親子のスキンシップの一つとして注目されている「ベビーマッサージ」。ママの手と赤ちゃんの肌が触れ合うことで、親子の絆が深まるといわれています。今回は、赤ちゃんのベビーマッサージのやり方や効果、いつからマッサージをしてもいいのか、ベビーマッサージをするときのコツや注意点をご紹介します。
ベビーマッサージとは?
ベビーマッサージとは、その名の通り、赤ちゃんに優しく触れてマッサージをすることです。肌と肌で触れ合いながら親子のスキンシップをすることで、赤ちゃんに安らぎをもたらし、その心地よい刺激が赤ちゃんの心や体の発達に良い影響を与えると考えられています。
また、ママ自身も赤ちゃんに寄り添って反応や気持ちを感じ取ることで、我が子への愛情が深まるというメリットもあります。
ベビーマッサージの赤ちゃんへの効果は?
前述のように、ベビーマッサージは赤ちゃんにもママにも良い影響があるといわれています。ここでは、ベビーマッサージがもたらすとされている効果を詳しくご紹介します。
赤ちゃんが精神的に安定する
ママに触れられる心地よさから、自分は愛されているんだと感じることができ、リラックスして情緒が安定します。
赤ちゃんの免疫力がアップする
ベビーマッサージをすることで赤ちゃんの皮膚が丈夫になり、免疫力が高まる効果が期待できます。
赤ちゃんがぐっすり眠れるようになる
ベビーマッサージによって体がリラックスすると、赤ちゃんは深い眠りにつけるようになります。
赤ちゃんの便秘解消になる
全身やお腹を刺激することで、便秘解消につながります。また、腸に溜まったガスが抜けてすっきりします。
赤ちゃんへの愛情が深まる
柔らかい赤ちゃんの肌に触れることによってママもリラックスでき、精神的な安定につながります。
赤ちゃんの体調変化に気づく
肌に直接触れて観察することで、赤ちゃんの日々の体調を把握できるようになり、ちょっとした体調変化にも気づくことができます。
親子の絆が深まる
赤ちゃんに優しく触れることで、ママは我が子を一層愛しく感じ、赤ちゃんはその愛情を感じて、親子の信頼関係が深まります。
ベビーマッサージはいつからできる?新生児は?
ベビーマッサージを開始する時期に決まりはありません。ベビーマッサージの本やクラスによっても、「生後すぐから」「生後2週間以降から」「生後2~3ヶ月頃から」など、推奨時期はさまざまです。赤ちゃんの様子を見ながら、赤ちゃんもママも無理のない時期から始めてみましょう。
ただし、新生児期に行う場合、赤ちゃんにとって刺激が強すぎることもあるため、軽く触れる程度で短時間から始めましょう。心配なときは1ヶ月健診で確認してから始めるようにしてください。
また、ベビーマッサージをする時間帯にも決まりはありません。おむつを交換するタイミングやお風呂に入るタイミングなど、ママと赤ちゃんがリラックスできるときに行ってみてくださいね。
ベビーマッサージをすると、そのまま寝てしまう赤ちゃんもいるので、お昼寝前や就寝前に行うのもおすすめです。
赤ちゃんのベビーマッサージはどこでやるの?
ベビーマッサージは自宅でも行うことができますが、初めての場合は、子育てサロンや児童館、助産院といった場所で開催されているクラスに参加して、インストラクターや講師に教えてもらいながら行うママが多いようです。
単発でクラスが開催されることが多いので、地域の子育て情報をチェックして、スケジュールを確認してみてくださいね。
ただし、生後1ヶ月は基本的に外出することができないため、新生児期にベビーマッサージをするときは外で開催されているクラスに参加するのではなく、家の中で行うようにしましょう。
自宅でベビーマッサージを行うときは、このあとご説明する方法を参考にして、赤ちゃんに負担のないようにマッサージをしてあげてください。
ベビーマッサージのやり方は?
ベビーマッサージは、赤ちゃんを裸にして行います。室温を25度程度にして、赤ちゃんが寒くないようにしましょう。おしっこをしてしまいそうで心配なときは、おむつだけつけてあげてください。
まずは、タオルの上に赤ちゃんを裸で寝かせます。オイルを使用する場合は、ママの手にオイルをたっぷりとって、人肌に温めてからベビーマッサージを始めましょう。
ベビーマッサージにはさまざまなやり方があります。ここでは、胸・お腹・背中・足の順番で、赤ちゃんをマッサージする方法をご紹介します。
1. 胸のマッサージ
胸の中央に両手のひらを置き、中央から外側に向かってハートの形を描くように優しく撫でます。2~3回繰り返したら、次に赤ちゃんの右胸から左肩にかけて斜めに撫で上げ、同じ道を通って撫でおろします。左右2~3回ずつ行います。
2. お腹のマッサージ
おへその下あたりに手を置き、下に撫でおろします。このとき、両手は重ねるようにして、交互に使います。2~3回繰り返したら、手のひらで時計回りに円を描くようにマッサージします。
3. 足のマッサージ
片手で足首をしっかりと固定し、反対の手で太ももから下に向けて絞るようにマッサージします。左右2~3回繰り返したら、両手で片方の足を持って、ぶるぶると震わせながら撫でおろします。こちらも左右2~3回ずつ行います。
4. 背中のマッサージ
赤ちゃんをうつぶせの姿勢にして、両手の指で背中の中央から肩甲骨に向けて、羽根を描くように丸く撫でましょう。2~3回繰り返したら、赤ちゃんを横向きにして、両手の手のひらを背中に乗せ、肩からおしりに向けて交互に撫でましょう。
ベビーマッサージのコツは?オイルは使ったほうがいいの?
ベビーマッサージをするときは、赤ちゃんの目を見つめ、話しかけながら優しくケアしてあげましょう。「気持ちいいね~」「おなかだよ~」などと声をかけたり歌ったりして、赤ちゃんがリラックスできる雰囲気でマッサージを行うのがコツです。
一般的には、オイルを使用して赤ちゃんの全身をマッサージします。必ずしもオイルを使わないといけないわけではありませんが、使用すると滑りがよくなるため、肌の摩擦を防ぎ、赤ちゃんのデリケートな肌を保湿できます。
初めてオイルを使用する場合は、ママの手にオイルを取ってから赤ちゃんの太ももの内側に500円玉くらいの大きさに塗り、アレルギー反応が出ないかパッチテストを行ってください。10~15分経って変化がなければ、マッサージに使用して大丈夫です。
赤ちゃんをベビーマッサージするときの注意点は?
ベビーマッサージを行うときには、以下のことに気をつけながら、赤ちゃんとのふれあいタイムを楽しんでくださいね。
ベビーマッサージの注意点
- ママの手を清潔し爪を短くする
- 指輪などのアクセサリーを外す
- 手のひら全体で赤ちゃんに触れる
- 赤ちゃんの機嫌が悪いときにはやらない
- 授乳直後や赤ちゃんの空腹時は避ける
- マッサージ後は授乳(水分補給)をする
- オイルは植物性のものを選び、使用前に必ずパッチテストを行う
- 1回で10~15分を目安にする
ベビーマッサージで赤ちゃんと触れ合おう
赤ちゃんが成長していくなかで重要なのは、ママやパパの愛情にたっぷり触れること。ママやパパの手が赤ちゃんの肌にたくさん触れることで、自己肯定感が高まり、赤ちゃんの成長や発育にも良い影響をもたらしてくれますよ。
ベビーマッサージをして、親子のコミュニケーションタイムを過ごせるといいですね。