子どもの習い事のなかで、高い人気を維持している体操教室。マット運動や鉄棒など、様々な種目を体験できるので、子どもの好きなことに気づいてあげられたり、小学校入学後の体育の授業に活かせたりと、活かせる場面が多いことが人気の理由のようです。そこで今回は、幼児の体操教室について、どんな内容なのか、何歳から習うのがいいのか、体操教室に入るメリットや効果、費用などをご紹介します。
幼児の体操教室とは?何歳から習うのがいい?
幼児の体操教室とは、就学前の子どもを対象に、ボール遊びや跳び箱、マット運動や鉄棒、リズム体操など、幅広い運動を体験することができる教室のことです。早くて1歳半くらいから習うこともできますが、3~4歳から始めるのがおすすめといわれています。
1~2歳の場合は、体を動かす練習や、コミュニケーションの一環としてママやパパと一緒に行うことが多く、3~4歳の場合は、1人で色々なことができ始める年齢なので、しっかりと「体操」として習うことができます。
特に3~4歳がおすすめと言われる理由として、先生の言葉がある程度理解できる年齢である、ということが挙げられます。体操は怪我などの危険がつきものなので、先生やママ・パパの指示を聞けることが重要です。
また、2歳の頃に比べて体力がグンと付きはじめ、子どもが体力を持て余す場面が増えてきます。車が通る道路を走り回ったり、夜はいつまでも寝なかったりすることから、子どもに体力を発散させることが目的で体操を習わせはじめる家庭も多いようです。
幼児が体操教室に入るメリットや効果は?
幼児から体操教室に入ると、体を鍛えることで風邪をひきにくくするといった健康面での効果や、バランス感覚を身に着けるなどの運動能力の発達、体操の先生や同じ教室に通う友達との関わりを通して協調性が身につくなど、様々なメリットがあります。
以下に、幼児から体操教室に入ることで得られるメリットや効果の一例をご紹介します。
● 基礎体力がつくため風邪をひきにくい体になる
● バランス感覚や柔軟性が養える
● 安全な状態で体力を発散できる
● 「できた!」という達成感を味わえる
● 達成感を感じることでチャレンジ精神を養える
● 小学校に上がったときに、先生の指示をスムーズに聞くことができる
● 順番を守る・譲るなど、集団行動を覚える(協調性が身につく)
● マット・ボール・鉄棒など道具を使って運動することを覚える
幼児の体操教室の費用はどれくらい?
幼児の体操教室の費用は、週1回通う月謝として5,000~8,000円程が相場のようです。幼稚園や保育園では、延長保育や長期休暇を利用して体操教室を実施していることもあり、その場合は3,000円前後が多いようです。
その他、教室によっては初期費用として10,000~20,000円、ユニフォームが必要な場合は別途ユニフォームを購入することもあります。さらに、保険への加入が必要な場合は、500~2,000円程かかるケースもあるようです。
いくらかかるかは体操教室によって異なるため、事前に初期費用などを体操教室のホームページや電話で確認しておきましょう。
幼児が体操教室を嫌がったら?
子どもによっては、運動が嫌いな子、苦手な子もいます。その場合は、「運動が嫌い・苦手」というのも子どもの個性の一つとして認めてあげ、体操教室への入会を取りやめるのもいいでしょう。
しかし一方で、子どものことを理解した上で、嫌いなものや苦手なものを克服するために、あえて入会するという考えの家庭もあります。
なお、体操教室ではなくてもいいから子どもには何か習い事をさせてあげたい、という場合は、以下のような運動以外の習い事を検討してみてはいかがでしょうか。
● 英語教室
● そろばん教室
● 習字教室
● ピアノ教室
● リトミック教室
● 料理教室
● 和太鼓教室
他にもいろいろな習い事があります。体操教室にこだわらず、他の習い事を探してみるのもいいかもしれませんね。
幼児の体操教室は楽しみながら通いましょう
幼児の体操教室は、まずは楽しみながら通うことが大切です。特に就学前の子どもは遊ぶことが仕事のようなもの。義務で通ったり、無理やり習わせたりすると、体操や運動を嫌いになってしまうこともあります。
就学前の子どもは、様々な可能性秘めています。体操を通じて、子どもの興味の幅を広げたり、楽しく社会性を身に着けたりすることで、可能性を伸ばすきっかけを作ってあげましょう。
子どもが「体操は苦手」と感じた場合は、それを発見できたことも成長の一つです。体操教室以外の習い事を探してもいいし、家族でその苦手を克服する方法を考えるのもいいかもしれませんね。