おむつを替えて授乳もしたのに赤ちゃんが寝ない、そして泣く…。布団に入っても抱っこしても、なかなかこちらの思い通りになってくれない赤ちゃんに、ついイライラしてしまう方は多いのではないでしょうか。
そこで今回は、寝かしつけをしたいのに赤ちゃんが寝ないで泣くというときに試したい対策や、心構えについてご紹介します。
赤ちゃんが寝ないで泣く原因と対策は?
赤ちゃんは生後3ヶ月を過ぎた頃から睡眠リズムができはじめ、夜にまとまって寝ることが増えます。しかしなかなか寝ないときや、長時間泣くときは、赤ちゃんが寝るまで付き合うしかなく、困ってしまいますよね。赤ちゃんがなかなか寝ない場合、次のような原因が考えられます。
おむつが濡れていて気持ち悪い
おむつが濡れていないか、服まで漏れて冷たくなっていないかを確認しましょう。
お腹がすいている
赤ちゃんの成長は早いもの。母乳やミルクを飲む量も日に日に増えていきます。母乳の場合は欲しがるだけ、ミルクの場合はパッケージに書かれた量を参考にしながら赤ちゃんにあげましょう。
暑い・寒い
赤ちゃんは体温調節機能が未熟なため、暑さや寒さに敏感です。また赤ちゃんの体温は高いので、「大人が着る枚数マイナス1枚」くらいがちょうど良いといわれています。赤ちゃんの背中に触れてみて、汗をかいていないか、冷たくなっていないか確認しましょう。
げっぷが出ていない
げっぷが出ていなくて苦しい場合があります。寝る前に授乳をした場合は、抱きあげて背中を優しくトントンしてげっぷをさせてあげましょう。げっぷが出ない場合は、背中を下から上にさすってあげてくださいね。
便が出ていなくて苦しい
便が出ていないと寝つきが悪くなることも。赤ちゃんのお腹を触ってみて、張っている場合は、おへそのまわりを時計回りに「の」の字を書いてマッサージしたり、足を優しくクロスさせて股関節をストレッチさせたりと、対策をしてみましょう。
寝たいのにうまく寝られず、困っている
朝の起床時間が遅かった、昼寝の時間が長かったなど、生活リズムが崩れることで、夜の睡眠に影響を及ぼすことがあります。毎朝、決まった時間に起きたり、日中の散歩で日光を浴びさせたりして、生活リズムを整えていきましょう。
興奮している
知らない場所に行ったり、知らない人に会ったり、赤ちゃんにとって刺激が大きいことがあると、興奮して眠れなくなることがあります。入浴時間やお風呂の温度、テレビの音なども興奮させる原因になります。
新しい刺激がある日には、帰ってきたら家でゆっくりするなど落ち着く時間を作り、寝る前には部屋を暗くして寝る環境を整えましょう。
甘えたい
抱っこしてほしい、かまってほしいなど、特に理由がなくてもママやパパに甘えたくて寝ないこともあります。
赤ちゃんが寝ない・泣くときのイライラ対策
赤ちゃんがなかなか寝ないときには、これまで紹介してきたような原因を一つずつ解消していきましょう。しかし、思い当たることをすべてやってみても泣きやまず、なかなか寝ない赤ちゃんもいます。
なかなか寝ないとイライラしてしまい、それが赤ちゃんに伝わってぐずり出す…そんな悪循環になると、ママ・パパもどんどん疲弊してしまいますよね。
寝なかったり泣いたりする原因が赤ちゃんの体調不良ではない場合には、これから紹介するような対策を試してみるのもいいかもしれません。
赤ちゃんの隣で寝たふりをする
赤ちゃんの隣で、寝たふりをしてみましょう。赤ちゃんがなかなか寝なかったり、遊びだしたりしても、目を開けずに寝たふりを続けます。すると、いつの間にか赤ちゃんが寝てしまうことも多いものです。
背中ボスボスを試してみる
赤ちゃんを寝かしつけるときに優しく「背中トントン」するのではなく、音がする程度にボスボスとやや強く叩くのが「背中ボスボス」です。胎内で聞いていた心音のように聞こえ、安心してすやすやと寝る赤ちゃんもいるようですよ。
お世話をする相手を交代してみる
ママがお世話をしていたらパパ、パパがお世話をしていたらママへと、相手が代わることで、すんなり寝てくれるきっかけになる場合もあります。ママがそばにいると、いつも母乳を求めてしまう赤ちゃんの場合は、パパだとあきらめて寝てくれるかもしれません。
音楽をかける
赤ちゃんがリラックス出来るような音楽をかけるのも効果的です。ママ・パパもリラックスでき、イライラを軽減してくれる効果もあります。赤ちゃんが落ち着く音を流してくれるアプリを利用するのもおすすめです。
● おすすめアプリ
「赤ちゃん泣き止み音アプリ-なきやみbaby-」
一度赤ちゃんを起こす
なかなか寝ない赤ちゃんを寝かしつけるのに疲れてしまったら、思い切って赤ちゃんを起こしてみましょう。赤ちゃんは半分寝ながら泣いているという場合もありますよね。
電気をつけて明るくして一度しっかり起こしてしまうと、赤ちゃんが泣くのをやめ、落ち着くことがあります。
赤ちゃんが寝ない、泣くときの心構えは?
ママやパパだって人間なので、イライラしてしまうのは仕方がないことです。赤ちゃんが話せるようになればお互いの気持ちを理解しやすくなりますが、自分の想いを言葉で表現できない赤ちゃんとは、意思疎通ができなくて当たり前。
なかなか寝なかったり、泣いたりしてしまう赤ちゃんにイライラしてしまったときには、そんな自分は母親失格なのではないかと責めず、「赤ちゃんはすんなりと寝ないもの、泣くのが仕事」と考えましょう。
自分のやり方が間違っているのではないかと思い込まないこと、他の赤ちゃんと比較しないこと、また育児書通りにいかないことが当たり前だと思うことが大切です。
赤ちゃんが寝ない、泣く日は家事を後回しに
赤ちゃんがなかなか寝なくてイライラするのは、多くのママ・パパが通る道。なかなか寝ないと、その時間が果てしなく長く感じてしまうこともありますが、いつかは必ず寝てくれます。
赤ちゃんが泣くのをやめて寝るまでの時間が長引くほどイライラしてしまいますが、「そのうち寝るだろう」と、気持ちを切り替えて、おおらかに受けとめるようにしましょう。
寝かせてからするつもりだった家事は、諦めて明日にまわすのもときにはアリです。
ママ、パパとして、いつも完璧である必要は全くありません。うまく手をゆるめながら、赤ちゃんと一緒の生活を楽しんでくださいね。