赤ちゃんの健やかな成長を願う「お宮参り」。赤ちゃんが生まれて初めての大きなお祝いなので、前もってしっかり準備をして、家族の思い出に残るものにしたいですよね。しかし、お宮参りには、男の子と女の子でやり方に少し違いがあるので、注意が必要です。
そこで今回は、お宮参りにおける男の子と女の子の違いについてご紹介します。
そもそも、お宮参りとは?
「お宮参り」とは、赤ちゃんが無事に生まれたことを神様に報告し、これからも健やかに育つことをお祈りする儀式です。一般的には、生まれた場所や住んでいる地域の守り神「産土神(うぶすながみ)」を祀っている神社に参拝します。
参拝した後には、家族や親族で集まり、写真撮影をしたり、自宅やレストランで祝い膳を囲んだりすることが多いようです。
お宮参りは女の子と男の子でやり方が違う?時期は?
基本的に、お宮参りのやり方は、男の子も女の子も同じです。神社で神主から祝詞とお祓いを受けて、初穂料を収め、健やかな成長を祈願するのが一般的ですが、参拝をするだけでも問題はありません。
しかし、お宮参りを行う日にちに関しては、伝統的な考えでは、男の子と女の子で違いがあります。男の子は生後31日または30日目、女の子は生後33日または31日目に参拝するのが良いとされています。
最近では、生後30日前後でママと赤ちゃんの体調が良く、天気が良い日に行われるのが一般的で、男女での日にちの違いはほとんどなくなっています。
お宮参りの女の子と男の子の服装の違いは?
お宮参りで、赤ちゃんに正式な服装をさせる場合、男の子も女の子も肌着の上に白羽二重(しろはぶたえ)の内着を着せて、その上に祝い着をかけます。内着までは、男女とも同じですが、祝い着の柄や色は男女で異なります。
男の子の祝い着
男の子の祝い着は、羽二重地に熨斗目(のしめ)模様で五つ紋つきが主流です。柄は、鷹、松、兜、鶴、武者といったものが人気で、黒、紺、紫、白、緑、シルバーといった色がよく使われます。
女の子の祝い着
女の子の祝い着は、綸子(りんず)地や縮緬(ちりめん)地に友禅模様が描かれたものが主流です。蝶や手まり、御所車に花柄をあしらったかわいらしい柄でが人気で、ピンクや白、赤などの色がよく使われます。
最近では、白羽二重の内着は用意せず、ベビードレスを着せて祝い着をかけるのが一般的になってきました。ベビードレスは男女兼用のものが多いですが、男の子向けのタキシードタイプのベビー服も人気があり、男女の洋装にも違いが出てきています。
祝い着は、母方の実家が贈るのが習わしですが、ママやパパの実家で代々使われてきたものをかけてあげるのもいいですね。祝い着を新たに購入するとなるとお金がかかるので、レンタルショップで借りるのもおすすめです。
祝い着を使わずに、ベビードレスにケープをかけて参拝する人も増えてきています。
お宮参りの男の子と女の子の違いは地域にもよるの?
地域によって、お宮参りの風習に男女の違いがあることも。
たとえば、関西方面では、魔除けの意味を込めて、男の子なら「大」、女の子なら「小」という文字を、赤ちゃんの額に朱色で書きます。
ほかにも、地域によってはお宮参りの風習に違いがあるので、準備を始めるときに、ママとパパの両親に確認したり、お宮参りをする神社に直接聞いたりしておくと、安心ですね。
お宮参りには男の子・女の子で違いがあることを知ろう
日本の伝統的なお祝いであるお宮参り。昔からの風習にならってお祝いをする場合は、男の子と女の子で、ちょっとした違いがあるので、事前によく調べて、しっかり準備をしておきましょう。
伝統的な方法に則らずにお祝いをする場合でも、お宮参りそのものの意味や、男女でのやり方の違いについて知ることは、興味深いものです。赤ちゃんの健やかな成長を願って、家族で素敵なお宮参りができるといいですね。