お宮参りは、赤ちゃんが生まれて最初の大きなイベントなので、しっかりと準備して記念に残るものにしたいですよね。
しかし、お祝いをする側も、お祝いをされる側も、そもそもお祝い金やお祝いの品を贈ったほうがいいのか、贈る場合の金額相場はどれくらいなのか、お返しを用意したほうがいいのかなど、よく分からないことが多いのではないでしょうか。
そこで今回は、お宮参りのお祝いの基礎知識についてご紹介します。
そもそも、お宮参りってどんな行事?
お宮参りとは、赤ちゃんが無事に生まれたことを神様に報告し、今後の成長を祈念するための行事です。
男の子は生後31日または30日、女の子は生後33日または31日に行うのがよいとされていますが、日数は地域によって異なります。最近では、日数にはこだわらず、生後1ヶ月健診を終えてから、赤ちゃんとママの体調がよいタイミングで行うのが一般的です。
お宮参りでは、神社に出向いてお参りをして、祝詞をあげてもらったり、お祓いをしてもらったりします。参拝のみでも問題はありません。
お祝いの席でもあるので、赤ちゃんにはおめでたい柄の祝い着をかけたり、セレモニードレスを着せたりします。ママやパパ、祖父母は、赤ちゃんの服装にあわせたフォーマルな格好をしましょう。
お宮参りにお祝い金やお祝いの品は必要?
お宮参りにお祝い金やお祝いの品を贈るかどうかは、赤ちゃんの両親と自分との関係性によって違います。
兄弟姉妹や親戚など
赤ちゃんの両親と自分の関係が兄弟姉妹や親戚などの場合、すでに出産祝いを贈っているのであれば、あらためてお宮参りでお祝い金を包んだり、お祝いの品を贈ったりする必要はありません。
「出産祝いを贈り損ねてしまった」「出産祝いとは別に改めてお祝いの気持ちとして贈りたい」という人は、お宮参りの当日か、日を改めて渡しましょう。
母方の親
孫のお宮参りで自分が母方の親である場合には、祝い着やセレモニードレスなどのお祝いの品を贈るのもいいでしょう。お宮参りのお祝い金もあわせて用意するのが一般的です。
父方の親
孫のお宮参りで自分が父方の親の場合、母方の実家から祝い着が贈られるなら、それを考慮した金額や品をお祝いとして息子夫婦に贈ります。
友人・知人
お宮参りは基本的には身内のお祝いですが、地域や赤ちゃんの両親の意向によっては、友人や知人を招いて行う場合もあります。友人・知人としてお祝いの席に呼ばれたときは、お祝い金やお祝いの品を贈るといいでしょう。
お宮参りのお祝いの相場はどれくらい?
お宮参りのお祝い金の相場は、5,000~10,000円くらいです。ただ、これはあくまでも目安です。特に、出産祝いを贈っていて、さらにお祝い金も贈る場合は、もらう側がお返しのことで困ってしまうので、その点も考えて金額を決めましょう。
お祝い金を渡すときは、紅白の蝶結びの水引がついたのし袋に入れるのが一般的です。表書きには「御宮参り祝」や「御祝」、「祝御宮参」と書き、水引の下に贈り主の名前をフルネームで書きましょう。
お祝い金ではなく、ベビー服やおもちゃといった赤ちゃん用品や、ママとパパが喜びそうなお菓子を贈るのもおすすめですよ。
お宮参りのお祝いをもらったときのお返しは?
基本的には、お宮参りのお祝いに対して、お返しは必要ありません。参拝後の食事会などに招待することが、お祝いしてもらったことへのお返しになると考えられています。
どうしても目に見える形でお返しをしたいときは、お宮参りで撮影した記念写真に簡単な菓子折りを添えて渡すと喜ばれますよ。
内祝いは用意したほうがいいの?
地域や風習によっては、お宮参りの内祝いとして、鰹節にお菓子を添えたものや赤飯を用意することもあります。金額の目安は、2,000〜3,000円で、表書きには「宮参り内祝」や「内祝」と書きます。
お宮参りのお祝いで大切なのは「おめでとう」の気持ち
生後100日頃に行われる「お食い初め」と違って、お宮参りのお祝いには、明確な決まりがありません。
一般的には出産祝いだけで十分と考えられているので、お祝いを贈るべきなのか、どのように贈ったらいいのかと悩んでしまうこともあるかもしれません。しかし、お祝いするときに大切なことは、気持ちがこもっているかどうかですよね。
お宮参りをするという話を聞いたら、まずは手紙やメール、電話を通して、お祝いの言葉を相手に伝えると、喜んでもらえますよ。いざ、お宮参りのお祝いを贈るときは、金額相場や表書きといったマナーを守り、お宮参り当日か、あまり日があかないうちに渡すようにしましょう。
赤ちゃんが元気に成長することを願いながら、相手が喜ぶお祝いを贈れるといいですね。