【赤ちゃんの安全対策】特に注意が必要なのは、生後7~11ヶ月!

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生後7〜11ヶ月頃の赤ちゃんは、親指ともうひとつの指を使って、ものをつまむことができるようになります。赤ちゃんがものをつまめるようになることで、どんな危険があるのでしょうか?

先輩ママに聞いた、この時期の赤ちゃんのヒヤリ・ハット体験をもとに、安全対策についてご紹介します。

赤ちゃんの安全対策として徹底したいこと

赤ちゃん イス はいはい

この時期の赤ちゃんがいる家庭で徹底したい安全対策は、次の2点です。

  1. 赤ちゃんが誤飲しやすいものを知っておく
  2. 誤飲しやすいもの、危ないものは、赤ちゃんが届く場所に置かない

次からは、この時期に誤飲に気をつけたい理由を詳しくご紹介します。

生後7〜11ヶ月頃に安全対策が必要な理由は「誤飲」が増えるから

東京消防庁管内では、毎年1,000人以上の乳幼児が誤飲や窒息によって医療機関に救急搬送されています(※1)。

乳幼児のなかでも、誤飲や窒息による緊急搬送が最も多いのが0歳児。

0歳 誤飲 緊急搬送 グラフ 赤ちゃん 安全対策

さらに細かく月齢を見てみると、生後7ヶ月から増加し、生後9ヶ月頃に最も多くなることがわかります。

生後7〜11ヶ月頃の赤ちゃんは、はいはいやつかまり立ちが始まり、行動範囲が広がる時期です。また、手先が器用になることで細かいものをつまめるようになり、目の前にあるものがどんなものなのか、口に入れて確かめようとします。

つまり、赤ちゃんが成長したことによって、いろんなものに手が届くようになり、口に入れてしまうことで誤飲につながる可能性が高い時期なのです。

先輩ママに聞いた!赤ちゃんがつまんで口に入れそうになったもの

赤ちゃん 手づかみ食べ

ninaru babyで行ったアンケート(※)でも、「赤ちゃんがものをつまんで誤飲しそうになってヒヤリとした」という声が多数寄せられました。

ケース1. 乾電池

電卓の裏のボタン電池をつまみ出していて本当に焦った。(かおままさん)

乾電池を口に入れてもぐもぐしていた。(えっちゃんさん)

ケース2. ゴミ・ホコリ

床に落ちていたホコリを口に入れようとしていて焦りました。(マキさん)

髪の毛やゴミを掴んで口に入れようとしていた。(mi miさん)

ケース3. プラスチック片

おふろ中に、おふろチェアの一部が割れ、その割れたプラスチック片を食べそうになっていました。(みゃんさん)

ケース4. 硬貨

硬貨を指でつまんで口に入れそうになったとき、ひやっとしました。(そらさん)

ケース5. コルク片

コルク製のコースターをちぎって誤飲してしまいました。抱っこして背中を叩いたら出てきましたが、心配になりました。小さいゴミも拾って、口に運ぼうとします…。(りんママさん)

ケース6. 画びょう

何か口に入ってるな?と思い慌てて出しましたが、それ以上に出てきたものにとてもびっくりしました。
壁から画びょうが落ちていることに誰も気付かず、赤ちゃんが見つけて口の中に入れていたんです。

幸い、使い古した画びょうで先がそこまで鋭くなく、怪我はありませんでした。見ていない間の出来事で、まさか画びょうが落ちているとも思わないし、それを拾って口に入れるとも思っていませんでした…。
(はるさん)

このほかにも、ネジやクリップ、小石、ティッシュ、ビーズ、また、外で砂や虫を口に入れそうになったという声もありました。

これが危険!赤ちゃんがよく誤飲するもの

子供の誤飲事故 原因 グラフ

厚生労働省が行った調査によると、子供の誤飲事故で最も多いのが、たばこ(※2)。その次に多かったのが医薬品、おもちゃやお菓子の袋片などのプラスチック製品、食品という結果でした。

トイレットペーパーの芯の大きさを目安に

赤ちゃん 安全対策 誤飲 大きさ

乳幼児はトイレットペーパーの芯(39mm)を通る大きさのものなら、口の中に入れてしまい飲み込んでしまう危険性があります(※1)。

こんなモノを赤ちゃんの近くに置いていませんか?

赤ちゃん 安全対策 誤飲 危険なもの

こういうものが危険

たばこ、薬、ボタン、ビービー弾、ボタン電池、画びょう、お菓子の包み、ペットボトルのラベル、ティッシュ、硬貨、おもちゃのパーツ、クリップ、アクセサリー、ビー玉など

上記のようなものは、赤ちゃんが誤飲する恐れがあります。安全対策として、赤ちゃんの手が届く場所にこのようなものがないか、いつも確認することが大切です。

赤ちゃんが誤飲してしまったら、どうしたらいい?

アンケートでは、「何でも口に入れてしまうので、口の中から取り出せなくてヒヤッとしました」という声も。

万が一赤ちゃんが誤飲しまった場合、どのように対処したら良いのでしょうか?

小児専門医の武井先生にお伺いしました。

武井<br />
先生

武井
先生

まずは呼吸困難な状態になっていないか、顔色が悪くないか様子をみてください。のどに詰まっている場合は、赤ちゃんをうつぶせにして自分の膝にのせ、背中を口の方向に向かってたたいてください。

そうでなければ数日後に便から出てくる可能性が高いので、経過をみてよいかと思われます。

ただし、吐かせてはいけないもの、早急に受診する必要があるものもあります。

早急に受診しなくてはいけないもの

タバコ(吸い殻を浸していた水分)、大人用の医薬品(医薬部外品含む)、ボタン電池、防虫剤を誤飲した恐れがある場合は、すみやかに受診しましょう。

そのほか、赤ちゃんが咳き込んでいたり、呼吸が苦しそう、顔色が悪いなど、いつもと違う症状が見られる場合も受診するようにしましょう(※2)。

赤ちゃんが誤飲しても吐かせてはいけないもの

マニキュア、除光液といった石油製品や、トイレ用洗剤のように容器に「酸性」または「アルカリ性」と書かれている製品は、家庭で吐かせることで状況が悪化する危険性があります(※3)。

吐かせてはいけないものの例

理由
石油製品
(灯油、マニキュア、除光液、液体の殺虫剤など)
気管に入ると肺炎を起こすため
容器に「酸性」または「アルカリ性」と書かれている製品
(漂白剤、トイレ用洗浄剤、換気扇用洗浄剤など)
食道から胃にかけての損傷をよりひどくしてしまうため
防虫剤の樟脳(しょうのう)、なめくじ駆除剤など けいれんを起こす可能性があるため

吐かせてはいけないものを飲んでしまったら

このようなものを食べたり飲んだりした場合は、自己判断せず、中毒110に相談してみるのも一つの方法です。

→中毒100番

中毒110番・電話サービス (一般専用)
 
■大阪中毒110番(365日 24時間対応)
 072-727-2499(情報提供料:無料)
 
■つくば中毒110番(365日 9時~21時対応)
 029-852-9999(情報提供料:無料)
 
■たばこ誤飲事故専用電話(365日 24時間対応、自動音声応答による情報提供:一般向け)
 072-726-9922 (情報提供料:無料)

※電話の掛け間違いのないように、電話番号をよく確認のうえ、お問い合わせください。

赤ちゃんがものをつまめるとこんな危険も…

さらにアンケートでは、赤ちゃんがものをつまめるようになったことで、こんなひやっと経験をしたというママもいました。

引き出しをつまんで引っ張る

赤ちゃんが取っ手を持てるようになり、引き出しをあけてカッターを持っていたときは、ひやっとしました。

るぅかさん

棚を開けて何度か陶器の食器を割っています。ケガにつながるのでひやっとしました。

mamaさん

引き出しのなかには、食器やコップなどの割れ物や刃物、洗剤が入っている場合もありますよね。赤ちゃんが指でつまんでひっぱらないように対策しておきましょう。

赤ちゃんの安全対策におすすめのグッズ

● ベビーガード ドアストッパー

● ワンタッチ式 ドアロック

赤ちゃんが引き出しや扉を開けないよう対策するのにおすすめなのが、ドアストッパー。粘着テープで固定するだけなので取り付けは簡単です。大人が使うときはロックを解除すればOK。

コンセントを抜こうとする

コンセントに挿しているプラグを無理やり抜いたりしています。

ひまりちゃんのママさん

赤ちゃんがコンセントを引っこ抜いて口に入れていました。

りえさん

赤ちゃんの安全対策におすすめのグッズ

● コンセントフルカバー

赤ちゃんがコンセントを引き抜いてしまう場合には、コンセントを丸ごとカバーできるアイテムで安全対策を。

● ケーブルボックス

PCやテレビまわりには、電源タップごとまとめて収納できるボックスを使いましょう。赤ちゃんの安全対策としてはもちろん、デザイン性に優れたものを選べば、部屋のインテリアにもマッチします。

コードを引っ張る

低い位置のコンセントに差しているコードを何でも引っ張り、上から物が落ちてきそうになることが何度かあります。

いーなママさん

机の上にあった重たい大きなプリンターのコードを引っ張ってしまい、落下して身体に当たってしまって本当に後悔した。

かおままさん

赤ちゃんの安全対策におすすめのグッズ

● ケーブルカバー

電化製品のコードは、赤ちゃんの力でも引っ張れてしまうことがあります。コードがぶらぶらしないように、まとめておくのがおすすめ。

キッチンまわりをいじる

赤ちゃんがキッチンに来て、 IHコンロのスイッチを押したり、炊飯器のフタを開けたりする。

とん母さん

赤ちゃんの安全対策におすすめのグッズ

● ロール式 ゲート

キッチン周りには赤ちゃんにとって危険なものが多いエリア。重いものが落下したり、やけどしたりしないように、赤ちゃんが確実に手が届かないようにしておくことが大切です。

ロール式のベビーゲートなら、赤ちゃんの安全対策をしたいときだけ引き出せばいいので、インテリアの邪魔になりませんよ。

赤ちゃんの安全対策の第一歩は、ママやパパが理解して環境を整えること

赤ちゃんの安全対策として大切なことは、赤ちゃんは、物をつまみ、口に入れる行動をするものだと理解することです。

身の回りにあるものは、赤ちゃんの興味の対象で、口に入れる可能性があります。まずは赤ちゃんにとって何が危険か知り、環境を整えましょう。

ただし、24時間赤ちゃんのそばにいて、見守れるわけではありません。赤ちゃんの安全対策グッズを上手に活用しながら、家族みんなが安心して暮らせるような環境作りをしてみてくださいね。

※アンケート概要
実施期間:2018年11月22日~24日
調査対象:「ninaru baby」を利用しているママ
有効回答数:102
収集方法:webアンケート

取材協力:武井 智昭先生 小児科/高座渋谷つばさクリニック


日本小児科学会専門医。2002年、慶応義塾大学医学部卒。神奈川県内の病院・クリニックで小児科医としての経験を積み、現在は神奈川県大和市の高座渋谷つばさクリニックに院長として勤務。内科・小児科・アレルギー科を担当しています。感染症・アレルギー疾患、呼吸器疾患、予防医学などを得意とし、0歳から100歳まで「1世紀を診療する医師」として診療を行っています。

※1 東京消防庁「乳幼児の窒息や誤飲に注意!」
※2 公益財団法人 日本中毒情報センター「中毒事故の問い合わせが多い家庭内の化学製品」
※3 厚生労働省「2016年度 家庭用品等に係る健康被害 病院モニター報告」

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