赤ちゃんの寝かしつけに困っているそこのママ!「ツボ押し」を試してみませんか?
今回は、赤ちゃんの寝かしつけにおすすめのツボをご紹介。鍼灸マッサージ師のワンポイントアドバイス付きです!
赤ちゃんの寝かしつけにツボ押しが効く?
そもそも、赤ちゃんの寝かしつけにツボ押しは効果的なのでしょうか?鍼灸按摩マッサージ指圧師の島田さんに教えてもらいました。
島田さん
赤ちゃんは、ツボの経絡が未発達という説もあります。大人と比べると、それほど大きな効果は期待できないかもしれません。
ただ、ツボ押しによって皮膚が刺激されると、睡眠に関係のある「メラトニン」が作られ、眠りにつきやすくなる可能性はあります。
「絶対に寝かしつけるぞ!」と気負うのではなく、赤ちゃんとのコミュニケーションや触れ合いの一環として、ツボ押しを試すといいと思いますよ。
赤ちゃんとコミュニケーションを楽しむような意識で、ツボを押すのがよいのですね。
ただし、赤ちゃんの皮膚は大人の皮膚よりとても敏感。大人のツボ押しと同じような押し方をしてしまうのはNGです。
赤ちゃんの寝かしつけ前にツボ押しをするときは、下記のポイントを忘れないようにしてください。
- ツボは強く押さない。指先で軽くおさえたり、さすったりするようなイメージで。
- 1部分ではなく広い範囲を優しく刺激してあげる。
- 赤ちゃんが嫌がるときはやめる。気持ちよさそうなところを押してあげる。
- 寝かしつけのツボには個人差がある。すぐに効かなくても、コミュニケーションの一環として楽しむ。
それでは、赤ちゃんの寝かしつけにおすすめのツボをチェックしていきましょう!
赤ちゃんの寝かしつけにおすすめのツボ①
「失眠(しつみん)」
かかとのちょうど真ん中あたりにあるツボです。高ぶった気持ちを落ち着かせて、心地よい眠気を誘ってくれます。
赤ちゃんを布団に寝かせたら、両方の足を手のひらで包み込むようにしながらツボを刺激しましょう。
島田さん
親指でなでるように軽く触りましょう。足の甲も一緒に触ってあげると良いですよ。
赤ちゃんの寝かしつけにおすすめのツボ②
「安眠(あんみん)」
耳たぶの後ろ側に、出っ張った骨があります。その骨から少し後ろに下がったあたりにあるのが、「安眠」というツボ。リラックス効果があり、穏やかな眠りに導いてくれます。
赤ちゃんの頭を手のひらで包むようにして、手全体でなでるように刺激してあげましょう。
島田さん
安眠のツボは、赤ちゃんを抱っこしながらでも触ってあげられるのがおすすめのポイントです。抱っこでの寝かしつけ中に、優しくなでてあげてくださいね。
赤ちゃんの寝かしつけにおすすめのツボ③
「鳩尾(きゅうび)」
いわゆる「みぞおち」です。左右の肋骨が合わさっている部分の、少し下にあります。みぞおちを意識しながら、ママの中指でお腹全体をなでるようなイメージで、優しく刺激しましょう。
鳩尾は、夜泣きにもおすすめのツボです。夜中、赤ちゃんが泣き止まないときにも、そっと触ってあげてください。
島田さん
みぞおちは、くれぐれも強く押さないようにしましょう。授乳や食後すぐだと吐き戻しにつながるかもしれないので、少し時間を置いてからがおすすめです。
赤ちゃんの寝かしつけにおすすめのツボ④
「丹田(たんでん)」
おへそから、赤ちゃんの指4本ぶん下がった場所にあります。全身の気力が集まるところといわれていて、情緒を安定させてくれます。
デリケートな場所なので、手のひら全体で優しくなでてあげましょう。
島田さん
下腹部にある丹田は、ツボを押すというよりは、少し長めに触って温めてあげるという意識を持つと良いですね。
赤ちゃんの寝かしつけにおすすめのツボ⑤
「足三里(あしさんり)」
ひざのお皿の下の外側のくぼみから、赤ちゃんの指4本ぶん下あたりにあります。病気の予防や胃腸にも効果的なツボです。
ピンポイントで見つけるのは難しいかもしれないので、足全体を包むように触ってあげるといいですよ。
島田さん
ママの中指をツボの周辺に当てて、長めに触ってあげるのがおすすめです!
寝かしつけのツボはママが押しても◎
今回ご紹介した寝かしつけのツボは、もちろん大人にも効果があります!なかなか眠れない日や、疲れていてぐっすりと寝たい日などに、ママが自分で押すのもおすすめですよ。
寝かしつけのツボ押しを通して、赤ちゃんと楽しくコミュニケーションを取りながら、自分の体調も整えていってくださいね。
取材協力:島田健
鍼灸按摩マッサージ指圧師、IASTM、NKT、PRI、ERS
Plus March 代表。累計約3万件の施術経験。東京医療専門学校本科にて鍼灸按摩マッサージ指圧師の国家資格を取得。在学中よりさまざまな著名人やアスリートの通う治療院に勤め、その後コンディショニング施設にて治療面とトレーニング面からの指導を行ってきたのち独立。現在は完全紹介制の出張ケアサービス「Plus March」を立ち上げ、企業やご自宅への出張施術をしながら、トップアスリートや著名人、アーティスト舞台公演帯同、メディア出演、記事監修など幅広く活動。