妊娠初期に多くの人が悩まされる「つわり」。人によって現れる時期や終わる時期、症状も異なりますが、少しでもつらい症状を和らげる対処法が知りたいですよね。
そこで今回は、妊娠初期のつわりの症状や、いつからいつまで続くのか、乗り越え方などについてご説明します。
妊娠初期に現れるつわりの症状って?
妊娠初期に起こる嘔吐や吐き気、食欲不振などの消化器症状の総称を「つわり」といいます。つわりは妊婦さんの50~80%が経験し、特に初産婦の方が起こりやすいとされています(※1)。
ninaruシリーズのユーザー1000人以上に行った「つわりに関するアンケート」(※)では、約86%の人がつわりがあったと回答しています。
つわりは妊娠中に多く分泌されるホルモンによって引き起こされているのではないかと考えられていますが、医学的にはっきりと解明されているわけではありません。
ここからは代表的なつわりの症状をご紹介します。
吐きつわり
吐き気や嘔吐は、多くの人が経験するつわりの症状で、一般的に「吐きつわり」といわれます。「何を食べても気持ち悪い」「お茶や水を飲んでも吐く」などの状態になることもあります。
また妊娠中は胃腸の働きが弱まってしまうため、食べたものをうまく消化できずに胃もたれや胸焼けを起こしやすくなります。
においつわり
においに敏感になり、特定のにおいを嗅ぐと気持ち悪くなる症状は、一般的に「においつわり」といわれます。
洗剤や歯磨き粉、食べ物のにおいなど、妊娠前は気にならなかったさまざまなにおいが苦手になる人も多くいます。
食べつわり
お腹が空くと気持ち悪くなる症状は、一般的に「食べつわり」といわれます。何かを食べていないと吐き気をもよおしてしまう状態で、朝の空腹時に症状が強くなる傾向にあります。
よだれつわり
つわりの症状でよだれが増えることがあり、一般的に「よだれつわり」といわれます。
眠りつわり
一般的なつわりの症状以外に、睡眠をとっても眠くて眠くて仕方がない「眠りつわり」と呼ばれる症状が起こる人も多いです。
妊娠初期のつわりの症状はいつからいつまで?
つわりは多くの場合は一過性のもので、妊娠5〜6週頃から始まり、妊娠12~16週頃には自然になくなるものとされています(※1)。
安定期頃に胎盤が完成することで、ホルモンの分泌が落ち着くことが影響しているのではと考えられていますが、はっきりとはわかっていません。
妊娠アプリ「ninaru」ユーザー1,000人以上からお答えいただいた「つわりに関するアンケート」(※)では、16週までにつわりが落ち着く人も多かったですが、17週以降も約44%がつわりに悩まされている結果となり、つわりの終わる時期は実際にはかなりの個人差があるようです。
妊娠初期のつわりの乗り越え方は?
つわりの症状や程度は人によって異なり、対処法によってすべてなくすことができるわけではありません。以下の方法を試しながら、自分にあった乗り越え方を見つけてみてくださいね。
食べられるものを食べたいときに食べる
吐き気や気持ち悪さで食べられない場合は、食べられるものを食べたいときに食べましょう。赤ちゃんはもともと母体に蓄えられた栄養で育つことができるので、無理に1日3食を摂る必要はありません(※2)。
酸味の強いフルーツや、ゼリーやプリンなどの喉ごしのよいものは、食べやすいという妊婦さんが多いのでおすすめです。
1回の食事量を減らす
1回の食事で食べ過ぎると胃に負担がかかるため、1回の食事量は減らして、複数回に分けて食べると症状が和らぐかもしれません。
すぐに口に入れられる食べ物を常備する
空腹になると吐き気をもよおす「食べつわり」の人は、すぐに食べられるお菓子やフルーツなどを持ち歩いたり、枕元に置いたりすることで、空腹感をすぐにやわらげられるように工夫しましょう。
におい対策をする
「においつわり」がある場合は、洗剤やシャンプー、歯磨き粉などを無香料のものにすれば、気持ち悪さを感じにくいかもしれません。
職場や外出先ではマスクを着用したり、家族と協力して定期的に家の換気をしたりなどの対策もおすすめです。
安静に過ごす
つわりの症状がひどいときは無理をせず、なるべく安静にして過ごすことがもっとも大切です。こまめに水分を摂り、楽な姿勢と服装で、意識的に休息をとるようにしましょう。
妊娠初期のつわりで受診する目安は?
つわりの症状が重症化すると、「妊娠悪阻(にんしんおそ)」と診断されることがあります。
「1日に何度も嘔吐している」「水分や食事が摂れない」「体重が激減している」といった症状が見られたときは、できるだけ早く産婦人科を受診してください(※2)。
仕事をしている人は、つわりで4日以上休んだ場合、条件を満たせば「傷病手当金」がもらえることがあります。詳しくは、勤務先の担当者や加入している健康保険に確認してくださいね。
つわりの症状がつらい場合は我慢せずに産婦人科に相談するようにしましょう。
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監修医師:産婦人科医 藤東 淳也
日本産科婦人科学会専門医、婦人科腫瘍専門医、細胞診専門医、がん治療認定医、日本がん治療認定医機構暫定教育医、日本産科婦人科内視鏡学会技術認定医、日本内視鏡外科学会技術認定医で、現在は藤東クリニック院長。専門知識を活かして女性の快適ライフをサポートします。
※アンケート概要
実施期間:2022年9月7日〜9月30日
調査対象:ninaruシリーズユーザー妊娠中につわりを経験した「こそだてハック」読者
有効回答数:1097人
※1 メジカルビュー社『プリンシプル産科婦人科学 産科編 第3版』p.290-293
※2 株式会社メディックメディア『病気がみえるvol.10 産科 第4版』p.87-88