1歳半(1歳6ヶ月)の成長と発達は?身長と体重は?言葉の目安は?

1歳半は、歩いたり、走ったりして動き回ることで運動機能がどんどん発達する時期。手先もいっそう器用になり始めるので、指先を使う動作も上手にできるようになってきますよ。

今回は、1歳半の赤ちゃんの成長と発達、言葉の目安と絵本やおもちゃ、夜泣きについてご紹介します。

目次
1歳半の特徴は?
1歳半の身長・体重は?
1歳半になっても言葉が出ないのは遅いの?
1歳半におすすめのおもちゃや絵本は?
1歳半になっても夜泣きがひどい理由は?
1歳半になったら水痘の予防接種を忘れずに!


1歳半の特徴は?

1歳半の発達の目安として、以下のような特徴があります(※2)。

1歳半の主な特徴

● 上手に歩けるようになる
● 積み木を電車や車に見立てて遊ぶ
● 絵本のページを1枚ずつめくる
● 粘土をちぎったり、丸たりする
● 「待っててね」と言われると、少しの間待てるようになる
● おもちゃをママ・パパと一緒に片付ける
● 自分でできないことがあると、助けを求める
● ボールで遊ぶ
● 滑り台を滑る
● 歩く速度が速くなる

1歳半頃は運動機能が発達する時期なので、歩く機会を増やしてあげましょう。

ただし、この時期の赤ちゃんの発達スピードにはかなり個人差があるので、上記はあくまでも目安です。

できないことがあるからといって、「発達が遅れているのかな…」と心配しすぎないでくださいね。

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1歳半の身長・体重は?

厚生労働省の調査によると、1歳半の赤ちゃんの身長と体重の目安は以下の通りです(※1)。

  身長 体重
男の子 75.6〜85.9cm 8.70〜12.47kg
女の子 73.9〜84.2cm 8.05〜11.77kg

1歳半の体重は、生まれたときの約3〜5倍にまで成長します。

成長のスピードには個人差がありますが、体重が目安よりも軽すぎたり、身長の伸びが止まってしまっていたりする場合は、かかりつけの小児科医に相談してみましょう。

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1歳半になっても言葉が出ないのは遅いの?

1歳半の赤ちゃんは話せる言葉の数がぐんと増え、早い子では「ワンワン」「ブーブー」などの2つ重ねの単語を言えるようになります。

言葉の理解も少しずつ進み、食事の時に「いただきます」と言うまで食べるのを待つことができる子もいます。

ただし、言葉の発達にも個人差が大きいです。1歳半健診の際に言葉のチェックがあることから、発達が遅いのではないか?と不安になる人もいるかもしれませんね。

1歳半では言葉が話せることよりも、まずはママやパパの言葉を理解できているかどうかの方が大切です。

まだ言葉が出ないのは、ママ・パパが言っていることは分かるけれど、それを表現する言葉が分からないから、ということもあります。

以下のようなことを心がけると、赤ちゃんの言葉の引き出しを増やす手助けになりますよ。

● 赤ちゃんにたくさん話しかける
● 絵本を読み聞かせる
● 「楽しいね」「これはいやだね」と赤ちゃんの気持ちを代弁してあげる
● 同年代の子どもと遊ばせる

赤ちゃんが「話したい!」と思えるように、少しでも話そうとしたら、言葉が出てくるのをゆっくり待ってあげてくださいね。

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1歳半におすすめのおもちゃや絵本は?

「1歳半の子にぴったりな絵本を読み聞かせしたい」「発達を促すおもちゃで遊ばせてあげたい」と思っても、なかなか選ぶのが難しいですよね。

ここからは、1歳半の赤ちゃんにおすすめのおもちゃと絵本の選び方をご紹介します。

体を動かすおもちゃ

この時期の赤ちゃんは、だんだんと歩き方が安定してきて、元気に動き回ることが増えてきます。

ここからさらに運動能力が発達していくので、安全対策を十分に行った上で、滑り台やボールを使った体を大きく動かす遊びがおすすめですよ。

手先を使うおもちゃ

1歳半になると、これまでよりも手先が器用になってきます。

クレヨンでお絵かきをしたり、簡単なパズルで遊んだりすることも楽しめるようになるのでおすすめです。

最初はうまくできないことが多いですが、ママやパパがお手本を見せてあげると、そのうち一人でも遊べるようになってきますよ。

好奇心をくすぐる絵本

絵本の文字が多すぎたり、内容が難しすぎたりすると、この時期の子はなかなか興味を持ってくれないことも。

色鮮やかなイラストの絵本や、遊びながら読める布絵本、ワクワクする仕掛け絵本なら、赤ちゃんが楽しく言葉を覚えられるだけでなく、想像力を育むことができますよ。

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1歳半になっても夜泣きがひどい理由は?

夜泣きのある時期や期間には個人差があり、早い子だと生後3ヶ月頃から始まり、1歳半でおさまる子もいれば2歳以降まで続く子もいます。そのため、1歳半で夜泣きがひどいのは珍しいことではありません。

夜泣きの原因はまだ分かっていませんが、以下のようなものが影響していると考えられています。対処法と合わせて日々の生活を振り返ってみましょう。

生活リズムの乱れ

大人に合わせて夜遅くまで起きていたり、日中十分に体を動かせていなかったりすると、赤ちゃんの生活リズムが崩れて夜泣きにつながることがあります。

まずは、早寝早起きの習慣をつけてみましょう。また、昼間に元気に遊ぶことは生活リズムを定着させるためにも大切です。

1歳半になると体力もついてくるので、昼間たっぷり遊んで体を動かすと、夜ぐっすり眠りやすくなりますよ。

日中の刺激

1歳半の赤ちゃんは周りのことに興味を持ち始めて毎日たくさんの刺激を受けています。

昼間に受けた刺激が多く、頭の中を整理できずに興奮状態が続いていると、なかなか眠れず夜泣きしてしまうことがあります。

赤ちゃんの落ち着く音楽を小さな音で流したり、抱っこしたりして、落ち着かせてあげてくださいね。

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1歳半になったら水痘(2回目)の予防接種を忘れずに

水痘(水ぼうそう)は重症化すると入院が必要になることもある病気で、発症を防ぐには2回のワクチン接種が必要と考えられています(※3)。

日本小児科学会は2回目の接種推奨期間を「1歳6ヶ月〜1歳11ヶ月」としています(※4)。

1回目を1歳0ヶ月〜1歳3ヶ月の間に接種した場合は、そろそろ2回目を接種する時期になるので、予診票など早めに準備をしておきましょう。

遅れて1回目の接種をした場合は、1回目から3ヶ月以上あけなければならないため、接種間隔に注意してくださいね。

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1歳半の赤ちゃんの成長をサポートしよう!

1歳半は、運動能力や語彙力がどんどん伸びる時期。天気の良い日は公園に出かけたり、たくさん話しかけたりして、赤ちゃんの成長をサポートしてあげてくださいね。

今回目安としてご紹介した特徴がまだ見られない子もいるかもしれませんが、この時期は成長にはかなり個人差があるので、他の子と比べる必要はありませんよ。もしも不安なことがある場合は、かかりつけの小児科などで相談してみてくださいね。

監修協力:武井 智昭先生 小児科/高座渋谷つばさクリニック


日本小児科学会専門医。2002年、慶応義塾大学医学部卒。神奈川県内の病院・クリニックで小児科医としての経験を積み、現在は神奈川県大和市の高座渋谷つばさクリニックに院長として勤務。内科・小児科・アレルギー科を担当しています。感染症・アレルギー疾患、呼吸器疾患、予防医学などを得意とし、0歳から100歳まで「1世紀を診療する医師」として診療を行っています。

【参考文献】
※1 厚生労働省「平成22年乳幼児身体発育調査」
※2 東京都教育委員会「<参考>0歳児から2歳児の発達過程」
※3 厚生労働省「水痘」
※4 日本小児科学会「日本小児科学会が推奨する予防接種スケジュール 2023年4月1日版」

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