きれいに消すことが難しいといわれる妊娠線は、しっかりとケアを行うことで影響を最小限に抑えることができます。ケア用品をうまく活用しながら、妊娠線を予防していきましょう。
今回は、妊娠線ケアの方法とクリームやオイルの塗り方などのコツをご紹介します。
妊娠線はどうしてできるの?
妊娠線とは、妊娠してお腹が大きくなってきたときにできる赤みを帯びた線のことです。
皮膚は表皮、真皮、皮下組織の3層に分かれています。妊娠して急激にお腹が大きくなると、表皮の伸びに真皮と皮下組織がついて行けず、表皮が断裂してしまい、妊娠線ができると考えられています。
妊娠線ができる場所や本数には個人差があり、お腹や太もも、お尻、腕、バストなど様々です。一般的に、一度できると完全に消えることはないといわれています。
妊娠線ケアの方法。ローション・クリーム・オイルの選び方は?
妊娠線のケア用品には、ローション・クリーム・オイルの3種類があります。これらを使って肌を保湿し、弾力を保つことで、妊娠線を防ぐことができるとされていますよ。
それぞれ下記のような特徴があるので、好みに合わせて選びましょう。
ローション・クリーム・オイルの特徴
3種類のケア用品は、それぞれ保湿効果と水分浸透力に違いがあります。
● 保湿効果の高さ:ローション<クリーム<オイル
● 皮下組織への水分浸透力の高さ:オイル<クリーム<ローション
下記の関連記事で妊娠線予防クリームとオイルの選び方、そしてそれぞれのおすすめ商品を紹介しているので、合わせて参考にしてください。
肌質にもよりますが、乾燥肌の人は先にクリームを塗ってからオイルを重ね塗りするなど、2種類以上のケア用品を併用するのもおすすめですよ。
妊娠線ケアはいつから始めたらいいの?
妊娠線はお腹が膨らみ始めるとできやすくなるため、ケアは遅くとも妊娠4~5ヶ月頃から始めましょう。臨月まで毎日コツコツと続けてくださいね。
また、妊娠線は急激に体重が増加した人ほどできやすい傾向にあるので、保湿ケアと同時に体重管理を行うことも大切ですよ。
妊娠線ケアのコツは?
妊娠線のケアをするときのコツは次の通りです。
優しくマッサージしながらケア用品を塗る
ケア用品を塗るときは、次のような手順でマッサージしながら塗るといいでしょう。
1. 手の平にたっぷりとクリームやオイルを取り、お腹の中心から脇腹に向かって優しく塗り広げていく
2. お腹の下の方に手を当て、上に向かってゆっくりとなでるように塗る
3. 1~2を数回繰り返す
4. 手の平を使い、お腹全体を時計回りにゆっくりとマッサージする
お風呂あがりにケアを行う
妊娠線ケアはお風呂あがりに行うのがおすすめです。お風呂上がりは体が温まって血行がよくなっているため、水分が肌全体に行き届きやすいと考えられていますよ。
塗りにくい場所はパートナーにケアしてもらう
下腹部やお尻、背中などの塗りづらい部分は、パートナーに手伝ってもらいながらケアしていくと、クリームなどの塗り残しを防ぐことができます。また、冬場はケア用品を手の平で温めてから塗ってもらうと気持ちがいいですよ。
妊娠線ケアの注意点は?
妊娠線をケアするときに注意したいことはいくつかあります。
まず、医師から安静にするようにと指示が出ている人は、無理して妊娠線のケアを行わないようにしましょう。
また、マッサージをしているときにお腹が張ったら中止してください。特に、胸をマッサージするときに乳頭までマッサージをすると、お腹が張ってしまうことがあるようです。そのため、乳頭はなるべくマッサージしない方がいいとされています。
妊娠中は皮膚が敏感になりがちなので、保湿効果や浸透力が高いケア用品が必ずしも自分の肌に合うとは限りません。なるべく低刺激なものを選ぶようにし、少量を試しながら肌に合うものを見つけましょう。
オイルやクリームには匂いのあるものが多いので、匂いに敏感になっている人は無香料のものを選ぶと安心して使うことができますね。
オイルの中には、匂いによって陣痛を促す効果があるとされているものもあります。そういったものは妊娠中は使わない方がいいでしょう。わからない場合は、購入先のアロマショップなどで事前に相談してから使うようにしましょうね。
妊娠線ケアでリラックスしよう!
妊娠線ケアは、妊娠線をできにくくするだけでなく、体を優しくマッサージすることでのリラックス効果も期待できます。気持ちが落ち着かないときや、疲れが溜まったと感じたときにもやってみるといいかもしれません。
お腹の赤ちゃんに話しかけながら、ゆったりした気分で妊娠線のケアを行っていきましょう。