ベビー服を選ぶのは楽しいですが、毎日の赤ちゃんの服装に悩むこともあるのではないでしょうか。季節や気温によっても、肌着と服の組み合わせ方や靴下を履かせたほうがいいのかなど迷ってしまいますよね。
そこで今回は、赤ちゃんの服装を気温にあわせて選ぶポイントや、朝晩で気温差があるときの対策などをご説明します。
赤ちゃんの服装は気温によって変えるべき?
赤ちゃんは体温調節をスムーズに行うために必要な自律神経の働きが未発達です。
また体が小さいため、気温の影響を受けやすく、気温と一緒に体温が上がったり下がったりしやすくなっています。
そのため、気温にあわせて適切な衣類や寝具を用意してあげることが大切です。
特に1歳未満の赤ちゃんは体温調節機能が未熟なので、室温にも気を配る必要があります。
赤ちゃんに着せる服の枚数は?
季節にもよりますが、赤ちゃんに着せる服の枚数は以下を目安にしてみてください。
● 生後1ヶ月頃まで:大人が着ている服の枚数プラス1枚
● 生後1〜3ヶ月頃:大人と同じくらいの枚数
● 生後3ヶ月以降:大人より1枚少なめ
ただし、これはあくまでも月齢ごとの目安なので、赤ちゃんの様子や体調を見ながら気温にあわせて服の枚数を調節してあげましょう。
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出典: itunes.apple.com
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気温が高いときの赤ちゃんの服装は?
赤ちゃんは大人と比べて汗っかきで、あせもができやすいので、気温が高いときは通気性がよく、吸水性の高い服を着せてあげましょう。汗をかいたらこまめに着替えさせてくださいね。
赤ちゃんの敏感な肌には紫外線の影響も気になるところです。肌がダメージを受けないように、散歩をしたり外で遊んだりするときは、ツバの広い帽子をかぶせて日焼け止めをこまめに塗ってあげると安心です。
また、外の気温が高くても室内はクーラーが効いて肌寒いこともあるので、外出するときは服の下に肌着を1枚着せたり、羽織りものを1枚持ち歩くなどして、冷えから赤ちゃんを守ってあげましょう。
気温が低いときの赤ちゃんの服装は?
寒いときは赤ちゃんに厚着をさせたくなるかもしれませんが、着せすぎには気をつけましょう。赤ちゃんの背中に手を入れてみて、熱がこもっていたり、汗をかいていたりしたら、衣服の枚数を減らしてくださいね。
冬場でも、室内で過ごすのであれば、基本的に靴下は履かせる必要はありません。足がひんやりしていても、体が温かければ心配いりませんよ。
お出かけのときは、アウターや帽子、靴下などの小物で体温を調節してあげましょう。
気温差があるときの赤ちゃんの服装は?
日中は暖かいけれど、朝晩はぐっと気温が下がる…という日は、大人でも気温の変化についていくのが大変ですよね。
気温差があるときのお出かけは、体温調節が上手にできない赤ちゃんのために防寒グッズでしっかり対策をしましょう。
アウター
新生児~生後1ヶ月頃の場合、まだアウターを着せるのが難しいので、おくるみやブランケットがあると便利です。
生後2〜3ヶ月頃になったら、朝晩はカーディガンやベストなどのアウターを着せてあげるといいでしょう。ベビーポンチョは袖を通す必要がないので、サッと脱ぎ着できて便利ですよ。
防寒グッズ
赤ちゃんの服装だけでなく、防寒グッズも上手に活用しましょう。抱っこ紐でお出かけするときは、抱っこ紐用のケープを使用したり、ベビーカーのときは専用のフットマフやひざ掛けを用意したりするのもいいですね。
赤ちゃんの服装は季節や気温にあわせて調節しよう
今回ご紹介した目安の服の枚数を目安に着せてみても、「寒くないかな」「暑過ぎないかな」と気になることもあるかもしれません。そんなときは、「汗をかいていないか」「体が冷えていないか」の2つのポイントをチェックして、衣服の枚数や小物、ブランケットなどで調節してあげましょう。
赤ちゃんが快適に過ごすには、服装だけでなく室温も大切な要素です。エアコンは、夏は外気から4〜5度低く、冬は20〜25度程度に設定するといいでしょう(※1)。
赤ちゃんの健康を守るために、季節や気温にあわせながら服装に気を配っていきたいですね。
監修専門家:助産師 佐藤 裕子
日本赤十字社助産師学校卒業後、大学病院総合周産期母子医療センターにて9年勤務。現在は神奈川県横浜市の助産院マタニティハウスSATOにて勤務しております。妊娠から出産、産後までトータルサポートのできる助産院では、日々多くのママたちからの母乳相談や育児相談を受けています。具体的に悩みを解決でき、ここにくると安心してもらえる、そんな助産師を目指しています。
※1 東京都福祉保健局健康安全部環境保健衛生課「快適な環境づくりのために」