子供がスプーンやフォークを上手に使えるようになると、いつから箸を使わせたらいいのか、気になりますよね。
今回は、子供の箸について、練習はいつから始めるべきか、持ち方や練習方法、上手な教え方をご紹介します。
子供の箸はいつから始めたらいいの?
子供が箸を使う練習は、2歳半~3歳頃に始めることが多いようですが、「何歳から始める」といった決まりはありません。
発育や興味には個人差があるので、子供によって始めるタイミングが異なります。お箸を持つ練習や使い始める時期を見極めるときは、下記のポイントを参考にしてください。
保育園や幼稚園で箸を使い始めるタイミング
園によっても異なりますが、3歳児クラスの後半頃、または年中・年長頃から箸のトレーニングを始めることが多いようです。同じ時期に自宅でも始めると、スムーズに練習できそうですね。
子供が箸に興味を持ち始めたとき
3歳頃になると、自分でやりたい意欲がどんどん増していきます。パパやママが食事する様子を見て子供が箸に興味を示しはじめたら、ちょうど良いタイミングです。
手でピースサインができるようになったら
小さい子供は、指5本をまとめて動かすことはできても、指1本1本を細かく動かすことは、なかなか難しいもの。ピースサインができるようになれば、指それぞれを器用に動かせるサインです。
スプーンを「鉛筆持ち」できるようになったら
子供のスプーンやフォークの持ち方は、成長とともに変化します。最初のうちはスプーンを上からグーで握っていた赤ちゃんも、2歳頃になると、スプーンを下から持ったり3本の指で上から持ったりして、上手に食べられるようになります。
スプーンを鉛筆のように持って、こぼさず食べられるようになったら、同じ持ち方で箸を持つ練習ができるようになります。
子供の箸の選び方は?
子供の箸を選ぶときは、長さと素材がポイントとなります。
長さ
親指と人差し指を直角に広げて、その両指を結んだ長さを「ひとあた」といいます。箸を選ぶときには、ひとあたの1.5倍の長さがちょうど良いといわれています。
足のサイズや身長の15%も箸のサイズを選ぶときの一つの目安です。初めのうちは、少し短いかなと思うくらいが子供にとっては扱いやすいようです。下記の表も参考にしながら、子供に合ったサイズの箸を選んでくださいね。
子供の箸のサイズの目安表(※1)
箸サイズ | 身長 | 年齢 |
13cm | 100cm以下 | ~2歳 |
14.5cm | 100~110cm | 3~4歳 |
16cm | 110~120cm | 5~6歳 |
素材
サイズが決まったら、箸の素材にも注目してみましょう。子供は箸をかじってしまうこともしばしば。自然素材で作られた箸を選ぶと安心です。箸先が滑らないように加工してあるタイプも、食べ物が取りやすく使いやすいですよ。
子供の箸の持ち方の練習方法は?
子供に合ったサイズの箸を用意できたら、箸の持ち方を練習しましょう。各ステップのイラストを参考にしながら練習してみてくださいね。
まずは上の箸の練習
1. 鉛筆を持つように、人差し指と中指と親指で一本の箸を持つ
2. 数字の「1」を書く要領で、箸を上下に動かす練習をする
次に下の箸の練習
1. 親指の付け根ではさみ、薬指の爪の横から第一関節のあたりに当てて固定する
最後に上・下の箸の練習
1. 二本の箸先を揃えて、上と下の箸を持つ
2. 下の箸は上記の要領で動かさないようにする。上の箸は親指を支点にして、人差し指と中指ではさむように上下に動かす
子供の箸の上手な教え方は?
子供に箸の使い方を教えるときは、いきなり箸を2本持たせるのではなく、まずは1本から始め、食事とは別の遊びの時間に行うのがコツです。
箸の持ち方を気にし過ぎてしまうと、楽しく食べることができなくなります。最初は、箸ではなく鉛筆やクレヨンなどを使って、遊びのついでに練習をはじめてみるのもおすすめですよ。
トレーニング箸を使用してみるのも一つの手です。3ヶ所に指を通すだけで食べ物をつまむことができるので、箸を使う感覚がすぐにわかります。
ただし、トレーニング箸に頼り過ぎると、普通の箸に移行しにくくなることも。慣れてきたら、早めに通常の箸に切り替えることが大切です。
エジソンのお箸 I(右手)
リングに指を入れるだけで、箸の正しい使い方が練習できるエジソンのトレーニング箸。箸先には滑り止め加工がしてあるので掴みやすく、楽しく食事ができますよ。左手用もあります。
箸の正しい持ち方を子供に伝えよう
日本では古くから、親から子に箸の正しい持ち方が受け継がれています。指先の細かい動きは、子供にとって難しいもの。箸の持ち方に慣れるまでは時間がかかるかもしれませんが、子供のペースに合わせて根気よく教えてあげてくださいね。
箸を使えるようになると、食べることが一段と楽しくなるはずです。上手に持って食事ができたときには、たくさん褒めてあげて、子供の自信につながるといいですね。
※1 兵左衛門「お箸の選び方」