赤ちゃんが哺乳瓶を嫌がる…。こんな経験で頭を悩ませたことはありませんか?
経験豊富な先輩ママとパパ、赤ちゃんに詳しい助産師の先生に、哺乳瓶嫌いに効く克服術を聞きました。お悩み中のママに光が差すような裏技が、読み終わる頃には見つかるかもしれませんよ。
哺乳瓶を赤ちゃんが嫌がるのはなぜ?
赤ちゃんは、なぜ哺乳瓶を嫌がるのでしょうか?助産師歴25年以上、現在はシンガポールで2人の子供を育てつつ、現地の産婦人科に勤務されている河井さんにお話を伺いました。
河井さん
月齢によって違ってきますが、比較的月齢の低い赤ちゃんだと、下記のことが考えられます。
● 母乳が飲みたい
● 乳首が冷たいから嫌だ
● 乳首が硬いから嫌だ
● ミルクが出て来ない(穴が小さくて出が悪い)
● 抱っこの姿勢が嫌だ
哺乳瓶を嫌がる赤ちゃんに試したいこと
河井さんによると、次のことを試してみると良いそうです。
- 乳首を変える
- 乳首も温める
- 他のミルクに変える
- お腹を空かせてみる
- ママでダメな場合、ママ以外の人にあげてもらう(ママだと母乳をもらえると期待する可能性も)
- 眠りかけているときに与えてみる(無理強いはしないように)
- 赤ちゃんを何かにくるんであげてみる
河井さん
一度だめでも、何度か試してみてください。気まぐれな赤ちゃんも多いですよ。
哺乳瓶を嫌がる赤ちゃんにはこれが効いた!【ママ編】
哺乳瓶嫌いに悩んだママへのアンケートによると、一番多く聞かれたのが哺乳瓶の乳首を変えるという方法でした(※)。
また、乳首と同様に多かったのがミルクの温度を変えたという意見でした。
乳首が合っていないのか飲まなかったので、月齢に限らずタイプの違うものもたくさん試しました。(ひろみママ)
乳首のサイズを変えてみたり、調乳温度を変えてみたり、毎日赤ちゃんの様子を見ながら試行錯誤していました。(あやめママ)
大人の私たちも趣味趣向も人それぞれ違うように、赤ちゃんもひとり一人好みが異なります。乳首のサイズも、月齢に合わせて形を選ぶことを意識し過ぎると、哺乳瓶嫌いの原因になってしまう可能性も…。
成長のスピードもみんな違うので、赤ちゃんの様子を見ながら数種類の乳首を使い分けるようにすると良いかもしれませんね。
同じように、ミルクの温度を、適温の範囲内で日によって変えてみるのも良いかもしれませんよ。
哺乳瓶を嫌がる赤ちゃんにはこれが効いた!【パパ編】
赤ちゃんに哺乳瓶でミルクをあげるのなんてお手のもの!弊社の6歳と1歳の女の子のパパエンジニアに、哺乳瓶を嫌がる赤ちゃんに効果があった克服術を聞きました。
赤ちゃんが哺乳瓶を嫌がったとき、効果があった解決策はありますか?
1人目は哺乳瓶を嫌がってわずか3ヶ月ほどで完全母乳に移行しましたが、2人目は母乳とミルクの混合で何とか飲ませることに成功しました。
時間をおいてから飲ませてみたり、哺乳瓶を赤ちゃんに持たせてみたり、シチュエーションを変えながら工夫しました。 抱っこして飲まなかったらソファに寝かせながらあげるなど、体勢を変えてみる方法も良かったですね。
正直、飲まないなら仕方ないか…という気ままなスタンスは常に心がけていました。親が焦ったり急かしたりすると、余計に良くない気がして。
取材中、赤ちゃんの人形と哺乳瓶を持って実際に試していた方法をレクチャーしてくれました。写真からも、そのやさしさ溢れるパパぶりが伝わってきます。
赤ちゃんがたとえ哺乳瓶を嫌がってミルクを飲まなくても、過敏にならず、ママやパパ自身がリラックスすることが大切かもしれませんね。
哺乳瓶を嫌がる赤ちゃんに効果ありグッズ!
哺乳瓶を嫌がる赤ちゃんに効果があるグッズとして、愛用者の多いマグマグ。インスタでもマグマグのおかげで哺乳瓶嫌いを卒業できた!という、ママからの声も。
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出典: products.pigeon.co.jpピジョンのマグマグはハンドル付きなので、赤ちゃんが自分の手で持って飲む習慣が自然と身に付くと好評のアイテム。哺乳瓶に抵抗がある赤ちゃんも、こんな新アイテムなら飲んでくれるかもしれません。
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哺乳瓶が嫌いな赤ちゃんを変えるのはママとパパの広い心
哺乳瓶嫌いの赤ちゃんを持つママやパパは、時にイライラして不安になってしまう瞬間があると思います。けれど、そんな焦りが赤ちゃんに伝わると余計に飲まない…なんてことも。
大切なのは「きっと大丈夫」と、どっしり寛容に構える広い心。今回紹介した解決策はもちろん参考にしつつ、気持ちの面で余裕を持つことだけは忘れないでくださいね。
※アンケート概要
実施期間:2018年8月21日~8月28日
調査対象:哺乳瓶を使っているママ
有効回答数:50件
収集方法:Webアンケート
取材協力:河井恵美先生
看護師・助産師の免許取得後、大学病院、市民病院、個人病院等に勤務。さまざまな診療科を経験し、看護師教育や思春期教育にも関わっていました。助産師の仕事が大好きで、25年以上この仕事をしています。青年海外協力隊でコートジボアールとブルキナファソに赴任した後、国際保健を学ぶために兵庫県立大学看護学研究科修士課程に進学・修了。2008年から夫の仕事関係により、シンガポールに住んでいます。2人の子どもを育てつつ、現地の産婦人科に勤務し、日本人の妊産婦さん方のサポートをしています。Web上でエミリオット助産院を開設し、助産師オンラインサービスでさまざまな相談も受けています。