赤ちゃんの頃は肌トラブルがつきものですが、肌トラブルが起こる原因も、症状も、赤ちゃんによってさまざまです。
今回は、生後2~3週間でおむつかぶれ、生後2ヶ月頃に乳児湿疹とよだれかぶれになった経験のある、男の子Rくんのママの体験談を紹介します。
生後2~3週間でおむつかぶれに
息子が生まれて2~3週間ほど経った頃、おむつ替えのときにおしりの穴の周りが、少し赤くなっているのを発見しました。
このときは「うんちをしていたし、こういう風になるものなのかな?」くらいにしか思いませんでした。
はじめはそんなに気にしていなかったのですが、その赤みはどんどん悪化!
赤みは左右のおしりにまで広がり、みみず腫れのようにぷっくり腫れてしまったのです。
息子はおしっこをするたび、うんちをするたびに、痛くて泣くようになりました。
おむつ替えの方法・回数を変えてみた
自分の子がこんなに敏感肌だなんて、予想もしていませんでした。なによりも、おしりがかぶれるなんて思ってもいなかった。
とにかく、これ以上悪化しないようにと、おしりの拭き方を変えてみました。
おしり拭きをたっぷり濡らしてスッとなでるように拭いたり、おしりを乾燥させてからおむつをはかせるようにしたり、おしりふきを清浄綿にしてみたり…。
しかし、特に変化はなく、治る感じもしません。
そこで、ママ友に相談したところ「100円均一とかで売ってるスポイトのようなボトルで、おしりを洗ってあげるといいよ」とのアドバイスが。
すぐに購入し、さっそく使ってみました。
- おむつ替えの前にボトルにぬるま湯を入れる
- おむつを開いて、お湯で汚れを落とす
- 清浄綿で軽く押さえ、おしりの水分をとる
- おしりを乾燥させてからおむつをはかせる
これを、うんちのときもおしっこのときも、毎回行いました。さらに、おむつ替えは1時間に1回を目安に、汚れたらその都度替えるように。
この方法を続けたところ、おしりの状態が少しずつ良くなったのです!ママ友に感謝!
再びおしりがかぶれ、神経質に
ところが、おしっこをした後に1回でもおむつ替えをさぼったり、おしりを洗わずに拭いたりすると、再びおしりが赤くなるのです。
ちょっとの油断も許されない。焦りました。
「パウダーつけてみたら?」と周りにいわれましたが、パウダーで悪化したら…と思うと心配でつけることができません。
アドバイスをくれるのはありがたかったのですが、このときは神経質になっていて、周りのアドバイスも受け入れられなくなっていました。
繰り返すおしりのかぶれが心配で、小児科を受診。ここで初めて「おむつかぶれ」という言葉を知ったのです。
おむつの種類を変えることもできず
おむつの種類を変えてみようとも思いましたが、息子は少し早く生まれたため体が小さく、サイズが合うメーカーが限られていました。
友達から他のメーカーの新生児用おむつを数枚もらって試しましたが、足の付け根のところに隙間ができてしまうのです。
今のおむつでやれることをやるしかない。
小児科ではステロイドとプロペト(白色ワセリン)が入った軟膏を処方されましたが、「ステロイドは良くない」という噂を聞いていたので、正直使うのをためらいました。
しかし、おむつかぶれがあまりにひどいうえに何度も繰り返すので、塗ってみるしかありません。意を決して、指定された用法・用量で軟膏を使うことに。
生後1ヶ月後半でおむつかぶれが治まる
おむつ替えの回数やおしりを拭く方法はこれまでと同じように行い、おむつをはかせる前に軟膏をつけるようにしました。
すると、1週間後にはおしりがきれいな状態に!
このとき、生後1ヶ月半。おしりの状態は良くなったものの、再びかぶれるのではないかと気になっていたので、生後2ヶ月くらいまではおむつ替えの回数は変えませんでした。
生まれてからこれまで、1日に何枚もおむつが減り、大量におむつを買う日々。「息子のおしりが治るなら」という気持ちが上回っていたので苦ではありませんでしたが、とにかく量がすごい!
その後も少し赤くなりましたが、そのたびに処方された軟膏を塗っていました。それ以降、これほど悪化することはありませんでした。
ホッとしたのもつかの間…
しかし、おむつかぶれが治ったのと同時期に、顔に湿疹が出るようになったのです。
赤くなった部分がかゆかったのか、息子が顔をひっかくようになりました。爪をどんなに短くしても、ひっかいて血がでてしまうのです。
ミトンをつけましたが、ミトンをくわえてしまうのでよだれがつき、そのまま荒れた肌に触ることで悪化。早々にミトンをつけるのは諦めました。
病院によって異なる対処法に混乱
顔の湿疹のほかに頭にかさぶたのような塊ができていたので、皮膚科を受診したところ「乳児湿疹」とのこと。
「頭は洗わなくていい」といわれたのですが、その方法が少しひっかかり、ママ友がおすすめしてくれた皮膚科にも行ってみることにしました。
そこでは、「乳児脂漏性湿疹」と「よだれかぶれ」と。今度は「頭をしっかり洗って」「よだれがでたら拭き取ること」と、先生からいわれました。
言ってることが違う…。頭を洗っていいのか、洗わない方がいいのかわからない…!
息子の症状をみていると、なんとなく「洗った方が良い気がする」という、自分の中に漠然とした確信があり、シャンプーを薬用に変えてしっかり頭を洗うようにしました。
よだれかぶれに関しては、とにかく少しでもよだれが出たらガーゼですくい取る。スタイをするとよだれで塗れたスタイで首が荒れてしまうため、スタイを付けることはしませんでした。
これを繰り返したところ、生後4ヶ月頃には、顔も頭もすっかりきれいな状態になったのです。
自分の感覚を信じてみることも大切
病院の先生の言っていることが間違いということではありません。病院によって治療方針も違うので、マッチするかは正直わからないもの。
私の場合は、皮膚科にいくつか行ったことで、しっくりくる対処法を見つけることができ、その結果、息子の肌も良くなりました。
赤ちゃんのそばにずっといたのはママである私。自信を持って、率直に感じたことを大切にしてよかったと思っています。
赤ちゃんの様子を毎日チェック!
赤ちゃんの肌は敏感とはいっても、ここまで肌トラブルが続くと、ママは慌ててしまいますよね。
病院ごとに対処法が違うと、どう判断していいのかわからなくなることも。
そんなときに、毎日赤ちゃんと過ごしているママの直感が頼りになることもあります。
病院で対処法を聞いたうえで、ママやパパの直感を信じることも、ときには大切な判断基準なのかもしれません。
※個人の体験です。対処法の効果には個人差があります。