ヒブワクチンとは?予防接種の間隔や回数は?副反応は出る?

早いうちに赤ちゃんが接種すべきワクチンはたくさんあり、そのなかのひとつに「ヒブワクチン」があります。いつ打つのか、副反応はあるのかなど気になっているかもしれませんね。

そこで今回は、ヒブワクチンの効果や接種する間隔、他のワクチンとの同時接種、副反応などをご紹介します。

ヒブワクチンとは?効果は?

ヒブワクチンとは、「ヒブ(Hib:ヘモフィルス・インフルエンザ菌b型)」というインフルエンザ菌への抗体をつけるためのワクチンです。

ヒブワクチンは「四種混合ワクチン」や「五種混合ワクチン」に含まれていて、定められた期間内であれば無料で受けられます。

ヒブ感染症にかかり、髄膜炎や敗血症、化膿性関節炎、急性喉頭蓋炎などを合併すると、3〜6%が命を落とします(※1)。

特に髄膜炎になってしまうと約5%が命を落とし、約20%に難聴・てんかん・成長発達遅延などの後遺症を残すといわれています(※2)。

ワクチンを接種することで、重症なヒブ感染症をほぼ100%予防できるため、必ず接種しましょう(※3)。

ヒブワクチンの接種間隔や回数は?

日本小児科学会が推奨するスケジュールでは、ヒブワクチンは生後2~6ヶ月の間に3回、1歳を過ぎてから1回接種します。

1~3回目の接種では、それぞれ27~56 日(4~8週)あけ、4回目の接種は3回目から7~13ヶ月あけます(※4)。

ヒブワクチンの初回接種は、生後6ヶ月を過ぎても受けることはできますが、生後7~11ヶ月の間に初回のワクチン接種を受けると、接種回数は3回になり、間隔のあけ方が異なってきます。また、1~4歳に初回接種を受けると、接種回数は1回になります。

初回接種の時期が遅れてしまった場合は、医師と相談のうえ、スケジュールを組みましょう。

ヒブワクチンは同時接種できる?

赤ちゃんの頃に受けるべき予防接種はたくさんあり、できるだけ複数のワクチンを同時接種したいところ。

生後2ヶ月の時点では、ヒブワクチンに加えて、「小児用肺炎球菌ワクチン」「ロタウイルスワクチン」「B型肝炎ワクチン」「四種混合ワクチン」の計5種類のワクチンを同時接種することができます。

ヒブワクチンを含む「五種混合ワクチン」で接種する場合は、「小児用肺炎球菌ワクチン」「ロタウイルスワクチン」「B型肝炎ワクチン」の計4種類を同時接種します。

同時接種のスケジュールの組み方で分からないことがある場合は、かかりつけの医師に相談してみましょう。

ヒブワクチンの副反応は?

ヒブワクチンによる副反応としては、接種部位の赤み、痛み、腫れなどが見られます。これらの多くは24時間以内によくなります(※3)。

ヒブワクチンは高い安全性が確認されていますが、もし接種後に赤ちゃんがいつもと違った様子がある、ぐったりしているなどの症状がある場合は、予防接種を受けた病院、もしくは小児救急電話相談(#8000)に相談しましょう。

ヒブワクチンの予防接種を受けて赤ちゃんを守ろう

予防接種のスケジュールを組むのは大変ですが、赤ちゃんの命を守るためにも、早めに予防接種のスケジュールを決めておくことが大切です。

予防接種を管理するアプリなどを活用しながら、赤ちゃんのワクチン接種を忘れずに進めていきましょう。

もし赤ちゃんの予防接種は種類が多くてスケジュールをたてるのが大変…と感じたときは、アプリ「ninaru baby」を使ってみてくださいね。

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予防接種を打つ日や打った日を入力しておくと、次回接種日が近くなるとPUSH通知でお知らせします。

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予防接種機能に表示されているワクチンの名前をタップすると、各ワクチンの特徴や注意点などがわかる記事が読めます。事前に確認しておくと安心ですね。

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監修医師:小児科 武井 智昭

日本小児科学会専門医 武井 智昭先生
日本小児科学会専門医。2002年、慶応義塾大学医学部卒。神奈川県内の病院・クリニックで小児科医としての経験を積み、現在は神奈川県大和市の高座渋谷つばさクリニックに院長として勤務。内科・小児科・アレルギー科を担当しています。感染症・アレルギー疾患、呼吸器疾患、予防医学などを得意とし、0歳から100歳まで「1世紀を診療する医師」として診療を行っています。

【参考文献】
※1 厚生労働省「感染症情報 Hib感染症」
※2 IDSC 国国立感染症研究所 感染症情報センター「Hib(b型インフルエンザ菌)感染症発生DB 全国のHib感染症発生状況」
※3 日本小児科学会「知っておきたいわくちん情報 ヒブワクチン」
※4 日本小児科学会「日本小児科学会が推奨する予防接種スケジュール」

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