先輩ママに調査!赤ちゃんの泣き方・泣き声で要求していることがわかる?

赤ちゃんは言葉を話すことができない分、泣くことで意思表示をしています。赤ちゃんは要求によって泣き方を変えているともいわれていますが、それは本当なのでしょうか?

今回編集部では、先輩ママに「赤ちゃんの泣き方で要求がわかる?」というアンケートを実施(※)。

先輩ママたちは赤ちゃんの泣き方や泣き声によって要求がわかるのか、いつからわかるようになったのか、専門家を交えながら、その説をひも解いていきます。

大半のママが赤ちゃんの泣き方や泣き声で要求を察知

鳴き方の違い アンケート1

先輩ママに「赤ちゃんの泣き方で何を要求しているかわかりますか?」という質問について、理解度を「%」で回答していただきました。

結果は、「80%以上わかる」が最多。次いで、「50%」「30%」と続きました。

赤ちゃんは喋ることができないので、要求への対応が正解だったかはわかりません。それでも約半数以上のママが、赤ちゃんの泣き声や泣き方からだいたいの要求を汲み取れていると感じていることがわかりました。

赤ちゃんの泣き方で要求の違いを聞き分けられた時期は?

泣き方の違い アンケート2

続いて、「赤ちゃんの泣き方・泣き声によって要求を理解できるようになった時期」を聞いてみたところ、「生後3・4ヶ月」が特に多く、次いで「生後1・2ヶ月」「生後5・6ヶ月」という結果に。

赤ちゃんが低月齢のうちは「お腹がすいた」「おむつが不快」「暑い・寒い」「眠い」といった理由で泣くことがほとんどです。月齢が低いほど要求を察知しやすいという面もあります。

一方で、生後7ヶ月くらいから理解できたというママもいますが、早いから良い・遅いから悪いというものではありません。

ある程度は理解できていても「自信がない…」と感じているママもいるかもしれません。アンケートで少数の月齢に該当したとしても、心配しすぎないようにしてくださいね。

専門家に聞く!
赤ちゃんの泣き方に違いがあるってホント?

先輩ママの大半が「赤ちゃんの泣き方で要求を察知できる」ということがわかりましたが、赤ちゃんの泣き方の違いに意味があるというのは本当なのでしょうか?また、どんな泣き方の種類があるのでしょうか。

ここでは、25年以上の助産師歴と看護師経験を持つ河井 恵美先生に、赤ちゃんの泣き方の違いについて伺いました。

ー赤ちゃんの泣き方によって意味が違うというのは本当ですか?

河井先生

河井先生

赤ちゃんの声の出し方を聞いて、ある程度、気持ちが読み取れるかもしれませんね。赤ちゃんは小さくて言葉が話せなくても、周りの色々なことがわかっているので、私は赤ちゃんの泣き声には意味があると思っています。

赤ちゃんが泣いている理由については、実は私達専門家も泣き声の状態、排泄や眠りの状態、授乳の間隔、身体などを観察して、「どうして泣いているのかな」と、当てっこするような感じなんです。

ー具体的に、どんな泣き方だと、どんなことを求めていることが多いのでしょうか。

河井先生

河井先生

グズグズ泣いているときは、うまく眠りにつけないことも多いようです。

「ギャーギャー」と泣き始めると、体が不快な状態であることが多く「お腹が空いて待てないよー」「お尻が気持ち悪い!」「お母さん早く来てー」ということもありますね。

「あーん、あーん」などは甘えている泣き方で、抱っこや相手をしてほしいときのこともあります。

ーこうした赤ちゃんの泣き方の違いを理解するには、一緒に過ごす時間や関係性が大きく影響しますか?

河井先生

河井先生

どちらも影響しているのではないかと思います。

赤ちゃんと過ごしている時間が多いと、たくさんの場面を経験することで何となくわかってくることが多いです。

関係性では、しっかり赤ちゃんと向き合っているかということは、影響しているかもしれません。

赤ちゃんの泣き方の違い
パパはどれくらい理解している?

泣き方の違い アンケート パパ

パパたちは、赤ちゃんの泣き方や泣き声の違いで要求をどれくらい理解しているのでしょうか。ママ目線でアンケートに回答してもらった結果がこちら。

ママの理解度と比べて「まあまあ理解できている」「ほぼ理解できていない」という、相反する結果がほぼ同じくらいの割合で並びました。

「同じくらい理解している」と答えたママは1割にも満たない結果に。ママと比べて赤ちゃんと過ごす時間が短かったり、お世話よりもの遊ぶことが多かったりすることもあり、同じくらいとまではいかないのかもしれませんね。

パパがママと同じくらい「赤ちゃんの泣き方の違い」を理解するには、やはり一緒に過ごす時間が必要なのでしょうか。河井先生に伺いました。

河井先生

河井先生

一緒に過ごす時間が長ければ、わかるようになってくると思います。

ただ、日本ではパパが産休や育休を取ることも難しく、仕事も忙しいことが多いでしょう。たくさんの時間を赤ちゃんと過ごしたいと思っていても、実現できないこともありますね。

でも、時間があるときに赤ちゃんとの関わりを大切にしていくと、パパも赤ちゃんのことがわかってくるでしょう。

育児を通して赤ちゃんの泣き方の違いを理解していこう

赤ちゃんの泣き方の違いには、ある程度意味があることがわかりましたね。

赤ちゃんが泣いている理由は、育児を繰り返すなかでなんとなく理解しはじめるもの。そこから、「こうやって泣いているときは、おむつ替えのときが多いな」「甘えたいのかな?」と予想を繰り返しながら、聞き分けれられるようになるのかもしれません。

ただしもちろん、泣き声で赤ちゃんの望むことがわからないからといって、焦る必要はありません。それぞれのペースで、一歩一歩理解を深められると良いですね。

取材協力:河井恵美先生


看護師・助産師の免許取得後、大学病院、市民病院、個人病院等に勤務。さまざまな診療科を経験し、看護師教育や思春期教育にも関わっていました。助産師の仕事が大好きで、25年以上この仕事をしています。青年海外協力隊でコートジボアールとブルキナファソに赴任した後、国際保健を学ぶために兵庫県立大学看護学研究科修士課程に進学・修了。2008年から夫の仕事関係により、シンガポールに住んでいます。2人の子どもを育てつつ、現地の産婦人科に勤務し、日本人の妊産婦さん方のサポートをしています。Web上でエミリオット助産院を開設し、助産師オンラインサービスでさまざまな相談も受けています。

※ アンケート概要
実施期間:2018年12月4日
調査対象:0~2歳の赤ちゃんがいるママ・パパ
有効回答数:285件
収集方法:Webアンケート

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