4歳児の身長や体重は?特徴や発達の目安は?

4歳児にもなると、走るスピードも早くなって、「追いつくのが大変…」というママ・パパも多いのではないでしょうか。心身の成長が著しく、頼もしく思うことも増えますが、まだできないこともたくさんあります。

今回は、そんな4歳児の身長や体重、発達の目安や特徴をご紹介します。

目次
4歳児の発達の目安や特徴は?
4歳児の身長・体重は?
4歳児の言葉の発達はどれくらい?
4歳児の子育てで注意しておきたいことは?
4歳児が受けておきたい予防接種は?


4歳児の発達の目安や特徴は?

4歳は自発性や意欲、協調性、我慢する心など、少しずつ心が成長していく時期です。

以下に、4歳児にみられる発達の代表的な特徴をご紹介します(※1)。

ただし、これらはあくまで目安です。子どもの発達には個人差が大きいので、まだできなかったとしてもあせる必要はありませんよ。その子なりの成長を見守ってくださいね。

生活習慣が身につき始める

自分で食事をしたり、トイレに行けるようになったりなど、生活習慣が身についていきます。

● 箸が使える
● 自分でパンツを下ろして、用を足せる
● 顔を自分で洗う
● 上着のジッパーの開け閉めができる

より複雑な動きができるようになる

バランス感覚が身についたり、全身を動かしながら細かい動きもできるようになります。

● 1時間以上の散歩ができる
● ブランコに立ち乗りできる
● 前転ができる
● 片足ケンケンができる
● つま先立ちで後ろ向きに歩ける

手指がより器用になる

想像をはたらかせ、何かを作り出す楽しさを知ると同時に、手指がより器用になっていきます。

● 折り紙の角と角を合わせて半分に折れる
● 片手で紙を持ち、ハサミで切れる
● のりを使って貼り付ける
● 積み木でトンネルや線路を作れる

友達との交流を楽しめるようになる

友達と遊んだり、競争したりすることが楽しめるようになります。

● 友達と鬼ごっこやかくれんぼなどで遊べる
● おままごとなどのごっこ遊びを楽しめる
● ブランコなどの遊具を順番に使える
● 友達と競争し、負けると悔しがる

社会性が身につき始める

簡単な指示であれば従えるようになり、大人の要求に応えることに嬉しくなったりします。

● 「おもちゃを貸してあげなさい」という指示に従える
● いたずらなどで注意されたらすぐやめられる
● 褒められると、もっと褒められようとする
● 自分より小さい子のお世話ができる

会話がより上手になる

自分が経験したことを話したり、質問に答えたりできるようになります。

● 1から10まで数えようとする
● カ行・タ行の発音をはっきりと言える
● 重い・軽い、右・左、多い・少ない、大きい・小さい・長い・短いなどが理解できる
● 自分の名前を読める
● その日あった出来事を接続詞を使って話せる

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4歳児の身長・体重は?

厚生労働省によると、4歳児の身長・体重の目安は以下のとおりです(※2)。

4歳0〜6ヶ月未満の身長・体重の目安

  身長 体重
男の子 95.0~109.5cm 13.07~20.24kg
女の子 93.8~108.1cm 12.56~19.73kg

4歳6〜12ヶ月未満の身長・体重の目安

  身長 体重
男の子 97.8~113.0cm 13.71~21.72kg
女の子 96.5~111.4cm 13.27~21.20kg


4歳になると赤ちゃん特有のふっくらとした体つきから、もうすっかりお兄ちゃん・お姉ちゃんといった体型になってきます。骨格がしっかりとした印象になりますよ。

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4歳児の言葉の発達はどれくらい?

4歳頃は、語彙が増えて表現の幅が広がります。自分が他人とは違うということを自覚しはじめ、「ぼく」「わたし」という主語を使うことも増えてきます。

また、過去・現在・未来を使い分け、「昨日公園に行ったね。楽しかったね!」など、その日にあったことを順序立てて話すこともできるように。

「だって」を使って、はっきり意思表示をしたり、多い・少ないや、強い・弱いなど比較ができるようになったりします。

コミュニケーションをとることが楽しい時期なので、できるだけ子どもの話を聞いてあげる時間を作ってくださいね。

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4歳児の子育てで注意しておきたいことは?

4歳児の子育てでは、以下のことに注意しておきましょう。

ケガをしないように見守る

4歳になると成長を感じますが、まだまだ注意力が不足しています。

アクティブに動く分、ケガをする危険性も高くなります。4歳は特に転落・溺水・窒息による死亡事故が多いので、次の点に注意しましょう(※3)。

● ベランダに踏み台や足場になるような物を置かない
● 子ども一人でお風呂に入れたり、プールで遊ばせたりしない
● のどに詰まりやすい食材の使用は控えるか、飲み込みやすいように調理する
● ビニール袋類を子どもの手の届くところに置かない

体を動かすことや挑戦するのは良いことですが、大きなケガをしないように、見守ってくださいね。

反抗されたら一息つく

自分の気持ちを言葉にできるようになり、好き嫌いも定まってくるなかで、親に反発した行動をとることも珍しくありません。

ストレスが溜まることもあるかもしれませんが、子どもの気持ちに寄り添いながら落ち着いて対応してあげてくださいね。

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4歳児が受けておきたい予防接種は?

4歳になったら定期接種の一つである「日本脳炎ワクチン」の3回目を接種しましょう。

日本小児科学会は、初回接種を3歳のときに6日以上の間隔を空けて2回、初回からおおむね1年後に3回目、9〜13歳未満で4回目の接種を推奨しています(※4)。

日本脳炎ウイルスに感染すると、急な発熱や頭痛、場合によってはけいれんを起こしたり、昏睡状態になったりします。

なるべく早めに、かかりつけの小児科でワクチンを接種してくださいね。

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4歳児は見守ることも大切

4歳児は自分でできることがどんどん増えてきます。悪いこと・良いことの判断ができないときは、しっかりと説明することも必要ですが、基本は見守ってあげてくださいね。

また、幼稚園や保育園で集団行動をしている我が子を見て、成長の差に不安を感じる人も多いようです。

成長で気になることがあれば、一人で悩まずに、保育園や幼稚園の先生、自治体の保健センター、かかりつけの小児科医に相談してみましょう。

監修協力:武井 智昭先生 小児科/高座渋谷つばさクリニック


日本小児科学会専門医。2002年、慶応義塾大学医学部卒。神奈川県内の病院・クリニックで小児科医としての経験を積み、現在は神奈川県大和市の高座渋谷つばさクリニックに院長として勤務。内科・小児科・アレルギー科を担当しています。感染症・アレルギー疾患、呼吸器疾患、予防医学などを得意とし、0歳から100歳まで「1世紀を診療する医師」として診療を行っています。

【参考文献】
※1 香川県「子育て県かがわ 4歳児・5歳児の発達について」
※2 厚生労働省「平成22年乳幼児身体発育調査」
※3 消費者庁「子どもの不慮の事故の発生傾向」
※4 日本小児科学会「知っておきたいわくちん情報 日本脳炎ワクチン」

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