【保育園と幼稚園】何が違うの?先輩ママたちはどっちを選んだ!?

保育園と幼稚園の違いってわかりますか?親になって初めて違いを知り、そしてどちらに入園させるか迷うママもいるのではないでしょうか。

そこで今回、100人弱の先輩ママたちに、保育園と幼稚園のメリット・デメリットや、最終的にどちらに子供を入園させたのか聞いてみました(※1)。

保育園と幼稚園の違いとともに、アンケートの結果をご紹介します。

保育園と幼稚園で迷うのは珍しくない?

保育園 幼稚園 グラフ

子供を保育園と幼稚園のどちらに入れるかで迷うことは、実は珍しいことではありません。

今回行ったアンケートによると、保育園と幼稚園のどちらに入園させるかで悩んだことがある人は約40%でした。

過半数には達していませんが、かなりのママたちがどちらに入れるかで悩んだことがあると答えています。

保育園と幼稚園の違いとは?

ところで、保育園と幼稚園の違いはどこにあるのでしょうか?

目的や対象年齢など、項目ごとに見ていきましょう(※2,3)。

目的・位置づけ

保育園

保育園の目的は、仕事などにより保育したくてもできない保護者から赤ちゃんや子供を預かり、保護者の代わりに保育することです。

そのため、位置づけとしては「児童福祉施設」になります。

幼稚園

幼稚園の目的は、小さな子供を保育し、適当な環境を与えることで、心や体の発達を助け、伸ばしてあげることだとされています。

小学校以降の教育の基礎作りをするための「学校」という位置づけです。

対象年齢

保育園

保育園の対象年齢は基本的には0歳から小学校入学前までです。

ただし、園によっては通える年齢に制限があるところもあります。

幼稚園

幼稚園は3歳から小学校入学前までが対象になります。

利用時間

保育園

保育園が子供を預かってくれるのは、1日8時間が原則で、そのうえで各園の保育所長が決めることになっています。

園によっては、開所時間が終了しても保育してくれる「延長保育」を行っているところがあります。

幼稚園

幼稚園の場合、1日あたり4時間が標準ですが、園ごとに異なります。

昼過ぎ頃にお迎えに行くことが多いのですが、「延長保育」を行っている園では、午後まで保育してくれたり、土曜日や夏休みなどの長期休業中でも保育をしてくれたりします。

利用できる保護者

保育園

保育園は、共働きや家族の介護など、やむを得ぬ事情で子供を保育できない保護者にかぎられます。

特に認可保育園の場合、自治体から「保育の必要性」の認定を受けなければなりません。

幼稚園

幼稚園は誰でも利用できます。

保育料・教育料

保育園

保育園の保育料は、自治体が保護者の所得に応じて決めています。

幼稚園

公立の幼稚園の教育料は、基本的には保育園と同じく、自治体が保護者の所得に応じて決めています。

ただし、私立幼稚園の中には、園ごとに決められた一律の教育料を支払った後、就園奨励費という所得に応じた支援が行われるところもあります。

教育・保育内容

保育園

保育園は保育所保育指針に基づいて保育が行われます。

ただし、3〜6歳については、幼稚園のような教育が行われることもあります。

幼稚園

幼稚園は幼稚園教育要領に基づいて、「健康」「人間関係」「環境」「言葉」「表現」の5つの領域で教育が行われます。

保育園・幼稚園のメリットが知りたい!

ここからは、アンケートで得られた保育園と幼稚園のメリットをご紹介します。

保育園のメリットは?

仕事を継続しやすい

みほさん

みほさん

早くから預けられるので、仕事を継続しやすいです。

みぃさん

みぃさん

遅い時間まで預かってもらえます。長い夏休みなどもないので、無理なく仕事ができますね。

上述の通り、保育園は幼稚園に比べて子供が小さいうちから預かってもらえ、1日あたりの保育時間も長いのが特徴です。

そのため、仕事を辞めずにすみます。やろうと思えばフルタイム勤務も可能でしょう。

働いている保護者への理解がある

はるままさん

はるままさん

働く母親に寄り添ってくれるため、自信をもって働けます。

決して幼稚園に理解がないわけではありませんが、保育園は働いているママ・パパが多いため、先生もそれを前提に接してくれます。

最近は、共働き世帯の負担にならないように、入園前に入園グッズを用意しなくてすむ保育園もあるようです。

年齢が違う子と交流できる

さくらんぼさん

さくらんぼさん

子供の年齢層が広いので、小さいうちから社会生活を身につけられそうです。

保育園は、0歳から6歳まで園児がいます。異年齢保育を取り入れている保育園であれば、0歳の赤ちゃんが6歳の子供と交流することも可能です。

幼稚園のメリットは?

教育面が充実している

リコさん

リコさん

幼稚園によって違うと思いますが、いろいろな教育を受けさせることができるのがいいですね。

幼稚園は「学校」なので、保育園に比べて教育が充実しています。

園によっては英語やそろばん、リトミック、習字、茶道、読み書きなどのカリキュラムが組まれているところもあるようです。

保育園より入園しやすい

もぐちゃんさん

もぐちゃんさん

保育園ほど入りにくくないのがいいですね。

預ける人が保育園に比べて少ないせいか、幼稚園の方が入園させやすい傾向にあるようです。

選ばなければ、保活のようなことをしなくても入園できてしまうかもしれませんね。

行事が充実している

みーちゃんさん

みーちゃんさん

音楽会などの行事が盛んなのがメリットだと思います。

学期ごとの始業式や終業式、お遊戯会、運動会、保護者参観、遠足など、幼稚園にはさまざまな行事があります。

保育園・幼稚園のデメリットが知りたい!

メリットがあれば、当然デメリットもあります。

ここでは、アンケートで得られた保育園と幼稚園それぞれのデメリットをご紹介します。

保育園のデメリットは?

行事が少ない

しんかいさん

しんかいさん

行事が少なくて少し寂しいです。

保育園にもいろいろな行事がありますが、全体的には幼稚園に比べて少ないかもしれません。

ママの中には、「行事が少ないせいで子供が写った写真があまりなく、味気なく感じる」と言っている人もいました。

教育を受ける機会が少ない

にゃろさん

にゃろさん

幼児教育的な面を期待しにくいですね。

保育園はあくまで保育することが目的で、幼稚園ほどは教育に力を入れていない園が多いようです。

そのため、小学校に入学した時点で、幼稚園から来た子との間で学力差ができてしまうという声もありました。

保活がたいへん

ひろぼっちゃままさん

ひろぼっちゃままさん

希望の保育園に入れる確率が低いので、保活がたいへんです。

人気の保育園には申し込みが集中し、入園できる確率が低くなりがちです。少しでも入園しやすくなるように、保活に力を入れる保護者も少なくありません。

幼稚園のデメリットは?

仕事との両立がしにくい

よーさん

よーさん

行事が多いので、フルタイム勤務は難しいです。

もぐちゃんさん

もぐちゃんさん

開所時間前の預かりや延長保育をやっている園が限られていますね。

幼稚園のデメリットとしては、子供を預かってくれる時間が短いうえに、保護者の参加が必須の行事もあるため、仕事と両立しにくいという声がたくさんありました。

お弁当作りがたいへん

さらママさん

さらママさん

お弁当などの負担が大きいです。

幼稚園には給食がない園が多いので、毎日お弁当を作らなければならない場合があります。

子供が寂しがるかもしれない

こぐまんさん

こぐまんさん

仕事をしていないママもいるので、子どもが羨ましがることがあります。夕方や夏休み期間など、ママが働いていない家の子供たちはいないので、その差が浮き彫りになります。

共働きで幼稚園を利用すると、お迎えの時間が他の子よりも遅くなってしまったり、夏休み中も登園しなければいけなかったりする(長期休みの保育がある幼稚園の場合)ため、子供に寂しい思いをさせてしまうかもしれません。

保育園と幼稚園、みんなどっちを選んだ?

上述の通り、保育園にも幼稚園にもメリット・デメリットがあります。

では、先輩ママたちは最終的にどちらを選んだのでしょうか?

先輩ママたちの選択は?

保育園 幼稚園 グラフ

アンケートで、最終的に保育園と幼稚園のどちらを選んだのか尋ねたところ、約70%の人が「保育園を選んだ」と答えました。

選んだ理由は?

保育園 幼稚園 グラフ

先輩ママたちは、最終的に、何を決め手に保育園あるいは幼稚園を選んだのでしょうか。

上記の棒グラフの通り、保育園を選ぶ決め手として多かったのは「保育時間が長い」と「早くから預けられる」です。この2つの理由で過半数を占めています。

一方、幼稚園を選んだ決め手にはあまり偏りがなく、「教育方針・カリキュラムが魅力的だったから」「自分も幼稚園に通っていたから」などが上位に挙がりました。

保育園・幼稚園の特徴を理解して選ぼう!

保育園と幼稚園は似ているところもあれば、まったく違うところもあります。

それぞれの特徴やメリット・デメリットをしっかり理解したうえで、求める働き方や生活スタイルに合った方を選びたいですね。

※1 アンケート概要
実施期間:2018年10月22日~10月25日
調査対象:アプリ「ninarubaby」を利用中のママ
有効回答数:88件
収集方法:Webアンケート

※2 文部科学省「小学校、幼稚園及び保育所の比較一覧」
※3 内閣府「よくわかる『子ども・子育て支援新制度』」

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