妊娠する前とおりものの様子が変わってきたという人もいますよね。見慣れない黄色っぽい色をしていたり、粘りが強かったりすると、大丈夫かな?と心配になるかもしれません。
そこで今回は、妊娠初期におりものはどのように変わるのか、先輩ママの体験談とともにご説明します。
妊娠初期におりものはどう変わった?先輩ママの体験談も!
妊娠アプリ「ninaru」のユーザーにアンケートをとったところ、妊娠検査薬が反応する時期にあたる「妊娠初期」におりものの変化があった人は約26.1%でした(※)。
おりものに変化があったという人は、量が増えた、色の変化があったという人が多かったです。
生理は来ないけど、茶褐色のおりものがおりものシートについていました。
おりものシートでは間に合わない量のおりものがでました。普段肌荒れはしないのですが、吹き出物が出来るようにもなりました。
普段はない粘りのある白色おりものが続いて、夕方から二日酔いのような気持ち悪さが毎日ありました。
乳首の痛み、おりものの増加を感じました。いつもは透明か黄色っぽい色なのにオレンジを確認した時はびっくりしました。
普段目にしないようなおりものの変化とともに、体調にも影響がある人もいました。
妊娠するとおりものはどう変わっていくの?粘り気はある?
妊娠すると、おりものは雑菌などが子宮に侵入して繁殖するのを防ぎ、腟膣内を清潔に保つ役割を果たします(※1)。
個人差が大きいですが、おりものの量が増え、色は乳白色やクリーム色になるとされています。
受精卵が子宮内に着床するときに出血があった場合は、ピンク色や赤褐色になることもあります。
精子を卵子に届ける必要がなくなったので、おりものは排卵期のような粘りはなく、サラサラとした水っぽい性状のことが多いです。
ただし、特に変化がわからなかったという人も少なくありません。
当てはまらなくても問題ないことがほとんどなので、心配しないでくださいね。
妊娠中に注意したいおりものの変化って?
おりものに以下のような性状がみられるときは、なんらかのトラブルの可能性があるため早めに産婦人科を受診しましょう。
● ピンク色や赤褐色など、見慣れない色のおりものが長く続く
● 生臭い嫌な臭いがしている
● 白くポロポロしてものが出てくる
● 細かい泡状になっている
とくに、真黄色、黄緑色のおりものの場合は性感染症の可能性があります。
この他にも、排尿時に痛みがある、かゆい、腹痛があるなどの症状がある場合は、早めにかかりつけの産婦人科を受診しましょう。
※アンケート概要
実施期間:2024年2月15日〜3月19日
調査対象:ninaruユーザー
有効回答数:353人
監修医師:産婦人科医 藤東 淳也
日本産科婦人科学会専門医、婦人科腫瘍専門医、細胞診専門医、がん治療認定医、日本がん治療認定医機構暫定教育医、日本産科婦人科内視鏡学会技術認定医、日本内視鏡外科学会技術認定医で、現在は藤東クリニック院長。専門知識を活かして女性の快適ライフをサポートします。
※1 ※1 株式会社メディックメディア『病気がみえる Vol.9 婦人科・乳腺外科 第4版』p.22,93-94