初めての歯磨きはガーゼで!生後5~6ヶ月に歯磨きするコツは?

赤ちゃんの歯が生え始めると、成長に喜びを感じると同時に、どのように歯磨きをしたらいいのか悩みますよね。歯が生え始めの段階では、歯ブラシではなくガーゼを使って歯磨きをしましょう。

今回は、ガーゼを使った赤ちゃんの歯磨きについて、磨き方やコツ、嫌がるときの対処法をご紹介します。

赤ちゃんの歯が生え始めるのはいつから?

赤ちゃんの乳歯が生え始める時期は個人差が大きいですが、一般的には生後6~8ヶ月から生え始め、3歳ごろに生え揃います(※1)。

歯が生えるときは歯茎がむずがゆくなるため、機嫌が悪くなる赤ちゃんもいます。気になるときは歯固めを使ってみてくださいね。

生後5〜6ヶ月頃の歯磨きにガーゼを使うのはなぜ?

一般的に赤ちゃんの歯は、最初に下の前歯2本が生えます。

赤ちゃんは口をいじられることに慣れていないので、この時期の歯磨きにはガーゼを使いましょう(※2)。

歯がまだ生えきっていない状態で歯ブラシでこすると、歯茎にあたり刺激が強すぎて嫌がってしまうことがありますが、ガーゼを使えばその心配もありません。

生後5〜6ヶ月頃には離乳食を始めることが多いので、まずは食後にガーゼで歯磨きをする習慣をつけられるといいですね。

下の前歯2本が生えると、9〜10ヶ月頃に上の前歯が2本生えてきます(※1)。ガーゼでの歯磨きに慣れてきたら、歯ブラシを使い始めましょう。

赤ちゃんの歯をガーゼで磨く方法は?

赤ちゃんの歯をガーゼで磨くときは、次の方法で進めていきましょう。

1. ママ・パパの手を洗い、膝の上に赤ちゃんの頭がくるように仰向けに寝かせる
2. ぬるま湯でぬらしたガーゼをママやパパの人差指に薄く巻き、ゆっくり赤ちゃんの口の中に入れる
3. 歯やその周りにガーゼを巻いた指を当てて、軽く拭く

ガーゼは乾いているものを使っても問題ありません。慣れるまでは、歯に指が触れる程度の優しいタッチで拭いてあげましょう。

離乳食が進んで汚れが目立つようになったら、少し強めに拭いてしっかり汚れを取ってくださいね。

ガーゼで歯磨きをするときの注意点やポイントは?

ガーゼを使って赤ちゃんの歯を磨くときは、下記のポイントに注意しましょう。

使い捨てのガーゼを使う

赤ちゃんの歯磨きに使うガーゼは、口の中に直接入るものなので、使い捨ての清潔なものを使いましょう。

嫌がるときは無理にやらない

赤ちゃんが嫌がっているときに無理やりガーゼで磨こうとすると、口の中にものが入ることを怖がり、歯ブラシを使い始めるときに嫌がってしまうことも。

あまりにも嫌がるときは、ガーゼでの歯磨きは一度やめましょう。口の中にガーゼが入る感覚を嫌がらなくなれば、歯磨きがスムーズに進むはずですよ。

磨いた後は褒めてあげる

赤ちゃんは本能的に口や頬に触られることを嫌がります。ガーゼでの歯磨きが上手にできたときは、褒めてあげましょう。言葉はしゃべれなくても、ママやパパが「歯磨きできたね」と笑顔で話しかけてあげると、赤ちゃんも喜びますよ。

決まった時間に磨く

歯が生え始める頃になると、赤ちゃんの昼寝や就寝の時間が少しずつ定まってきます。できるだけ決まった時間にガーゼで歯を磨くことで、生活リズムが整うきっかけになりますよ。

ガーゼ歯磨きで赤ちゃんとのスキンシップを楽しもう

赤ちゃんの歯を磨くときは、虫歯から守るためにしっかり磨かなくては、と義務感が強くなってしまうものですが、ガーゼ磨きの段階では、スキンシップの一つと考えましょう。

ガーゼでの歯磨きを楽しみながら、毎日の歯磨きを習慣づけて、歯ブラシへとステップアップしていけるといいですね。

監修医師:歯科医師 角田 智之

歯科医師 角田 智之先生
1992年に明海大学卒業後、日本大学医学部歯科口腔外科にて診療に従事。久留米大学医学部口腔外科などを経て、2008年に開業。現在は福岡市博多区にて診療を行う。予防歯科や心理的要因にて発症するといわれている舌痛症を専門的に診察している。

【参考文献】
※1 厚生労働省「子ども家庭総合評価票 記⼊のめやすと⼀覧表」
※2 日本小児歯科学会「こどもたちの口と歯の質問箱 産まれてから2歳頃まで」

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