赤ちゃんの爪が伸びていると、「どうやって切ればいいの?」「切って傷つけたらどうしよう」と、不安になるママやパパは多いのではないでしょうか。
今回は、赤ちゃんの爪はいつから切ればいいのか、新生児も切る必要があるのか、赤ちゃんの爪の切り方や注意点などについてご紹介します。
赤ちゃんの爪切りはいつから?新生児も切るの?
赤ちゃんの爪は、生後何日目から、または生後何週間から切るという決まりはありません。指を横から見たときに爪の先が指の先より少し出ていれば伸びているサインなので、爪の白い部分を切ってあげましょう。
赤ちゃんや新生児は、新陳代謝が活発なので、爪を切ってもすぐに伸びてしまいます。伸びた爪を放っておくと赤ちゃんが自分の顔や目をひっかいてしまう恐れがあるため、伸びていたらその都度切ってあげましょう。
ただし、毎日切る必要はありませんよ。
赤ちゃんや新生児にはどんな爪切りを使うの?
赤ちゃんの爪を切るときは、赤ちゃん用のハサミ型の爪切りを使います。刃先が丸く、刃が大きく開かないように作られているので、赤ちゃんが突然動いたときでも傷つける危険がありません。
以下のような商品がおすすめですよ。
ピジョン 新生児つめきりハサミ
新生児用に作られた爪切りばさみです。丸みのある先端で、刃を小さく薄くしているのが特徴。ハンドル部は抗菌対応の樹脂を使用しているので、衛生的にも安心ですね。同メーカーで生後3ヶ月からの赤ちゃん向け爪切りハサミもあります。
コンビ ベビーレーベル ネイルケアセット
出典: www.combi.co.jp
赤ちゃんの爪を優しく削る爪用やすりもあります。赤ちゃん用とはいえハサミを使うのが不安という人におすすめです。振動が気にならないので寝ているときも安心してケアできますよ。
赤ちゃんや新生児の爪切りの手順は?
赤ちゃんや新生児の爪を切るときは以下の手順を参考にしてみてください。
赤ちゃんの爪切りの手順
- 寝ている赤ちゃんの横に座り、片手で赤ちゃんの手をしっかり包み込み固定する
- 爪を切る指1本を指先でつまんで固定する
- 爪切りハサミ、またはやすりを反対の手で持ったら爪の両端から4〜5回に分けて少しずつ切っていき、最後に中心部を切る
赤ちゃんや新生児の爪を安全に切るコツと注意点
赤ちゃんの爪を切るときに、「急に動いたらどうしよう」「深爪になったら…」と心配になることもありますよね。
赤ちゃんに怪我をさせないためにも、下記のコツと注意点を知っておきましょう。
赤ちゃんの爪を安全に切るためのコツ
- 寝ているときや、家族やパートナーがミルクを飲ませているときなど、赤ちゃんが暴れないタイミングを狙う
- 起きているときは、音がなるおもちゃを使ったり、テレビやDVDを見せたりして、赤ちゃんの注意をほかに向ける
赤ちゃんの爪を切るときの注意点
- 深爪や巻き爪を避けるために、爪の白い部分が0.5~1mmくらい残るようにする
- ひっかいたときに肌に傷がつかないよう、爪は横一文字にバチンと切らず、ラウンド型になるよう両端から少しずつ切る
- お風呂の後は爪が柔らかくなることで、切っている感覚がわからずに切り過ぎてしまうことも。お風呂後に切る場合は、ハサミではなくやすりで軽く削り深爪にならないよう気をつける
- 赤ちゃんが眠っている間に切る場合でも急に指先が動くこともあるので、しっかり固定する
- どうしても赤ちゃんが暴れてしまうときは無理に切らず、途中で止めて、翌日以降にまた切る
赤ちゃんや新生児が爪切りで怪我をしたときの対処法は?
赤ちゃんや新生児の爪を切りすぎて血が出てしまった場合は、ティッシュやガーゼで止血しながら様子をみます。赤ちゃんの肌はデリケートなため、消毒液は使わないようにしてください。
絆創膏を貼ると誤飲の危険があるので、できるだけ貼らないようにしましょう。しばらく押さえていても血が止まらない場合は、かかりつけの小児科あるいは皮膚科へ相談してください。
赤ちゃんの爪切りはスキンシップをとりながら
赤ちゃんの爪を初めて切るときは勇気がいるものですが、慣れてしまえばスムーズにできるようになります。焦らず、少しずつチャレンジしてみましょう。
急に爪を切とうとすると、赤ちゃんは警戒してしまうもの。手遊びをしたり、優しく話しかけたり、スキンシップをとりながら自然な流れで爪切りの体勢がとれるといいですね。
監修医師:小児科 武井 智昭
日本小児科学会専門医。2002年、慶応義塾大学医学部卒。神奈川県内の病院・クリニックで小児科医としての経験を積み、現在は神奈川県大和市の高座渋谷つばさクリニックに院長として勤務。内科・小児科・アレルギー科を担当しています。感染症・アレルギー疾患、呼吸器疾患、予防医学などを得意とし、0歳から100歳まで「1世紀を診療する医師」として診療を行っています。