子どもの薬の飲ませ方!粉薬やシロップを嫌がるときはどうする?

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つらい症状を早く緩和させてあげるために、処方された薬はしっかりと飲ませたいですよね。とはいえど、子どもに薬を飲ませるときに苦労しているママやパパは多いのではないでしょうか。

そこで今回は、子どものシロップ薬や粉薬の飲ませ方や注意点などをご紹介します。

子どもに薬を飲ませる前に伝えたいことは?

子どもに薬を飲ませるときには、薬とはどんなものか、なぜ薬を飲むのか、といった理由をまずきちんと説明してあげましょう。

子ども用の薬には甘い味がするものが多いですが、「甘いから飲もうね」と言う前に、「病気を治すために必要なんだよ」ということを伝えることが大切です。

子ども用シロップ薬の飲ませ方は?

シロップ薬はボトルの底に成分が沈殿しやすいので、飲ませる前にゆっくりと数回、上下に振ってくださいね。

1回分が少量であれば、スポイトを使って頬の内側に流し込みましょう。哺乳瓶の乳首部分だけを咥えさせて、吸い始めたらシロップを入れると自然に飲む赤ちゃんも多いです。

スプーンやコップが使える子どもであれば、スープや飲み物を飲む要領で飲ませてあげましょう。

ただし、シロップ薬の強い甘みや独特の味に驚いて吐き出してしまう子どももいます。そのような場合は、以下のような対処法を試してみましょう。

● 甘みを感じにくくなるように、冷えた状態のままで与える
● 味を薄めるために1回分ずつ水で薄める

どうしてもシロップ薬が苦手な場合は、診察のときに伝えて粉薬で処方してもらうようにしてくださいね。

子どもの粉薬の飲ませ方は?

子どもに粉薬をそのまま与えると、味を嫌がったり、喉に貼りついてむせたりして、うまく飲めないことが多いです。

飲ませにくいときは以下の方法を試してみてくださいね。

水で溶いてスプーンやコップで飲ませる

粉薬に水や湯ざましを加え、よく溶いてスプーンやコップで飲ませます。時間が経つと味が変化したり、薬の効き目が落ちたりすることもあるので、服用する直前に薬を溶かすようにしましょう。

団子状にして頬の内側につける

粉薬に少量の水を加え、練って団子状にして子どもの頬や上あごの内側につけましょう。水やぬるま湯を飲ませて薬を流し込むと、味を感じにくく飲み込みやすくなります。

食べ物に混ぜて飲ませる

ジャム、ゼリー、ヨーグルト、プリン、バナナといった子どもが好きな食べ物に粉薬を混ぜて飲ませる方法もあります。甘いものや冷たいものと混ぜ合わせると嫌がらずに飲んでくれる子が多いようですが、抗生物質の場合は味が変わることもあります。

ゼリー状オブラートを使う

薬を包んで飲みやすくするゼリー状のオブラートが市販されています。いちご、ぶどう、ピーチといった味のゼリーがあり、薬そのものの味やにおいを感じにくくしてくれます。

龍角散 おくすり飲めたね スティックタイプ いちご

要出典 子ども 薬 飲ませ方 おくすり飲めたね スティックタイプ (いちご味)

出典: www.ryukakusan.co.jp

いちご味のゼリー状オブラートです。スティックタイプで使い切りなので衛生的です。粉薬や錠剤、カプセルをゼリーで包むだけで、簡単に飲み込むことができますよ。

内容量
25g×6本

子どもに薬を飲ませるときの注意点は?

子どもに薬を飲ませるときは、以下のことに気をつけてくださいね。

薬を受け取るときに混ぜてもいいか確認する

薬を食べ物に混ぜて飲ませる場合、薬の成分によっては苦みがでてしまうものもあるので、薬を受け取るときに薬剤師に確認しましょう。

粉薬とシロップ薬が同時に出されたときも、混ぜてもいいか確認しておくと安心ですよ。

熱い食べ物や飲み物には混ぜない

混ぜてもOKと言われた食べ物や飲み物でも、熱い状態では薬を成分を変質させてしまうおそれがあります。混ぜるのは控えてくださいね。

主食には混ぜない

主食となる母乳やミルク、おかゆ、うどんなどに混ぜてしまうと、薬を飲ませないときにも嫌がってしまう可能性があるのでやめましょう。

決められた量と回数を守る

シロップ薬は容器の目盛りを見ながら正確に測り、粉薬は袋に残りがないように気をつけましょう。

外出時や早く寝てしまったときに飲ませ忘れることがないように、生活リズムにあわせながら、上手に服用できるといいですね。

保育園などに預けていて昼食後に薬を飲ませるのが難しいときは、小児科で医師にその旨を説明して、飲むタイミングを調節してもらいましょう。

混ぜた後に放置しない

薬を混ぜて放置すると、薬の効果が弱まったり、苦味が出てきたりするおそれがあります。混ぜる場合は1回分ずつにして、作りおきはしないようにしましょう。

子どもが薬を飲めたら褒めてあげよう

子どもが薬をきちんと飲むことができたら、「ちゃんと飲めたね」と、たくさん褒めてあげましょう。子どもにとっては「認められた」という自信につながり、次もちゃんと飲もうという意欲につながります。

薬について、わからないことや不安なことがあったら医師や薬剤師に確認して、子どもをサポートしてあげてくださいね。

監修医師:小児科 武井 智昭

日本小児科学会専門医 武井 智昭先生
日本小児科学会専門医。2002年、慶応義塾大学医学部卒。神奈川県内の病院・クリニックで小児科医としての経験を積み、現在は神奈川県大和市の高座渋谷つばさクリニックに院長として勤務。内科・小児科・アレルギー科を担当しています。感染症・アレルギー疾患、呼吸器疾患、予防医学などを得意とし、0歳から100歳まで「1世紀を診療する医師」として診療を行っています。



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