少しでも早く妊娠検査薬で陽性反応がでないかな?と思っている人もいるのではないでしょうか。生理が始まる予定の日に反応するのか知っておきたいですよね。
そこで今回は、妊娠検査薬は生理開始予定日に使ってもいいのか、検査をするときの注意点なども含めてご紹介します。
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妊娠検査薬は生理開始日に使ってもいいの?
生理開始予定日に妊娠検査薬を使っても、正しい検査結果を示さない可能性があります。
妊娠検査薬は、妊娠が成立すると分泌される「hCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)」というホルモンを尿中から検出することで反応します。
hCGは着床すると分泌を開始し、妊娠週数が進むごとに分泌量が増えていきます(※1)。
生理周期が28日の人では、生理開始予定日はhCGが増え始めた時期にあたるため、検出するのに十分な量がでていないことが多いです。
一般的な妊娠検査薬は、hCGが急激に増え始める生理開始予定日から約1週間後から検査できるものがほとんどです。
妊娠検査薬を生理予定日に使って反応する確率は?
一般的な妊娠検査薬では、排卵予定日が予想よりも早くなければ反応せず、実際には妊娠しているのに陰性となる可能性があります。
もし、生理予定日に妊娠しているかを知りたい場合は「早期妊娠検査薬」を使いましょう。
早期妊娠検査薬は、通常の妊娠検査薬のhCG値の半分程度でも陽性反応を示し、正確性は99%以上のものが多いです。
通常の妊娠検査薬よりも価格が高いですが、生理予定日に検査するときは「チェックワンファスト」などの早期妊娠検査薬を使うようにしましょう(※2)。
生理予定日に妊娠検査薬を使うときに知っておきたいことは?
生理予定日に妊娠検査薬を使って陽性になっても、以下のような注意点があることを知っておきましょう。
すぐに産婦人科医に行っても妊娠は確定しない
生理予定日に妊娠検査薬を使うときに知っておきたいのは、陽性であっても妊娠が確定するものではないということです。
妊娠が確定するのは、エコー検査で「胎嚢(たいのう)」と胎嚢のなかに赤ちゃんのもととなる「胎芽(たいが)」、赤ちゃんの「心拍」の3つがしっかりと確認できてからになります。
生理予定日あたりに産婦人科に行った場合、検査をしても胎嚢が見えないことが多く、数日〜1週間後に再度検査をすることになる可能性が高くなります。
化学流産に気づいてしまう可能性がある
化学流産とは、正確には「生化学的妊娠(生化学的流産)」といい、産婦人科で超音波検査などを行う時期になったときに、すでに妊娠が終結していることをいいます(※3)。
生理予定日に妊娠検査薬を使うことで、本来気づくことがなかった妊娠を知ってしまい、精神的な負担を感じてしまうおそれがあります。
生理予定日に妊娠検査薬を使いたい場合は、このような注意点を知ったうえで使うようにしてくださいね。
監修医師:産婦人科医 藤東 淳也
日本産科婦人科学会専門医、婦人科腫瘍専門医、細胞診専門医、がん治療認定医、日本がん治療認定医機構暫定教育医、日本産科婦人科内視鏡学会技術認定医、日本内視鏡外科学会技術認定医で、現在は藤東クリニック院長。専門知識を活かして女性の快適ライフをサポートします。
※1 メジカルビュー社「プリンシプル産科婦人科学 産科編 第3版」p.73
※2 株式会社アラクス「妊娠診断補助試薬 チェックワン®ファスト」
※3 日本産婦人科学会「流産・切迫流産」