【妊娠2週目の症状まとめ】つわりは始まる?妊娠超初期症状は起こる?

妊活をしていると、「これは妊娠超初期症状かな」と思うこともあるのではないでしょうか。自分の体調の変化に気づくには、妊娠超初期にいつ・どのような症状が起こるのか正しく知っておくことが大切です。

そこで今回は、妊娠2週目とはいつなのか、妊娠2週目にどんな症状が起こるのかなどをご説明します。

妊娠2週目っていつ?どんな時期なの?

妊娠週数の数え方 WHO

妊娠週数は、基本的に最終月経開始日を妊娠0週0日として数えます。

妊娠2週目は、人によって前後はありますが、一般的には排卵が起こる時期です。このタイミングで性交渉を行うと、妊娠の可能性が高くなります。

妊娠2週目に精子と卵子が出会って受精卵が作られると、受精卵は卵管の中で細胞分裂を繰り返しながら、子宮内膜へと移動します。この間に子宮内膜は厚くなり、着床への準備を整えます。

妊娠3週目には、子宮内膜に受精卵が着床し、妊娠が成立します。

妊娠2週目にはつわりが起こる?妊娠超初期症状は?

日本人 つわり 女性

妊娠超初期症状は、着床する妊娠3週目以降で起こることが多いといわれています。ただし妊娠2週目で着床している場合、人によっては症状が起こることもあるかもしれません。

つわりは一般的に妊娠5〜6週頃から症状が出現し、妊娠12〜16週頃までになくなるといわれていますが、始まる時期や終わる時期は人によって大きく異なります(※1)。

妊娠超初期症状もつわりも、症状の有無や程度、時期に個人差があるものだと捉えておくといいでしょう。

妊娠2週目の注意点は?

妊娠2週目は、妊娠が成立する目前の時期です。妊娠を見据えて、以下のことに注意しましょう。

飲酒や喫煙をしない

ビール お酒

妊娠2週目にアルコールを摂取しても、必ずしも赤ちゃんに影響があるというわけではありません。

しかし妊娠が成立してからアルコールを摂取した場合、流産や死産が起こる頻度が高まったり、「胎児性アルコール症候群」を引き起こしたりするリスクがあるとされています(※1,2)。

また妊娠中の喫煙は、流産や早産、赤ちゃんの先天異常のリスクを高めることにつながるといわれています(※3)。

少しでも妊娠の可能性があるときは、飲酒や喫煙をやめてください。受動喫煙の影響もあるので、同居している家族が喫煙をする場合は、話をしておきましょう。

カフェインの摂りすぎに気をつける

コーヒー カフェイン

妊娠中にカフェインを摂り過ぎると、胎児の発育に影響が及ぶ可能性が指摘されています。

内閣府の食品安全委員会は、カフェイン摂取量をゼロにする必要はないものの、妊娠中はいつも以上にカフェインの摂り過ぎに気をつけるように注意喚起をしています(※4)。

日本では妊婦さんの1日のカフェイン摂取上限量は決められていませんが、例えば欧州食品安全機関や英国食品安全庁は1日200mgまで、カナダ保健省は1日300mgまでと制限を設けている国や機関もあり、妊娠中は1日にコーヒー1〜2杯程度にとどめておくと良いかもしれません(※5)。

特に日常的にコーヒーなどを飲む習慣がある人は、妊娠成立前から少しずつ1日の摂取量を意識するようにしましょう。

薬やサプリメントの服用に気をつける

赤ちゃんの重要な器官が形成される妊娠4週以降に薬を服用すると、赤ちゃんに悪影響を及ぼすリスクがあるため、妊娠後は薬やサプリメントの服用に気をつける必要があります(※1)。

少しでも妊娠している可能性があるときは、医師に相談してくださいね。

妊娠2週目までにしておくといいことは?

夫婦 食事

妊娠2週目までに、以下のようなことをしておくといいですよ。

葉酸の摂取

妊娠を希望する女性は、胎児の「神経管閉鎖障害」という先天異常の発症リスクを減らすため、1日400μgの葉酸をサプリメントなどから摂取することが推奨されています(※6)。

今のうちからサプリメントを飲み始めたり、ブロッコリーや枝豆、ほうれん草などの葉酸を多く含む野菜を食事に取り入れたりなど、意識的に葉酸を摂取するようにしてくださいね。

規則正しい生活習慣

妊娠中に健康的な生活を送れるよう、妊娠前から良い生活習慣を身につけておくことが大切です。

栄養バランスの整った食生活や十分な睡眠を心がけることはもちろん、ストレスをためない、体の冷えに気をつけるなど、できることから始めていきましょう。

監修医師:産婦人科医 藤東 淳也

産婦人科医 藤東淳也先生
日本産科婦人科学会専門医、婦人科腫瘍専門医、細胞診専門医、がん治療認定医、日本がん治療認定医機構暫定教育医、日本産科婦人科内視鏡学会技術認定医、日本内視鏡外科学会技術認定医で、現在は藤東クリニック院長。専門知識を活かして女性の快適ライフをサポートします。

※1 メジカルビュー社『プリンシプル産科婦人科学 産科編 第3版』pp.290,763,766
※2 厚生労働省 e-ヘルスネット「胎児性アルコール・スペクトラム障害」
※3 南江堂 『エビデンスをもとに答える妊産婦・授乳婦の疑問92』Q13
※4 農林水産省「カフェインの過剰摂取について」
※5 食品安全委員会「ファクトシート 食品中のカフェイン」
※6 厚生労働省「妊娠前からはじめる妊産婦のための食生活指針」

記事一覧に戻る