ベビーグッズのなかでも、退院後や健診後から使う沐浴グッズは必須アイテム。しかし、必ずしも「ベビーバス」を購入しなければいけないわけではありません。特に、ベビーバスは短期間しか使わないので、購入に迷う方も多くいます。
そこで今回は、ベビーバスを代用する方法について、100円ショップで手軽に買えるものやタブトラッグスなど、使うときの注意点を含めてご紹介します。
赤ちゃんの沐浴で準備するものは?
新生児期の赤ちゃんは新陳代謝が活発です。皮脂の分泌量が多いうえに、汗の量や尿便の回数も多く、肌が汚れやすい状態。
肌のバリア機能も未熟なので、放っておくと肌のトラブルにつながります。体調が良ければ、基本的には毎日沐浴するようにしましょう。
お湯の温度は、夏場は39度、冬は部屋も暖めながら40度にするのが目安です。まずは、以下のものを準備してください(※1)。
・ ベビーバス
・ 沐浴布
・ 湯温計
・ ガーゼ
・ ベビー石けん
・ 手桶や洗面器
・ バスタオル
ベビーバスにはどんなものがあるの?
最近のベビーバスは、プラスチック製の床置きタイプはもちろん、陶器製やビニール製、シンクに敷く専用マットなど、種類が豊富にあります。
海外製のベビーバスも注目され、バケツタイプも日本で使われています。家に置くスペースを考えて、畳めるものや小ぶりのものが人気を集めています。
赤ちゃんの1ヶ月健診で順調に成長していると判断された場合は、沐浴も卒業して大人と一緒にお風呂に入れるようになります。短期間しか使わないものなので、なかにはレンタルするほか、別の容器で代用することも珍しくありません。
ベビーバスの代用としておすすめなのは?
赤ちゃんを沐浴させるときは、基本的に赤ちゃんの体が浸かれるサイズの入れものであれば、代用することができます。
リビングで沐浴させる際は、床が濡れても片づけやすいように、レジャーシートやバスタオルを敷くのがおすすめです。
ここでは、ベビーバスの代用として先輩ママたちがよく使っているものをご紹介します。
プラスチック製の衣装ケース
透明のプラスチック製の衣装ケースで代用する方も多くいます。広々と使うことができ、沐浴を卒業したあとも、赤ちゃんの衣装ケースやおもちゃ箱としても使えます。
ただし、少し大きいので、お風呂場でお湯を入れた状態での移動が難しいことも。桶からお湯を移す場合は、冷めないように調整しましょう。
大きめのたらい・洗面器
100円ショップでも購入できる、大きめのたらいや洗面器で代用することもできます。赤ちゃんを斜めに支えて体が浸かる、または腰あたりまでお湯に浸けられるくらいの大きさがあれば十分です。
お手頃な分、すすぎ用に2つあっても良いかもしれませんね。大きめのサイズが売っていない店舗もあるので、事前にチェックしておきましょう。
洗い桶の大きなもの
食器洗い用の大きい桶をシンクに置いて沐浴する方法もあります。衛生的に、体を洗う用と食器用は分けて使うようにしましょう。
ステンレスタイプはお湯が冷めやすいうえに、冬場は肌が触れると冷たく感じるため、沐浴の時期が冬になるときは、プラスチック製がおすすめです。
洗面台・キッチンのシンクにお湯をためる
洗面台やキッチンのシンク自体を沐浴のお風呂として使うことも。お湯を溜める栓がついているかどうかを確認しましょう。
直接蛇口からお湯がでてくるので、最後にすすぐときは、お湯の温度に気をつけてくださいね。使用時はシンクや洗面台のなかをキレイに洗ってから使いましょう。
浅めのタブトラッグス(シャロー)
タブトラッグスとは、イギリス生まれの園芸用バケツです。取っ手つきの柔らかい素材で、水にも強いことからベビーバスに使う人が多くいます。
深さがあるものと浅めのものがあり、ベビーバスには浅めのタイプの「シャロー」を使う方が多いようです。カラフルで見た目もかわいく、沐浴卒業後は、洗濯物入れやおもちゃ入れにも使えます。
小ぶりのベビープール
小さめタイプのベビープールも便利です。ビニール製のベビーバスと同じように使うことができますが、底面にエアが入っていないこともあるため、お風呂マットを敷いてあげましょう。
沐浴を卒業した後は、夏場の水遊び用として活用できます。ベビーバスと違って円形が多いので、広々使えるというメリットも。
ベビーバスを代用するときの注意点は?
ベビーバスを代用するときは、あくまでも「代用品」であることを忘れないようにして扱いましょう。無理な使い方をすれば、ママ・パパや赤ちゃんの怪我や事故につながる恐れがあるので、注意して使ってくださいね。
衣装ケースなどの硬い素材の場合、赤ちゃんを支えている腕が縁にあたり、痛くなることも。赤ちゃんの背中やお尻を洗うときは、体勢を変える際に顔がぶつからないように気をつけましょう。
また、一般的なベビーバスに比べて容量が小さい場合は、せっかく溜めたお湯が冷めやすいこともあります。お湯はなるべく直前に入れて、お湯の温度を測ってから入れてあげてくださいね。使用後は清潔に管理できる素材を選ぶことも大切です。
ベビーバスを代用するときは、使い方に気をつけよう
赤ちゃんのお世話が始まると、買い足す育児グッズやおもちゃがどんどん増えてきます。できれば、他に代用できるものを選んで、かさばらないように工夫したいですよね。
大きめサイズのバケツや入れものであれば、成長した後に夏場の水遊びにも使えます。日用品をベビーグッズとして使う工夫も楽しみつつ、育児に取り組みましょう。
ただし、何よりも赤ちゃんの安全を最優先に代用品を活用してくださいね。少しでも危険がありそうなものは、使わないようにしてください。
※1 主婦の友社『はじめてママ&パパの育児』P.30,31,56