臨月にお腹が張るけど痛くない…10分間隔で来るのは陣痛?

臨月に入りお産が近づくと、出産の兆候として「お腹の張り」が現れます。しかしこのお腹の張りが痛みを伴わない時、「これって陣痛なの?」と不安になる方も多くいます。

そこで今回は、臨月のお腹の張りの正体、前駆陣痛と本陣痛の違い、陣痛間隔の計測方法、病院に連絡する目安などをご説明します。

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お腹の張りの正体は?痛くない場合は?

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痛みを伴わないお腹の張りは臨月に入ると自然と起こりやすく、陣痛の前段階と捉えるといいでしょう。

一方、不規則な痛みを伴う場合は「前駆陣痛」、お腹の張りが10分以内の定期的な間隔になり、痛みがどんどん強くなると「本陣痛」の可能性が高くなります。

前駆陣痛とは?痛みの感じ方は?

そもそも「陣痛」とは、赤ちゃんを子宮の外へ押し出そうとして、子宮が収縮する時の痛みのことです。

一般的に言われる陣痛は「本陣痛」のことを指し、「前駆陣痛」は本格的に分娩が始まる前の準備として起こります。

前駆陣痛には、本陣痛の前に子宮収縮を起こし、赤ちゃんの通り道である子宮の下部や子宮頸管をやわらかくする働きがあります。

前駆陣痛の痛みの感じ方は、生理痛のような痛み、下痢のような痛み、お腹に圧迫感がある程度、お腹が張るだけで痛くないなど、人それぞれです。

前駆陣痛と本陣痛の違いは?

前駆陣痛と本陣痛の大きな違いは、「陣痛の間隔が規則的かどうか」「痛みがだんだん強くなるか」です。

陣痛の間隔が規則的かどうか

前駆陣痛は、痛みの間隔が不規則なのが特徴です。「お腹の張りが定期的に来たかな?」と思ったら、2〜3日で治まるようなこともあります。

一方、本陣痛は痛みの間隔が規則的です。間隔が10分以内、もしくは1時間に6回以上の痛みを伴う子宮収縮を「本陣痛」と呼びます。

痛みがだんだん強くなるか

前駆陣痛の場合、生理痛のような痛みを感じる方が多いですが、だんだん強くなっていくことはありません。

痛みを感じたときに姿勢を変えると痛みが治まることもあり、腹痛や胎動痛と勘違いする人もいます。

一方、本陣痛では子宮が強く収縮するため、強い痛みを伴います。陣痛の間隔が短くなるにつれて痛みの範囲も広がっていきます。

お腹の張りがきたら、陣痛の間隔を計測してみよう

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陣痛の間隔とは、「痛みが始まった瞬間」から「次の痛みが始まる瞬間」までの間隔のことを指します。

この間隔が徐々に短くなると、本格的にお産が近いサインなので、お腹の張りを感じたら間隔を測るようにしましょう。

一般的な陣痛間隔の測り方

お腹の張りや陣痛が来たと思ったら、時計やストップウォッチ、スマホのタイマーなどを使って、「痛みが始まった時間」と「次の痛みが始まる時間」をメモして、間隔を計算するのが一般的な測り方です。

陣痛の計測には「陣痛アプリ」がおすすめ!

しかし痛みが強いときに、時計やスマホのタイマーを使ってメモしたり計算したりするのは大変。

そんなときは、妊婦さん向けアプリ「ninaru」の「記録・ツール」内で使える、「陣痛・胎動カウンター」機能が便利です。

ボタンをタップするだけで陣痛の持続時間と間隔の時間を計測できるほか、間隔の変化を履歴からひと目で確認できるようになっています。

陣痛間隔にあわせて「病院に連絡をしましょう」などと適切なアドバイスが表示されるので、安心して行動ができますよ。

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陣痛カウンターの使い方

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①痛いと思ったら「きたかも!」をタップ
②痛みがおさまったら「おさまったかも…」をタップ
③また痛みが始まったら、「きたかも!」をタップ


▼右上の「履歴」から、陣痛間隔の変化が見れます
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いざというときにすぐ使えるよう、早めに「陣痛・胎動カウンター」を使って練習しておくのがおすすめです。

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陣痛の進み方と病院に連絡する目安は?

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前駆陣痛が来たら、「本陣痛はいつ来るんだろう」と気になるかと思いますが、前駆陣痛から本陣痛までの時間には個人差があります。

臨月に入る前から前駆陣痛がある人もいれば、本陣痛の前日や数時間前から前駆陣痛が始まる人もいるので、焦らずに待っていてくださいね。

病院に連絡する目安

病院に連絡する目安は、初産婦の場合は10分、経産婦の場合は15分の陣痛間隔が1時間続くときです。

ただし連絡すべきタイミングは病院から自宅までの距離や既往歴などによっても異なります。

事前に病院から「陣痛の間隔が◯分になったら連絡してください」と伝えられることがほとんどなので、必ず病院の指示に従って動くようにしてくださいね。

規則的なお腹の張りは、出産間近の証拠!

陣痛の痛みの感じ方は、人によって個人差が大きいもの。「痛くないから本陣痛ではないかも」と自己判断をせず、陣痛間隔をしっかり計測して、10分間隔が続くようであれば病院に連絡するようにしてくださいね。

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監修専門家:助産師 佐藤 裕子先生

助産師 佐藤裕子先生 プロフィール画像
日本赤十字社助産師学校卒業後、大学病院総合周産期母子医療センターにて9年勤務。現在は神奈川県横浜市の助産院マタニティハウスSATOにて勤務しております。妊娠から出産、産後までトータルサポートのできる助産院では、日々多くのママたちからの母乳相談や育児相談を受けています。具体的に悩みを解決でき、ここにくると安心してもらえる、そんな助産師を目指しています。

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