1歳2ヶ月頃の赤ちゃんは好奇心旺盛で、色々なことに挑戦し始めます。成長には個人差が大きく出てくる時期なので、楽しみながら見守ってあげてくださいね。
今回は、1歳2ヶ月の赤ちゃんの発達の目安となる特徴、身長や体重、言葉の発達や夜泣きについてご紹介します。
1歳2ヶ月の特徴は?
1歳2ヶ月の赤ちゃんの発達の目安として、次のような特徴があります(※1)。ただし、これらはあくまで目安です。赤ちゃんの発達には個人差があるため、できなかったとしてもあせる必要はありませんよ。その子なりの成長を見守ってくださいね。
1歳2ヶ月の主な特徴
●2個の積み木を積む
●物を出したり、入れたりすると喜ぶ
●音楽に合わせて体を動かす
●ママ・パパに甘えたり、泣いて助けを求めたりする
●大人の真似をしようとする
●親指と人差し指で物をつまめる
1歳2ヶ月の身長・体重は?
厚生労働省の調査によると、1歳2ヶ月の赤ちゃんの身長と体重の目安は以下の通りです(※2)。
身長 | 体重 | |
男の子 | 72.1〜81.7cm | 8.02〜11.51kg |
女の子 | 70.2〜79.9cm | 7.46〜10.90kg |
成長速度がゆっくりの赤ちゃんはこの数値に当てはまらないこともありますが、心配しすぎず毎日元気に成長しているか見守ってあげましょう。
1歳2ヶ月の赤ちゃんの言葉の発達目安は?
1歳2ヶ月になると、意味のある単語を話しだす赤ちゃんも増えてきます(※2)。
ママやパパが言っている言葉の意味を理解する力がついてくるので、絵本を見て「ワンワンは?」と聞くと犬を指さすことができる子もでてくるようです。
赤ちゃんがあまり喋らないと心配になるかもしれませんが、言葉の発達にも個人差があります。
ママやパパが言っていることが分かっていても、自分の気持ちを表現する方法が分からなかったり、何と言うのか分からなかったりするから話せない、ということもあります。
まだうまく話すことができなくても、人の話していることを理解する力が発達する時期です。
「あー」と言って何か指差していたら「あれはブーブーだよ」といったように物の名前を言ってあげたり、「これ美味しい?」と語りかけたり、赤ちゃんにたくさん話しかけて言葉の引き出しを増やしてあげましょう。
1歳2ヶ月は歩ける?
1歳2ヶ月の赤ちゃんは、一人で歩くことが上手な子がだんだん増えてきます。なかには家の中だけでなく、外でも一人で歩いて元気に遊べる子もでてきます。
ただ、赤ちゃんが一人で歩くことができる年齢は、体の大きさや体重、成長の度合いによって差があります。
1歳6ヶ月頃までには歩けることがほとんどなので、あまり焦らず、赤ちゃんのスピードに合わせてサポートしてあげましょう(※2)。
また、あと一歩踏み出すのが怖い、どのように手を離せば良いのか分からない、足の離し方が分からないから歩けない、といった理由で歩けない子もいます。
そういう場合は、最初はママやパパが手を繋いで歩く補助をしてあげましょう。
1歳2ヶ月で夜泣きがひどい理由は?
一般的に夜泣きは生後6ヶ月頃から始まり1歳6ヶ月頃まで続くことが多いですが、1歳になってから始まって2歳頃まで続く子もいます。
原因ははっきり分かっていませんが、ここでは代表的な2つの原因と対処法をご紹介します。
生活リズムの乱れ
赤ちゃんが生活リズムをうまく確立できていないことが、夜泣きにつながると考えられています。
1歳2ヶ月になると、昼寝が1日1回、離乳食が1日3回、おやつが1日1〜2回という生活サイクルになってきます(※3,4)。
そのため、昼寝の時間が遅かったり、食事の時間がバラバラだったりすると、生活リズムが崩れやすいです。
対処法としては、まずは起きる時間を決めて、朝の光をたっぷり浴びるようにしてみましょう。
赤ちゃんの興奮がおさまっていない
1歳2ヶ月になると自由に動ける範囲が増えて赤ちゃんには刺激がいっぱいの毎日です。
夜になってもその興奮がおさまっていないと、夜泣きにつながる可能性があります。
寝る2時間前からはスマートフォンやテレビなどによるブルーライトの刺激を避けて、赤ちゃんが落ち着ける環境を作り、静かなところで寝かせてあげましょう。
1歳2ヶ月の赤ちゃんの成長を見守ろう
この時期の赤ちゃんの成長スピードには、大きな個人差があります。周りの子が外で遊んでいたり、喋っていたりすると、「うちの子は成長が遅いのかな?」と不安になってしまうかもしれませんが、成長の仕方はその子の個性です。他の子と比べる必要はありませんよ。
もしも赤ちゃんの発達に不安がある場合は、かかりつけの小児科などで専門家に相談してみてくださいね。
監修医師:小児科 武井 智昭
日本小児科学会専門医。2002年、慶応義塾大学医学部卒。神奈川県内の病院・クリニックで小児科医としての経験を積み、現在は神奈川県大和市の高座渋谷つばさクリニックに院長として勤務。内科・小児科・アレルギー科を担当しています。感染症・アレルギー疾患、呼吸器疾患、予防医学などを得意とし、0歳から100歳まで「1世紀を診療する医師」として診療を行っています。
※1 東京都教育委員会「0歳児から2歳児の発達過程」
※2 厚生労働省「平成22年乳幼児身体発育調査」
※3 厚生労働省「未就学児の睡眠指針」
※4 厚生労働省「授乳・離乳の支援ガイド」