2歳児と聞くと、「魔の2歳児」や「イヤイヤ期」という言葉を思い浮かべるママやパパも多いのではないでしょうか。かわいいけれど、元気いっぱいでとにかく手がかかる2歳児。天気のいい日ならいいですが、雨の日など天気の悪い日は室内での遊びに悩むこともありますよね。そこで今回は、2歳児におすすめの室内遊びをご紹介します。
2歳児の体と心の発達は?
2歳になると、運動能力が高まり、体をうまく動かせるようになります。1歳の頃と比べて、歩くスピードが速くなったり、両足でジャンプできるようになったりするので、行動範囲も広がりますよ。
自分でやりたいという欲求が出てきて、身の回りのことを少しずつできるになるのもこの時期。しかし、まだ思い通りにできないため、「やりたい→できない→爆発する」という流れになりがち。これが、何を言っても何をやってもイヤイヤしか言わないイヤイヤ期(第一次反抗期)の仕組みです。
そのため生活においても、遊びにおいても、「気が済むまでやらせてあげる」ことが大切です。
2歳児の室内遊びのポイントは?
なんでも自分でやりたがる2歳児。実際に、ひとりでできることが増えてきますが、思うようにいかないと、どうしていいのか分からなくなり、ぐずったり泣いたりします。遊んでいるときは、特にこのような状況になりやすいので、ママやパパがサポートしてあげることが大切です。
そのため、室内遊びをするときは、子供の「やりたい」気持ちを優先させてあげてください。そのとき、ママ・パパはできるだけ見守るようにして、子供がひとりでできることを増やしていきましょう。
遊びを通して、ひとつのことが達成できたら、思い切り褒めてあげることもポイントです。上手にできなくてイライラしているときは、そのまま続けたいのか、中断して他の遊びをしたいのか、子供の気持ちをくみ取ってあげましょう。
2歳児におすすめの室内遊びは?
2歳になると外で体を動かして遊びたがるので、雨の日や体調の悪い日は家でどうやって遊ばせようかと悩んでしまいますよね。そんなときは、子供が集中できる遊びを選んであげましょう。いつも遊んでいるおもちゃとは違った発見もあり、親子で楽しめますよ。
ひも通し
厚紙に複数箇所穴をあけ、そこにひもを通す遊びです。ひもの先はテープなどで細く固くして、穴に通りやすくしておきます。
通し方には幾通りもあるので、子供が遊んでいるうちは手を出さずにそっとしておきましょう。集中力と手先の器用さが養われますよ。
積み木
2歳児の積み木は、最初のうちは積んで崩してを繰り返します。難しいものは作れませんが、ただ積むだけでも十分楽しめます。
そのうちに、色や形から積み木を何かに見立てて、空想しながら遊び始めます。車やおにぎりなど、積み木からイメージできたもので遊ぶことで、子供の想像力がどんどん広がっていきますよ。
新聞ちぎり
いらない新聞紙や使用済みの包装紙を、どんどんちぎらせましょう。紙を裂く感覚が楽しく、小さくなった破片を雪のように飛ばしたり、かぶったりして遊ぶことができますよ。丸めながらボールにすれば、簡単にお片付けもできるので、達成感も味わえますね。
シール貼り
2歳児はシールが大好き。適当なシールを買ってきて、シール帳やノートに貼らせるといつまでも遊んでいますよ。シール帳は何度も貼ってはがせるつるつるしたものがおすすめ。最近では100円ショップなどでもたくさん売っています。
紙を動物や果物の形に切って、その上にシールを貼らせたり、手触りの違う素材のシールを使ったりすると、子供の脳も刺激されますよ。
お絵かき
室内遊びの定番、お絵かき。2歳ではまだ見たものの形を表現することは難しいですが、2歳後半になれば、丸の形を書けるようになる子も出てきます。チラシの裏などでもいいですが、お絵かき帳を1冊買っておくと、子供が大きくなったときに成長を振り返られるのでおすすめです。
風船遊び
子供は風船遊びが大好き。機嫌が悪くなったときや、イヤイヤが発生したときにも役立ちますよ。ママやパパと一緒に投げたり蹴ったりして遊ぶことで、親子のコミュニケーションもとれますね。
動物のまねっこ
2歳児では体が発達し、いろいろな動きができるようになります。頭の上に両手を当ててぴょんぴょんと跳ねるウサギや、片手をぶらぶらさせるゾウなど、いろいろな動物のものまねを教えてあげましょう。
乗り物ごっこ
乗り物が好きな子供なら、フラフープやひもで輪っかをつくって、電車ごっこもおすすめです。2歳児になると、乗り物も認識できるので、楽しんで遊んでくれます。
ダンボールで車の形を作ってあげても喜びますよ。
おままごと
2歳児に限らず、室内遊びで人気のものといえば、おままごとですよね。2歳くらいになると役を演じる「ごっこ遊び」ができるようになるので、ママやパパも付き合ってあげましょう。
かくれんぼ
何度も同じ場所に隠れてしまうかもしれませんが、それもまたご愛嬌。隠れている場所がわかっていてもすぐには見つけず、見つけたときに大きなリアクションをとってあげるとケラケラと笑ってくれますよ。
布団で簡易アスレチック
布団で山を作ってその上でジャンプさせたり、子供を横に寝かせて山の上からごろんと転がしたりしてあげましょう。視点がいつもと変わるので、嬉しそうに遊んでくれますよ。
この遊びをするときは、近くに固いものや危険なものがないかチェックしてから行ってくださいね。
2歳児の室内遊びを通して成長を楽しもう
「魔の2歳児」と呼ばれる2歳の1年間は、ママ・パパにとって大変なことが多いですが、子供も「自分の思い通りにならない」という葛藤と戦っています。うまくできない遊びでも、すぐには手伝わず、少しの間見守ってあげましょう。
そうすると子供のストレスも減り、それによってママとパパのイライラも軽くなっていきますよ。2歳児の今だからこそ楽しめる遊びを上手に取り入れながら、子供の成長を見守っていけるといいですね。