子どものための貯金はいくら必要？毎月の平均は？上手に貯める方法は？

子どもの将来のためのお金として、「貯金は必要？」「どれくらいあればいいの？」と考えたことがある人もいるでしょう。なんとなく貯めていると、実際に必要になったときに足りなくなってしまう可能性も。

そこで今回は、子どものための貯金額の目安や月々いくら貯金すればいいのか、お金を貯める方法などをご紹介します。

子育てでは何にいくらかかるの？

子育てでかかる費用の大半はいわゆる「教育費」です。具体的に、幼稚園から大学卒業までにかかる費用を見ていきましょう。

幼稚園〜高校卒業まで

文部科学省は定期的に、幼稚園（3歳）から高校卒業までに必要となる学習費（学校教育や給食、学校外での活動のために支出した費用）を調査しています。この学習費を教育費とみなし、令和3年度の調査結果をまとめたのが以下の表です（※1）。

教育費は、幼稚園から高校まで全て公立の場合は約570万円、全て私立の場合は約1,840万円かかるようです。

自宅での食費や被服費、お小遣い、おもちゃ代などさまざまな費用がかかってくるため、教育費+αの支出があることを覚えておきましょう。

大学入学〜卒業まで

以下の表は、日本政策金融公庫が調査した、令和3年度の大学入学から卒業までにかかる費用の調査結果です（※2）。

入学費用と在学費用の合計を教育費とみなすと、大学入学から卒業までにかかる教育費はおよそ481万〜822万円となります。

ただし、私立大学は教育費にかなり幅があり、理系の学部は費用が高い傾向にあります。たとえば医学部や歯学部の場合、821.6万円でおさまらないことがほとんどです。

また、大学の場合は自宅外から通うケースも多く、このほかに仕送り額や住居に関する初期費用などもかかります。

教育費を平均すると、全て公立の場合でも1,000万円以上、全て私立の場合は2,600万以上かかることがわかります。

子どものための貯金はいくら必要？

子どものための貯金は、高校までの教育費を毎月の支出の中でやりくりしつつ、大学の入学費用と1〜2年目の授業料を目標に行う家庭が多いようです。

大学の入学費用や授業料は一括で支払うことが多く、入学に伴い一人暮らしの引越し代などが必要になることもあります。

それらを踏まえると、進学先が国公立でも私立でもいいように、入学までに500万円程度貯めておくと安心だといわれています。

ただし、全て私立に通う場合は幼稚園で100万円近く、小学校で1,000万円近くが必要になるため、子どもが生まれるまでに500～1,000万円を目処に貯金をする家庭もあるようです。

子どものための貯金はいつから始めたらいいの？

子どものための貯金は余裕を持って貯めていくためにも、少しでも早くから始めるのがおすすめです。

まだ将来について方向性を決めていないのであれば、さまざまなケースを想定して、貯められる時期に多めに貯めておくというのが理想です。

一般的には、子どもが大きくなるとともに出費が大きくなっていくため、教育費の貯めどきは中学校に入学するまでの間だとされています。

中学校以降は部活動を始めたり、塾に行ったり、遊びにもお金がかかるようになったりするため、小学校の頃と比べて生活費が上がっていきます。すると貯金に回す余裕がなくなってくるかもしれません。

逆に、中学校入学までに集中して貯金すれば、国公立大学へ進学できるくらいの費用をある程度余裕をもって工面することもできます。

子どものために毎月いくら貯金すればいい？

子どもが生まれてから大学入学までの19年間で、大学進学に必要な約500万円を貯めると想定した場合、月々約21,929円（年間約26万3,157円）の貯金が必要です。

児童手当を生活費として使わず全額貯金に回すとすると、3歳になるまではおよそ7,000円、小学校入学から中学校卒業まではおよそ12,000円、高校入学以降はおよそ22,000円を毎月貯金すればよいことになります。

小学校を卒業するまでは月々の貯金額をもう少し増やし、中学以降の負担を軽くできるように調節すると、余裕が持てますよ。

子どものためのお金を上手に貯めるコツや方法は？

子どものために上手にお金を貯めるには、日々の工夫も必要ですよね。以下を参考に、お金を貯める習慣をつけていきましょう。

普段の生活でできること

・先に貯金をして、残ったお金の範囲内で生活をやりくりする
・500円貯金や小銭貯金をする
・ スーパーの特売日にまとめ買いをして食費を浮かせる
・ 児童手当や子どものお祝い金は貯金にあてる
・ 賞与の時期は多めに貯めておく

お金は知らず知らずのうちに出ていってしまうもの。日々の生活のなかで無駄になっているものがないか、節約できるものがないかを見直してみることも大切です。

お金を預けるときのコツ

・ 自動積立貯金を利用する
・ 貯金のための専用口座を作る
・ 定期預金を利用する
・ 金利の高い銀行を選ぶ

お金を貯めるのが苦手という場合は、積立金がおすすめです。あらかじめ金額を設定し、自動的に貯まる設定をしておくのがよいですね。

預ける銀行によって金利も異なるので、事前にじっくりと調べてみましょう。

銀行に貯金する以外の方法

・勤務先の財形貯蓄制度
・学資保険
・NISA

銀行に預ける以外にも教育費を貯める方法はあります。それぞれメリット・デメリットがあるので、無理のない範囲で取り入れて、うまく活用していきたいですね。

子どものために早めにお金を貯め始めよう

子どもの将来のためにも、どのように貯金をしていくか、早めに計画するのがおすすめです。

普段の生活とのバランスをとることも考えて、各家庭で貯めやすいと思う方法や金額を決めるようにしてくださいね。

※1 文部科学省「令和3年度子供の学習費調査の結果」
※2 日本金融公庫「子供1人当たりに描ける教育費用」

妊娠から出産まで毎日更新！妊婦さんの評価No.1の無料妊娠アプリ「ninaru」

子育ての情報が満載の無料育児アプリ「ninaru baby」