集長

絵本ナビ 編集長磯崎 園子さん

磯崎 園子さん

絵本情報サイト「絵本ナビ」編集長。書店の絵本担当という前職の経験と、自身の子育て経験を活かし、各種メディアでも「子育て」「絵本」をキーワードとした情報を発信しています。
絵本ナビ

絵本情報サイト「絵本ナビ」編集長として、日々たくさんの絵本や、絵本作家さんとの触れ合いがある磯崎編集長。2018年に出版された絵本のなかから、おすすめをご紹介いただきました。

おせんべやけたかな

要出典 おせんべやけたかな

出典: www.doshinsha.co.jp

ママも童心にかえって楽しみたい、わらべうたの絵本。巻末にはわらべうた遊びの紹介もついていますよ。

磯崎<br />編集長

磯崎
編集長

わらべうたと赤ちゃん絵本って、相性抜群!ママが絵本の言葉を声に出して読むだけで、ゆったりとしたリズムが生まれ、心地よい時間が流れるのです。

「おせんべ やけたかな?」「やけた!」とページをめくると、こんがり焼けたおせんべに可愛いお顔が…!この出現には赤ちゃんもママもびっくり。一緒に喜んだり、笑ったりしてくださいね。

ぎゅ ぎゅ ぎゅーー

要出典 ぎゅ ぎゅ ぎゅーー 0歳 絵本

出典: www.kadokawa.co.jp

丸がいっぱい登場する絵本。丸い穴のあいた、仕掛けもついていますよ。色や形、音の変化が楽しい一冊です。

磯崎<br />編集長

磯崎
編集長

0歳の赤ちゃんは、おっぱいやママの顔、目を連想させる丸い形が大好き。そんなところから着想を得たこの絵本は、大人が読めば摩訶不思議な世界。だけど、その丸い形が増えたり、くっついたり、動いたりするのを赤ちゃんは夢中になって眺めます。

我が子のそんな様子を観察するところも含めて、楽しむことをオススメします!

0歳の絵本のおすすめは?
保育士歴25年 まゆみ先生の場合

保育士 まゆみ先生

公立保育園保育士まゆみ先生

まゆみ先生

保育士歴25年。毎年同じ年齢の子ども達と一緒に過ごしているので歳を感じず楽しんで仕事をしています。最近では、以前の教え子や、息子の同級生の子供を保育する機会も増えています。

子供たちを指導して25年という、ベテラン保育士のまゆみ先生。保育園で人気の絵本を紹介していただきました。

じゃあじゃあびりびり

要出典 0歳 絵本 おすすめ じゃあじゃあびりびり

出典: www.kaiseisha.co.jp

1983年に発行されてから、多くの赤ちゃんをとりこにしてきた一冊。コンパクトサイズで持ち運びにも便利です。

まゆみ先生

まゆみ先生

見開き1ページで絵と音がのっている、シンプルな本。保育園にもあり、今までたくさんの子供たちに読んできました。車や水道など、身近なものの音が沢山でてきて絵もわかりやすいため、ページをめくるたびに喜んでくれます。

五味太郎 きをつけてシリーズ

要出典 五味太郎 きをつけてシリーズ 0歳 絵本

出典: www.doshinsha.co.jp

きをつけてシリーズは3部作。1作目はトラック、2作目は飛行機、3作目は船が登場しますよ。

まゆみ先生

まゆみ先生

「きをつけて」という言葉が中心になり、喃語が中心の子でも理解して見られる絵本です。絵本に登場する車や家や船には顔が描いてあり、表現もコミカル。登場する色彩が綺麗で、子供に読み聞かせしている大人も楽しめています。

0歳の絵本のおすすめは?
東京大学 開一夫教授の場合

東京大学 開一夫教授

東京大学大学院総合文化研究科 教授開 一夫

開 一夫

赤ちゃん学を専門とし、東京大学赤ちゃんラボを運営。赤ちゃんが本当に好きな絵本を作るため、実際の赤ちゃんに聞いて作った絵本『もいもい』など3作品を監修。
東京大学 開一夫研究室

幼少期は、お父さんがガリバー旅行記などのお話を読んでくれる、寝る前の時間が楽しみだったという開教授。実証データに基づいた赤ちゃんに愛される絵本をご紹介します。

もいもい

0歳 おすすめ 絵本 もいもい

出典: ardbeg.c.u-tokyo.ac.jp

朝の情報バラエティー番組『スッキリ』や『林先生が驚く初耳学!』で紹介され、「赤ちゃんが注目する」「泣き止む」などと話題の絵本。

開 一夫教授

開 一夫教授

今までは、大人が思う赤ちゃんの「好きな絵本」はありましたが、本当に赤ちゃんが好きなのか調査した絵本はありませんでした。こちらは実際に赤ちゃんの協力によってできた絵本です。赤ちゃんの視線を釘付けにしたキャラクターの絵本『もいもい』ぜひ読んでみてください。

しましまぐるぐる

0歳 おすすめ 絵本 しましまぐるぐる

出典: hon.gakken.jp

目と口のある「顔」や、黒・赤といったコントラストの強い絵を赤ちゃんが見ることに注目して作られた絵本。赤ちゃんが「じーっと見つめる」と、口コミでも話題に。

開 一夫教授

開 一夫教授

赤ちゃん目線ではどうかわかりませんが、大人の観点から見ると、こちらの絵本のしましまの模様は赤ちゃんの目に留まりやすいはず。あくまでも大人の視点ですが、赤ちゃんが好きな要素が詰まっている絵本ではないでしょうか。

0歳の絵本のおすすめは?
絵本アプリPIBO 磯部編集長の場合

絵本アプリPIBO 磯部編集長

絵本アプリPIBO編集長磯部

磯部

絵本アプリ「PIBO」の編集長。プライベートでは、6歳の男の子と1歳の女の子を子育て中。PIBO

360冊以上の絵本が無料で読めるアプリ PIBO(ピーボ)の編集長に、PIBOで人気の絵本や、自宅で子供たちに読んでいる絵本を聞いてみました。

※PIBOは、「ninaru」シリーズを運営するエバーセンスの提供するアプリです。

ひよこさん (0.1.2.えほん)

ひよこさん 0歳 絵本 おすすめ

出典: www.fukuinkan.co.jp

ひよこさんがお出かけする物語。2017年に出版された新しい作品ですが、どこか懐かしくて優しい気持ちに包まれる一冊です。

磯部

磯部

赤ちゃん自身が「ひよこ」に自己投影できるのでしょうか。娘は0歳のときから食い入るようにこのお話を聞きます。そして、いつもお母さんが登場する場面では嬉しそうな顔をします。想像のなかで、勇敢な旅の擬似体験をしているのかもしれません。

ごろ ごろ ごろん

ごろごろごろん 0歳 絵本 おすすめ

出典: pibo.jp

「ころころ」「ごろんごろん」といった言葉のリズムをシンプルに楽しめる0歳にぴったりの絵本。はっきりした色使いが赤ちゃんの目を引きます。こちらは絵本アプリ「PIBO」で読むことができます。

磯部

磯部

PIBO全作品のなかでもTOP30に輝く1冊。プロの声優さんが読み上げる「ごろごろ」や「ぱんっ!」といったオノマトペは、赤ちゃんに新しい刺激を与えてくれるはずです。うちの娘も大好きで、1歳になる今では「ぱん!」と一生懸命マネをするようになりました。

0歳児にも絵本を読んであげよう

ひとくちに絵本といっても、赤ちゃんによって好みはさまざま。今回ご紹介した絵本を参考に、赤ちゃんが喜びそうな一冊を探してみてくださいね。

子育ての情報が満載の無料育児アプリ「ninaru baby」

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