保育園や幼稚園に入園すると、着替えや荷物をまとめて入れるバッグは必須アイテムといっても過言ではありません。
「せっかくなら手作りしたい」と考える一方で、作る時間がなかったり、裁縫に苦手意識があったりするママも多いのではないでしょうか。
そこで今回は、縫わずに簡単にできるうえに、100均で入手できる材料だけでかわいく作れる、バッグと巾着の作り方を紹介します。
布用の接着剤や接着テープで縫わずに接着!
今回は「縫わない」ことがポイント。
針も糸も使わず巾着やバッグを作るために、布用の接着剤や接着テープを使います。縫うより短時間なうえに、貼り合わせるだけなのでとっても簡単。工作感覚で楽しく作れちゃいますよ。
ここからは、3つのアイテムの作り方を紹介します!
【1】コップ袋の作り方
できあがりサイズ:タテ18cm×ヨコ18cm
コップ袋に最適な小さめサイズの巾着です。シンプルな作り方なので、初めて作る人でも30分もあれば完成しますよ。これを基本形として好みのサイズで作ってみてくださいね。
▼材料と用意するもの
材料 | 生地:タテ42cm×ヨコ22cm ひも:60cm×2本 |
用意するもの | はさみ、定規 ひも通し、布用接着剤 アイロン、アイロン台、あて布 |
① のりしろ部分を作る
生地は裏側が表になるように置きます。コップ袋の両サイドにあたる長い辺を、端から2cmのところで折りましょう。
写真のように「厚紙の方眼紙」を使って長さをチェックしながら作業すると時短になりますよ。
② 入れ口(ひも通し部分)を先に処理する
四隅とも、端から7cmのところで、①で折った2cmののりしろまで切り込みを入れます。
切り込みが深すぎると使っていくうちに破けてしまう恐れがあるので、気をつけてくださいね。
切り込みを入れた7cm×2cm部分の、生地の裏側に布用接着剤を塗り、内側に貼り付けます。
布用接着剤を塗るときは机を汚さないよう、紙などを敷くのがおすすめです。
あて布をしてアイロンで圧着。中〜高温(スチーム不要)で10秒ほどおさえましょう。(使用する布用接着剤の使用方法に従ってください)
すると、このような形になります。最後に、この部分を使ってひも通しを作ります。
③ 巾着の袋部分を作る
開いているのりしろ部分を内側に折り込み、今度は生地の表面に布用接着剤を塗りましょう(真ん中から切り込み部分まで)。
半分に折り、袋のサイドになる部分を貼り合わせます。もう一方も同じように貼り合わせてください。
あて布をしてアイロンで圧着すれば、袋部分の完成です。
④ 入れ口(ひも通し部分)を作る
はじめに処理をした7cm×2cmの部分でひも通しの穴を作ります。
入れ口を三つ折りにするため、まず1cm内側に折りアイロンで折り目をつけます。
さらに、2cmアイロンで折って三つ折りにします。
いちど三つ折りを全て開き、再度1cm折った状態で布用接着剤を塗り、2cmの折り目で折って貼り付けましょう。
あて布をしてアイロンで圧着。これでひもを通す部分が完成しました。
⑤ 両サイドからひもを通して完成
両側を引っ張って絞るよう、左から入れたひもを右側でU字に折り返し、反対側の穴に通して左側に出るようにする。
右側も同様に、右から入れたひもを左側でU字に折り返し、反対側の穴に通して右側に出るようにする。
それぞれのひもの先を結んで完成です。
【2】着替え用巾着袋の作り方
できあがりサイズ:タテ30cm×ヨコ35cm
お着替えセットを入れるのに便利な巾着袋。出し入れがしやすいよう、マチ付きの横長タイプを作ってみました。
今回はマチ付きを作りましたが、マチがなくても容量は一緒なので、マチのあるタイプ、ないタイプを作ってみてもいいですね。
▼材料と用意するもの
材料 | 生地:タテ64cm×ヨコ39cm ひも:90cm×2本 ループエンド:2個(※) |
用意するもの | はさみ、定規、チャコペン ひも通し、布用接着剤 アイロン、アイロン台、あて布 |
(※ ループエンドはお好みでOK)
① のりしろ部分を作る
生地は裏側が表になるように置きます。巾着袋の両サイドにあたる長い辺を、端から2cmのところで折りましょう。
② ひも通しの部分を先に処理する
四隅とも端から12cmのところで、①で折った2cmののりしろまで切り込みを入れましょう。
切り込みが深すぎると使っていくうちに破けてしまう恐れがあるので、気をつけてくださいね。
切り込みを入れた12cm×2cm部分の、生地の裏側に布用接着剤を塗り、内側に貼り付けます。
あて布をしてアイロンで圧着します。
③ 巾着の袋部分を作る
次に、のりしろの生地の表面に布用接着剤を塗りましょう(真ん中から切り込み部分まで)。
半分に折り、袋のサイドになる部分を貼り合わせます。もう一方も同じように貼り合わてください。
あて布をしてアイロンで圧着すれば、袋部分の完成です。
④入れ口(ひも通し部分)を作る
はじめに処理をした12cm×2cmの部分でひも通しの穴を作ります。
入れ口を三つ折りにするため、まず1.5cm内側に折りアイロンで折り目をつけましょう。
さらに、2.5cm折って三つ折りにします。
いちど三つ折りを全て開き、再度1.5cm折った状態で布用接着剤を塗り、2.5cmの折り目で折って貼り付けましょう。
あて布をしてアイロンで圧着すれば、ひもを通す部分の完成です。
⑤ マチを作る
※マチが必要なければこの工程はなくてもOK
貼り合わせたサイドの部分を開き、写真のように中央から左右に4cmのところに印をつけます。
アイロンをかけて折り目をつけましょう。
印をつけた部分まで内側に入れ込み…
内側に入れ込んだ状態で、再度アイロンをかけます。
袋の内側を開いて…
内側に入れ込んだ三角部分(底に接する面)に布用接着剤を塗り貼り付けましょう。
あて布をしてアイロンで圧着するとマチができます。もう一方のマチも同様に作りましょう。
⑥ 両サイドからひもを通して完成
コップ袋と同様、両サイドからひもを通します。ループエンドをつけてもかわいいですよ。
【3】トートバッグの作り方
できあがりサイズ:タテ35cm×ヨコ50cm
週の始めや週末に持ち帰りするシーツやお散歩用の上着など、大物を持ち運びするのに便利なトートバッグです。
「トートバッグが作れるような大きな生地が100均にあるの?」と思われるかもしれません。100均の大型店舗の手芸コーナーには、まれに「大きめのはぎれ布」が販売されていることも。見つかればラッキーなので、ぜひお店をチェックしてみてくださいね。
▼材料と用意するもの
材料 | 生地:タテ78cm×ヨコ54cm 持ち手用テープ:40cm×2本 補強布:タテ3cm×ヨコ4.5cm×4枚(※) |
用意するもの | はさみ、定規、布用接着剤 アイロン、アイロン台、あて布 |
(※ 補強布はなくてもOK)
① トートバッグの袋部分を作る
はじめに、のりしろをアイロンで折ります。生地を裏側が表になるように置き、トートバッグの両サイドにあたる長い辺を、端から2cmのところで折りましょう。
①で折ったのりしろに布用接着剤を塗り、トートバッグのサイドを貼り合わせます。
あて布をしてアイロンで圧着すると…
トートバッグの袋部分が完成しました。
次の工程に進む前に、裏側が表になるよう、袋部分を裏返しておきましょう。
③ 袋口を処理する
袋口を三つ折りにするため、はじめに1cm折りましょう。
さらに3cm折って三つ折りにします。
三つ折りを1cm折った状態まで開き、3cmの折り目まで布用接着剤を塗って貼り付けましょう。
トートバッグの口部分を一周ぐるりと貼り付けてくださいね。
あて布をしてアイロンで圧着します。
④ 持ち手をつける
左右とも端から16cmのところに印をつけましょう。
のりしろ部分に持ち手テープを貼ります。上でつけた印に持ち手の外側を合わせ、バッグの口から2.5cmのところに貼り付けます。
あて布をしてアイロンで圧着しましょう。
持ち手の強度を増すため、補強布を布用接着剤で貼り付けます。
持ち手テープの端と、のりしろの端が隠れるよう貼り付けるのがポイントです。
完成
保育園のお布団カバーやバスタオルなど、大物を入れるのにぴったりなトートバッグの完成です。
縫わないハンドメイドを楽しもう!
手に入れやすい材料で作る、縫わないハンドメイドはいかがでしたか?
バッグや袋類を作るための生地、ひも、持ち手などの材料は、すべて100均で入手できます。種類が豊富なので、各材料の色・柄の組み合わせを考えながら、材料選びを楽しんでくださいね。
この材料選びがオリジナリティあふるれる作品作りの第一歩です。子どもの好みを取り入れて、1つしかない入園グッズを作ってみてください。