赤ちゃんが生まれると、家族だけではなく、まわりの人たちも幸せな気持ちになるもの。出産後に親戚や友人、同僚から出産祝いをもらったら、感謝の気持ちをこめてお返しをしたいですよね。今回は、出産内祝いについて、その意味やお返しとの違い、金額相場、贈る時期、おすすめのアイテムをご紹介します。
出産内祝いとは?お返しとは違うの?
そもそも「内祝い」とは、内輪のお祝いのことで、「親しい人や身内の間で喜びを分かち合うこと」です。「わが家(家=内)におめでたいことがあったから、その喜びの気持ちを皆様にもお分けして一緒に喜んで祝ってもらう」という意味で、本来、内祝いは「お返し」という意味ではありません。
しかし現在では、「内祝い=いただいたお祝いのお返し」という意味合いが強くなりました。「出産内祝い」という言葉も、一般的には、いただいた出産祝いのお返しという意味で使われます。
出産内祝いを贈るときのマナーは?
前述のように、出産内祝いには「赤ちゃんの誕生を一緒に祝ってください」という意味も込められています。「出産祝いのお返し」という意味合いが強くなってきた現在でも、「お祝いしてくれてありがとう」という感謝の気持ちを込めて贈るのが、何よりも大切なマナーです。
出産内祝いを贈るときのマナーとして気をつけたいのは、下記の4点です。
● 贈る時期
● 金額
● 贈るアイテム
● のし
ここからは、それぞれについて詳しくご説明していきます。
出産内祝いを贈る時期は?
出産内祝いは、お祝いをいただいてから1ヶ月後までに贈るのが一般的です。
しかし出産後は、里帰りやお宮参り、慣れない育児でバタバタしがちです。また、ママの体調が思うように回復しないこともあります。事情があって遅くなったとしても、生後2ヶ月頃までには出産内祝いを贈るようにしましょう。
出産内祝いの品を探すために、生後間もない赤ちゃんを連れて出かけることはなかなか難しいので、ネットショップや通販を上手に活用しましょう。家にいながら好きな時間に贈り物を選ぶことができ、直接配送してくれるので便利ですよ。
出産内祝いの金額相場は?
出産内祝いの金額は、いただいた品物や金額の1/2~1/3程度が目安です。
ただし、高額なお祝いをいただいた場合には、相場通りにお返しをすると、かえって相手に気をつかわせてしまいます。両親や親戚、目上の人から高価なものをいただいたときには、相場にこだわりすぎず、感謝の気持ちを込めて贈り物を選びましょう。
いただいたお祝いの1/3以下の金額や、反対に、いただいたお祝いより高価なものを贈るのも、マナー違反と思われてしまいます。また、金額にこだわりすぎて好みに反したものを贈ると、相手は困ってしまうことも。
金額の相場と相手の好みを考えながら選ぶようにしたいですね。
出産内祝いにおすすめの贈り物は?
出産内祝いとしておすすめなのが、いくつあっても困らないタオル類や洗剤、日持ちするお菓子などです。相手が自由に好きなものを選べる「カタログギフト」も定番ですよ。
名入れギフトや赤ちゃんの出生体重と同じ重さのお米なども人気があります。ただし、赤ちゃんの名前や生年月日が入った名入れギフトは、喜んだり驚いたりしてもらえる一方で、両親や親族以外の人は「名前が入ったものは困る」と感じることも。
友人や同僚に名入れギフトを送りたいときは、お菓子や食べ物、洗剤といった消耗品にすると、相手も喜んでくれるはずですよ。消耗品以外のものを贈るときは、商品そのものでなく、パッケージやカードに名入れできるものを選ぶといいでしょう。
出産内祝いに贈ってはいけないものは特にありませんが、地域によっては紅白まんじゅうや赤飯を贈るなど、昔ながらの慣習が残っていることも。両親や義両親に地域の慣習を確認しておくと安心です。身内の場合は、みんなで揃って食事をすることで内祝いに変えるケースもあるので、まずは両親や兄弟に相談してみましょう。
また、品物だけでなく、メッセージカードやお礼状、赤ちゃんの写真などを添えると、相手も喜んでくれますよ。
出産内祝いの「のし」の書き方は?
出産内祝いに「のし」を添えるときは、生まれた子供の命名披露も兼ねて、子供の名前を書いて贈るのが一般的です。
のしの表書きは、「出産内祝」または「内祝」、水引は紅白蝶結びで、水引の下には子供の名前を入れましょう。読むのが難しい漢字には、ふりがなを振っておくと親切ですね。
出産内祝いは感謝の気持ちを込めて贈ろう
出産後しばらくは慣れない育児に追われて大忙しで、出産内祝いを選ぶ時間をとるのは大変なことです。できれば出産前に、どんな贈り物があるのかを調べておくと安心ですよ。
赤ちゃんの誕生を祝ってくれた人たちに「ありがとう」の気持ちを込めて、素敵な出産内祝いを贈れるといいですね。