子どもを寝かしつけるとき、絵本を活用した経験はありませんか?子供を一瞬で楽しい空想の世界へと誘う絵本は、寝かしつけのアイテムとしてもおすすめです。
今回は、睡眠に関する専門家がおすすめする寝かしつけの絵本をはじめ、先輩ママイチ押しの耳で聞く絵本まで幅広くご紹介します。
「乳幼児の睡眠コンサルタント」おすすめ!
寝かしつけの絵本
寝かしつけにおすすめの絵本をご紹介いただいたのは、乳幼児の睡眠コンサルタントとして活躍されている愛波 文さん。
2人のお子さんの子育てをしながら、子どもの睡眠に悩む保育者のコンサルティングや個別相談、子どもの睡眠教育プログラムを行ったり、乳幼児睡眠コンサルタントの資格取得講師として活躍しています。
\愛波さんが選ぶ寝かしつけの絵本ベスト5/
でてこい でてこい
「だれかかくれているよ でてこい でてこい」と声をかけると、カラフルな動物たちが次々に登場。目で見るだけでも楽しめるので、言葉が分からない月齢でも楽しめますよ。
愛波さん
絵がはっきりとしているので、月齢が低い赤ちゃんでも興味を示してくれる絵本です。
息子たちが新生児の頃から読んでいますが、徐々に何が出てくるか理解し始め、絵本を通じて成長を感じられるところも面白かったです。寝かしつけ以外の場面でもおすすめの絵本ですね。
きんぎょが にげた
きんぎょ鉢から逃げ出したきんぎょ。「一体どこへ逃げた?」と、親子で一緒になって探しながら遊べる絵本です。子供の月齢が上がったら、1人で探す面白さも味わえそう。
愛波さん
親子でワクワクしながら読める絵本で、愛読していました。金魚が見つかったらハグをしてスキンシップをとると、寝かしつけ前の触れ合いの時間にもなり、心が安定しますよ。
まだ月齢が低い赤ちゃんに対しては、「金魚はどこかな?どこかな?」と言いながら、金魚をママやパパが指差しで教えてあげながら楽しむのがおすすめですよ。月齢が上がってくるにつれて、徐々に自分で指を指し教えてくれるようになります。
おつきさまこんばんは
寝かしつけの絵本として有名な、こちらの1冊。おつきさまの表情の変化に合わせて、子どもとにっこり笑いあったり、泣きべそをかいてみたり、真似しながら遊ぶのも楽しそうですね。
愛波さん
「おつきさま=夜の合図」であり、「おつきさまが出たらねんねする時間なんだよ」と、認識させることができる絵本です。
夜の寝かしつけのとき、この絵本を毎晩のように読んでいました。「この本を読んだらもうねんねだよ」という合図にしていた1冊です。
ノンタンおやすみなさい
子供たちに人気のノンタンシリーズ。ノンタンと仲間たちの可愛いやりとりが、子供の好奇心をくすぐります。早く寝る習慣が子ども自身に自然と身につく、寝かしつけにおすすめの1冊です。
愛波さん
月齢が少し上がってきて、「寝るのがいやだ!」という子に最適な1冊。「早くねんねをしたほうが良いんだよ」ということが伝えられるので、1歳過ぎから息子たちに読んでいました。
くっついた
ページをめくる度に色々な動物たちがくっついていく、ユニークな絵本。「くっついた」の繰り返しが楽しいので、ぜひママやパパは、子どもとほっぺをくっつけて真似をしながら読んであげてくださいね。
愛波さん
こちらも、触れ合いの絵本。「くっついた」を真似して、子どもにくっつき触れ合うととても喜びますよ。寝かしつけのときには、触れ合いや心を落ち着かせることが大切なので、「くっついた」を読んで触れ合って欲しいと思います。
保育士おすすめ!寝かしつけの絵本
続いて、おすすめの寝かしつけの絵本を伺ったのは、保育士歴15年、現在は中学校の支援学級のサポートを行なっている中川かおる先生。
幅広い年齢の子どもたちと関わってきたかおる先生は、どんな絵本を選ぶのでしょうか?
\保育士が選ぶ寝かしつけの絵本/
ノンタンおねしょでしょん
「ノンタン ノンタン おねしょで しょん」と、繰り返しのリズムが心地良いこちらの絵本。「おねしょしないように、寝る前はトイレへ行こうね」と絵本を読み終わった後に促せば、寝る前のトイレ習慣も自然と身につくかもしれませんよ。
かおる
先生
ノンタンの絵本は、繰り返しの言葉が多く覚えやすいため、聞いているだけで子どもがリラックスできる雰囲気をつくることができます。それが寝かしつけ前の安心感にも繋がりますよ。
絵本の内容が把握できるようになる2歳くらいの子どもに読んであげると、より楽しめるかもしれません。
だるまさんシリーズ
出典: www.ehonnavi.net
子どもたちに大人気のだるまさんシリーズ。愛嬌たっぷりのだるまさんが、転んだり、伸びたり、しぼんだり、変幻自在に生き生きと動き回る姿から目が離せません。年齢を問わず、何度読んでも楽しめる絵本です。
かおる
先生
ノンタンシリーズと同じくおすすめなのが、こちらのだるまさんシリーズ!フレーズを繰り返す絵本はリズムが心地良く、幅広い年齢の子どもが興味を持つと思いますね。
だるまさんシリーズなら内容も簡単なので、0〜1歳の赤ちゃんでも寝る前に楽しめますよ。
絵本を読んでも寝ないときの対処法
寝かしつけに絵本を読んだけれど、子どもが興奮して寝なくなってしまった…なんて経験のあるママはいませんか?子どもが眠れなくなってしまったときのおすすめの対処法を、かおる先生に伺いました。
かおる
先生
子どもによっては、絵本を読むことで逆に楽しくなってしまって「もっと読んで!」と目が覚めてしまうケースもあると思います。
そんなときは、絵本を読んだ後に今日あった出来事をゆっくり話したり、歌を歌ってあげたりすると気分を切り替えられるのでおすすめですよ。
ママ必見!話題の耳で聞く寝かしつけの絵本
近年では、AIを搭載したAmazonのスマートスピーカーAlexsa(アレクサ)を、絵本の読み聞かせに活用しているママも増えているようです。今話題の音で聞く寝かしつけの絵本で、注目のアプリを先輩ママから伺いました。
ピーボ ~絵本読み聞かせ~
「ピーボ 〜絵本読み聞かせ〜」は、iOSアプリで公開されている人気サービスのAmazon Alexa版です。音で読み聞かせができる絵本として特に注目を集めていて、360冊以上の豊富なバリエーションの絵本が楽しめますよ。
ぜひ子どもと一緒に、「アレクサ、ピーボを開いて!」と話しかけてみてくださいね。
ママの声
毎晩寝かしつけのときに絵本を読み聞かせていたのですが、疲れていると正直面倒なときもあったんです。そんなとき、アレクサで絵本の読み聞かせができる「ピーボ」を発見!
寝る前に起動するだけでアレクサが絵本を読み聞かせしてくれるので、寝かしつけの負担がかなり減りました。「ピーボ」の方からおすすめの絵本を提示してくれるのも、選ぶ手間が省けてとても助かります!(ハルカ 30代 2歳のママ)
寝かしつけに絵本を活用して、子どもを快適な眠りへ…
子どもの寝かしつけにはどんな絵本を選べば良いのか、本当に効果があるのか…と迷っているママもいると思います。
ですが、内容よりも子供にとって一番重要なのは、大好きなママと絵本を通じて一緒に過ごす時間なのではないでしょうか?
寝かしつけに絵本を利用する際は、ママの温もりも一緒に子どもに与えてあげてくださいね。
※「ピーボ 〜絵本読み聞かせ〜」は、ninaru baby netを運営するエバーセンスの提供するアプリです。
取材協力:愛波 文さん
『ママと赤ちゃんのぐっすり本』(講談社)著者。 子どもの睡眠コンサルタント。APSCアジア/インド代表。IMPI日本代表。一般社団法人日本妊婦と乳幼児睡眠コンサルタント協会代表理事。Sleeping Smart®代表。慶應義塾大学卒業。2012年に長男出産。夜泣きや子育てに悩んだことから乳幼児の睡眠科学の勉強をはじめ、米国IMPI公認資格(国際認定資格)を日本人で初めて取得。2015年に次男を出産。現在、2人の男の子の子育てをしながら、子どもの睡眠に悩む保育者のコンサルティングや個別相談、日本人向けに子どもの睡眠教育プログラムを提供。IMPIと提携し、オンラインで妊婦と子どもの睡眠コンサルタント資格取得講座の講師も務めている。
愛波文さんのHP:https://sleepingsmartconsulting.com/
Blog:https://ameblo.jp/babysleepsite/
Instagram:https://www.instagram.com/aya_aiba/
LINE:https://line.me/R/ti/p/%40ayaaiba
取材協力:保育士 中川薫さん
保育士歴15年。
保育園、知的障害者支援施設を経て、現在は中学校のスタディメイトとして発達障害を持つ子どもの支援をしています。子どもがわかりやすく安心して学校生活や学習ができるようなサポートを提供。男の子と女の子の2児の母。