赤ちゃんを抱っこするときに使う「スリング」。聞いたことはあるけど、よく見る抱っこ紐とどう違うの?必要なの?と思っているママも多いかもしれません。
新生児から使えるスリングは、実はメリットがいっぱい。そこでこの記事では、スリングメーカーが教えるメリットや、先輩ママが実際に使っていたおすすめのスリングをご紹介します!
スリングって?
まずは基本情報を知っておこう!
スリングは抱っこ紐の一種で、たすき掛けにして使う布状のものです。もともと欧米で使われていた育児グッズで、2000年代に入った頃に日本でも使われるようになりました。
赤ちゃんにとって自然な姿勢を取ることができ、包みこむように抱くことから「第二の子宮」とも言われています。
スリングには4種類のタイプがあり、それぞれ特徴も異なります。それぞれのタイプについて、簡単に見ていきましょう。
チューブタイプのスリング
輪っか状に縫い付けられているタイプ。かなりシンプルな作りなので、新米ママにもおすすめ。
- ママが肩にたすき掛けするだけでそのまま使える
- さっと抱っこできるので赤ちゃんを待たせない
- サイズの調整はできない
バックルタイプのスリング
バックルでサイズの調整ができるタイプ。サイズ調整が簡単で、不器用さんにもおすすめ。
- バックルでしっかり固定できて安心感がある
- 調整が比較的簡単にできる
- バックルがあたる位置によっては痛みを感じることも
リングタイプのスリング
布の先にリングがついていて、サイズの調整ができるタイプ。成長に合わせて長く使いたい人や、スリング以外の用途でも使いたい人におすすめ。
- 授乳ケープ、ひざ掛けなど、スリング以外の用途でも使いやすい
- 調整できる幅が広いので、子供が大きくなったときや、体格が大きい男性でも使いやすい
- 装着やサイズ調整が、慣れるまでは少し難しい
ファスナータイプのスリング
肩ベルト部分などにファスナーがついていて、それを開け締めすることでサイズを調整できるタイプ。簡単に調整できるので、家族で兼用したい人におすすめ。
- サイズ調整が簡単。誰でもすぐにできる
- ファスナーでしっかり固定できて安心感がある
- 新しいタイプなので商品数が少ない
スリングを買ったママは、全体の50%!
そんなスリング、ninaru babyがアンケートを取った結果によると(※)、ちょうど半数のママが購入していることがわかりました!
ここまできれいに半分になるところをみると、使い勝手の好みがはっきり分かれるようですね。
スリングを購入したママは、どんなところが気に入って選んだのでしょうか?次の章でいくつか体験談をご紹介します!
スリングのここが好き!
先輩ママがスリングを選んだ理由って?
スリングを購入したママは、スリングのどんなところを気に入っているのでしょう?アンケートに寄せられた声を見ていきましょう!
新生児から使えて便利!
一番多かったのが、「新生児から使えるところが気に入っている」という声。首がすわる前から簡単に使えるのは、スリングならではです。
最近は新生児から使える抱っこ紐もありますが、それよりもスリングのほうが自然な形を維持できて安心という声も。
匿名ママさん
新生児の頃は抱っこ紐が赤ちゃんの体に対して大きすぎる気がして不安だったので、スリングを使用していました。
RyuRyoMiiさん
まだ首がすわってないとき、抱っこ紐に新生児用のインサートをつけて抱っこするのが大変でした。スリングなら簡単に着脱できるので役に立ちました!
こいたろママさん
新生児期など月齢が低いうちは、家事をするときも、ぐずったときも、寝かしつけのときも全てスリングでした。
お腹のなかにいた時と同じようなまんまるの格好になるので、赤ちゃんも安心するのか、すぐに寝ていましたよ。
コンパクトなので持ち運びが楽!
赤ちゃんが生まれると、どうしても持ち物が多くなります。
そんなときでも、コンパクトなスリングは大活躍!マザーズバッグのなかやベビーカーの荷台でもかさばらないので、持ち運び用に最適です。
ゴリラママさん
抱っこ紐はかさばるし、抱っこするまでの手順が複雑だと感じました。スリングはシンプルで小さくなるし、そのぶん洗濯もラクです。
りくまる
小さくたためるので、ベビーカーで出かけるときにいつも荷物入れに入れていました。外出先でぐずって抱っこが必要なときに役立ちます。
あおみさん
首すわりまではベビーカーでの移動が主でしたが、コンパクトになるスリングもいつも持ち歩いていました。
赤ちゃんがすやすや寝てくれる!
スリングに入れると、不思議と赤ちゃんが寝てくれるという声も多数。ママと密着できる安心感や、自然なCカーブ(生まれて間もない赤ちゃんの背骨の形)がそうさせるのかもしれません。
抱っこしたままの体勢で布団に寝かせてあげられるので、背中スイッチを押さなくて済むのも人気の理由のようです。
たぴママ
朝寝やお昼寝でベッドに置こうとすると起きてしまうので,その間はずっとスリングに入れていました。スリングだと起きないんです!
お母さんさん
夜泣きして、おっぱいをあげても寝ないとき、スリングに入れると不思議と嫌がらずに寝てくれます!
Chipcookiesさん
寝かしつけのとき、とても重宝します!一瞬で寝るし、背中スイッチが入らない。
この他にこんな声もありました!
その他の声
● 妊娠中に上の子を抱っこするとき、お腹が圧迫されなくていい!
● 赤ちゃんがすっぽり中に入るので、日差しを遮ることができる
● 抱っこ紐をつけるより楽らしく、夫が好んで使っている
スリングを使うメリットって?
北極しろくま堂の店主にインタビュー!
先輩ママからもさまざまなスリングのメリットを教えてもらいましたが、スリングのすごさはこれだけではありません!
さらなるスリングの魅力を探るために、スリングを製造・販売している専門家にお話を聞きました。
教えてくれるのは、「北極しろくま堂」の代表、園田さんです。それでは園田さん、よろしくお願いします!
\私が教えます!/
「北極しろくま堂」代表園田 正世
だっことおんぶの専門店「北極しろくま堂」代表。3児の母。2人目の子育てでスリングに出会い、スリングの心地よさを広めたいと、2000年に北極しろくま堂を始めた。現在は、だっことおんぶの本質を明らかにするべく、研究にも没頭する日々です。
園田さん
私がスリングと出会ったのは、実際に赤ちゃんを育てていたとき。まだ日本では知られていない頃だったので使い方もよくわからなかったのですが、スリングを使うと育児が本当に楽になったのです!
ママからの声にあったように、赤ちゃんが安心して寝てくれますし、目が覚めてぐずることがなく、本当に心地よさそうにしていたのを覚えています。
そんな私がスリングを使うママたちに知ってほしいメリットを、数点ご紹介しますね。
スリングのメリット 1.
15秒で抱っこ完了!抱きおろしが簡単
スリングは、使い方がとっても簡単です。抱っこ紐のようにストラップやバックルを装着する必要がなく、ママがスポっとかぶって抱き入れたら、あとは布をひきしめるだけ。15秒ほどで抱っこができてしまいます。泣いている赤ちゃんを待たせることなく、すぐに抱き上げてあげられますよ。
逆に、赤ちゃんをおろすのももちろん簡単。上の子がいたりして、抱いたりおろしたりが多いママにもおすすめです。
スリングのメリット 2.
洗濯が簡単!
ほとんどのスリングは一枚布でできているので、洗濯機で簡単に洗濯することができます。平干ししていても比較的早く乾きますよ。
赤ちゃんのよだれがついたとき、吐き戻したとき、外出したあと…。気軽に洗濯でき、いつでも清潔なスリングで赤ちゃんを包んであげることができるのは、ママにとって嬉しいポイントではないでしょうか。
スリングのメリット 3.
体格が違うパートナーとの共有が簡単
抱っこ紐でもパートナーと共有することはできますが、体格に合わせて毎回調整をするのは、けっこう大変です。
その反面スリングは、リングやバックルを緩めたり、締めたりするだけなので調整が簡単。家族みんなで一つのスリングを使うことができるんです。
ー園田さん、ありがとうございました!
先輩ママと園田さんの意見をまとめると、スリングのメリットは次の5点と言えそうです。「これいいかも!」と思うポイントが一つでもあったら、スリングの購入を検討しても良いかもしれませんね。
- 新生児から使える
- コンパクトで持ち運びに便利
- 赤ちゃんがすやすや寝てくれる
- 抱きおろしが簡単!15秒で完了
- 洗濯が簡単
- パートナーとの共有がラク
先輩ママが使っていたスリングはこれ!
おすすめスリング5選!
それでは、先輩ママへのアンケートの結果で分かった人気のスリングを発表!使っているママが多かった順に、5つご紹介します。
1. betta
「キャリーミー!」シリーズ
出典: betta.jp
一番人気だったのは、bettaから販売されている「キャリーミー」シリーズ!2010年のリニューアルで、肩紐の長さ調節が可能な、ファスナータイプに生まれ変わりました。
人気の理由としてあがったのは、とにかく見た目がかわいい!ということ。女性にとっては、とても大切なポイントですよね。シンプルな無地からストライプやドットまで、10種類以上のデザイン展開。お気に入りがきっとみつかりますよ。
デザインについで、調節のしやすさやしっかりとした生地が気に入っているという声もあがりました。
色柄がたくさんあり、選べたのがうれしかった!
ゆっき
夫が使っても恥ずかしくないカラーバリエーションがあったのが、購入の決め手でした。
まこと
分厚く感じるスリングが多いなか、キャリーミーは薄くてしっかりしているし、調節がファスナーなので安心できます!
みにまむ
2. AKOAKOスタジオ
「しじらスリング」
チューブタイプのAKOAKO「しじらスリング」は、自分だけのオーダーメイド品が作れるのが他にはない特徴です。
表地は18種類、裏地は15種類のなかから選べるうえに、サイズ展開は9種類!ママの体型や身長にあわせて、ピッタリのものが選べます。
自分だけのオーダーメイド品が作れる点や、シンプルな点がママたちに好評のようでした。
自分の身長に合ったサイズのスリングを作ってくれるのが良いと思って購入しました!
ふーちゃん
取り外しやサイズ調節のための器具が付いていないから、壊れて急に落ちるような心配をせずに済みます。
せみつゆ
3. ファムベリー
「ベビースリング」シリーズ
ファムベリーのベビースリングは、用途が広いリングタイプです。上品なしじら素材が美しく、風が吹くとママと赤ちゃんの周りで静かにたゆたいます。スリングが、ママのファッションの一部になりますよ。
先輩ママにも、その美しさや使い勝手の良さが人気のようです。
授乳しながら赤ちゃんが寝てしまったときに、上から余った布をかぶせてあげられるところが気に入っています。
凛ママ
見た目がおしゃれ!外でのお散歩にもよく使っています。
Rum
4. 北極しろくま堂
「キュットミー」シリーズ
出典: babywearing.jp
大きなリングが目を引く、北極しろくま堂の「キュットミー」シリーズ。もちろん、リングでサイズが調整できるタイプのスリングです。カラーバリエーションが豊富で、最近はビジネスシーンやパパでも使いやすい、ダークカラーも人気なんだとか。
元モーニング娘。で4人のママである辻希美さんが着用したことでも話題になり、注目が集まった商品です。
しじら織りの綿素材が心地よく、洗濯しても乾きやすい!
よし坊ママ
おしゃれなところが気に入っています!軽いので、家で抱くときに重宝しています。
ゆう
5. kerätä(ケラッタ)
「ベビースリング」
ケラッタのスリングの魅力は、何と言ってもそのコストパフォーマンス。国内の安全基準を満たしたバックルタイプでありながら、3,000円台で購入することができます。まずは使い勝手を知りたいというママでも試しやすいですね。
今回のアンケートでは、使っているママが5番目に多いという結果になりましたが、Amazonの「スリング」カテゴリでは、上位をキープしている人気商品です。
値段が安いのはとてもありがたい!お出かけのときに使うカバンに入れっばなしにしています。
みわさん
カチッとベルトをとめるタイプで、安定していて使いやすかったです。
raku
スリングで赤ちゃんと密着しよう♡
赤ちゃんをすぐ近くに感じられるスリング。たくさんのメリットがあり、抱っこ紐に比べると安く手に入るものも多いので、ぜひ試してみてくださいね。
お気に入りのスリングがみつかりますように!
※アンケート概要
実施期間:2019年3月5日~3月7日
調査対象:ninaru babyを利用しているママ
有効回答数:572件
収集方法:Webアンケート