母子手帳はいつもらえるの?交付場所や手続きの方法は?

妊婦さん必須の「母子手帳」はママと赤ちゃんをつなぐ大切なもの。でも、具体的にどんなものなのか、いつどうやってもらうのかはよくわからない、という声をよく聞きます。

また、引越しをしたり、里帰り出産する妊婦さんも多く、受け取った母子手帳がそのまま他の自治体で使えるのか不安に思う人も少なくないようです。

そこで今回は、母子手帳がもらえる時期やもらえる場所、もらうための手続き方法などについてご説明します。

母子手帳とは?

母子手帳 ケース

母子手帳とは、正式には「母子健康手帳」といい、母子保健法に基づいて各市町村長が妊娠の届け出を行った妊婦さんに対して交付する手帳のことです(※1)。

妊婦の健康状態や妊娠中の経過、出産の状態、赤ちゃんの発育の経過や健康診断の結果、受けた予防接種の情報などを記録していきます。

自治体によっては自分で発達や発育を日記のようにかける母子手帳を交付しており、妊娠中から産後まで、身近なものとして活用していくことができます。

母子手帳はいつから、どこでもらえるの?

母子手帳は、お住まいの自治体の役所・役場や保健センターなどの窓口に妊娠届を出すことでもらえます。

母子手帳がいつからもらえるかは、自治体によって異なります。

尿検査で妊娠が判明してすぐにもらえる自治体もありますが、赤ちゃんの心拍が確認される妊娠6〜10週頃に、産婦人科の医師から「母子手帳をもらってきてください」と言われ、自治体に発行してもらうことが一般的です。

厚生労働省は妊娠11週までに届け出ることを推奨しているので、早めにもらうようにしてくださいね(※2)。

母子手帳のもらい方は?

母子手帳のもらい方も自治体によってさまざまです。

一般的には、自治体のホームページや窓口、産婦人科でもらえる「妊娠届出書」を提出すれば、その日のうちに母子手帳が受けとれます。

病院名や担当の医師または助産師の名前を書く必要がある妊娠届出書もあるので、事前に確認しておくと安心ですよ。

妊娠届出書を提出するときは、マイナンバーカード(もしくは運転免許証などの身元確認できる書類)と健診を受けた病院の診察券が必要となります。

母子手帳を発行してくれる曜日や時間が決まっていることがあるので、事前にホームページなどで確認しておきましょう。

妊娠初期はつわりがつらいという人も多いですが、代理人が母子手帳の申請をすることもできます(※3)。申請方法は自治体によって異なるので、調べてみてくださいね。

最近はオンラインで妊娠届出書を提出できたり、スマホアプリの母子手帳が利用できたりする自治体も出てきています。お住まいの自治体が対応しているか確認してみてくださいね。

母子手帳はどんなときに使うの?

母子手帳には、妊娠の経過や母体の状況など、妊娠の経過を記録していきます。

妊婦さん自身が日々の記録などを記入するところもあれば、妊婦健診のときに病院側が記入するところもあります。

しっかりと妊婦健診を受けていれば、万が一のときも、母子手帳を見て医師が素早く対処できるようになります。

何があっても大丈夫なように、かかりつけの病院の連絡先や緊急時の連絡先も記入しておき、外出時には必ず持ち歩くようにしてくださいね。

出産後も、子どもの予防接種や診察時に利用するので、小学校入学以降まで使うことになります。大切に扱いましょう。

母子手帳は引越しの際にはどうする?

引っ越しをする場合は、転入先の自治体に母子手帳と妊婦健診受診票を持参し、母子健康手帳変更届出書といった書類の提出や妊婦健康診査受診票の申請と手続きを行うのが一般的です。

母子手帳自体は前の自治体でもらったものを使い続けることも可能ですが、妊婦健診受診票は自治体ごとに異なります。

届出を行うと、引っ越し先で使用できる妊婦健診受診票をその場で発行してくれる自治体も多いようです。

母子手帳は里帰り出産ではどうする?

母子手帳は住民票のある自治体でしか交付してもらえないので、里帰り出産でも住民票のある自治体でもらった母子手帳を使い続けます。

引越しによる再発行と違う点は、里帰り出産は新しい自治体に転入するわけではないので、里帰りした場所では妊婦健診受診票が使えず、健診費用を一時的に立て替える必要があります。

出産後に、住民票のある自治体に以下の書類を提出すれば、払い戻しを受けることができます。

● 妊婦健康診査費用助成申請書
● 妊婦健診の領収書(コピー可)
● 未使用の妊婦健診受診票
● 母子手帳のコピー
● 振込先のわかるもの

詳しい手続き方法などは、自治体によって異なるので事前に確認してきましょう。

母子手帳をなくしてしまったときは?

母子手帳を紛失してしまった場合は、再交付の申請書を提出すれば再発行してもらえます。

申請書や必要な書類は、初回と同じである場合が多いようです。

母子手帳自体は再発行してもらえますが、記載されている内容は元に戻らないので、紛失しないように大切にしてくださいね。

母子手帳は赤ちゃんの記録だけではなく、役立つ情報も載っています

母子手帳には妊娠の経過を記録するだけでなく、妊娠・出産・育児のアドバイスや心肺蘇生法、のどに物を詰まらせたときの対処法など、ママにとって役立つ情報がたくさん書かれています。

母子手帳を上手に活用して、妊娠・出産・育児を楽しみましょう。

※1 国立保健医療科学院「母子健康手帳の交付・活用の手引き」
※2 厚生労働省「母子健康手帳に関する検討報告会」
※3 台東区「母子健康手帳の交付」
※4 東京都福祉局「妊娠がわかったら」
※5 厚生労働省「妊娠届出数の状況について」

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