【産婦人科医監修+体験談】19の妊娠初期症状!いつから何の症状?

妊娠を望んでいる人は、いつもと違う体調の変化があると、「もしかして妊娠初期症状かも?」と気になることが多いですよね。 


こで今回は、妊婦さん241名へのアンケート(※)をもとに、よく現れる妊娠初期症状について体験談とあわせてご紹介します。

生理がこない!妊娠初期症状はいつから?

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生理周期が安定している場合、生理予定日になっても生理がこないと妊娠を疑う人は多いかもしれません。

生理の遅れは、精神的なストレスなどの影響によるホルモンバランスの乱れによっても起こるので、必ず妊娠しているとは限りません。

妊娠が成立している場合、生理の遅れだけでなく、「妊娠初期症状」と呼ばれる様々な体の変化が現れることがあります。

妊娠初期症状が現れる時期には個人差があり、早い人だと生理予定日頃(妊娠4週頃)に妊娠初期症状を自覚することもあります。

一般的には、生理予定日を1週間ほど過ぎた後(妊娠5〜6週頃)から妊娠初期症状が現れることが多いようです。

妊娠初期症状は必ず起こるの?

妊娠初期症状 経験したか

妊娠初期症状は必ず全員に起こるものではないとされていますが、実際どれくらいの人が経験しているのでしょうか。

無料妊娠アプリ「ninaru」で実施した妊婦さん241名へのアンケート(※)によると、妊娠初期症状と思われる体調の変化を経験した人の割合は93.8%でした。

経験した症状には個人差がありますが、9割以上の人が何らかの妊娠初期症状を経験しているようです。

妊娠初期症状で経験した体の変化は?

妊娠初期症状 経験した症状
該当の症状をクリックすると、詳細を読むことができます。
1.眠気・だるさ
2.胸の張り・痛み
3.胃のムカつき
4.吐き気
5.腹痛・下腹部痛
6.熱っぽい
7.便秘・下痢・頻尿
8.高温期が続く
9.おりものの変化
10.食欲がなくなる
11.味覚・嗅覚の変化
12.腰痛
13.めまい・ふらつき
14.頭痛
15.イライラ・落ち込む
16.肌荒れ
17.息切れ
18.胃痛
19.着床出血

続いてどのような妊娠初期症状が現れたのかを聞いたところ、上記のような結果になりました。

妊娠初期症状があったと回答した妊婦さんのほとんどが、1つの症状だけではなく複数の症状を経験していました。

ここからは19個の妊娠初期症状について、回答数の多かった順にご説明します。

妊娠初期症状1:眠気・だるさ

最も回答数が多かった妊娠初期症状は、「眠気・だるさ」です。

妊娠すると、妊娠を維持するためにプロゲステロンというホルモンの分泌量が増えます(※1)。この影響で、妊娠初期症状として強い眠気を感じた人が多くいました。

また咳や鼻水などの症状があるわけではないのに、風邪をひいた時のように体がだるくて仕事や家事が大変だった、普段よりひどく疲れやすかったという体験談も集まりました。

体験談

仕事中、まだ朝の10時位なのに麻酔銃でも打たれたかのような急激な眠気が襲ってきました。とにかくひたすら眠かったです。

40代女性

体験談

生理予定日1週間前から、強い眠気に加え、体力がガクッと下がる感覚もあり、風邪を引いたのかと思いました。しかし、いつもと違う子宮の違和感(チクチクした痛み等)があり、妊娠しているか子宮の病気どちらかだと感じていました。5週目に妊娠検査薬を使用したところ、陽性反応が出ました。

40代女性

妊娠初期症状2:胸の張り・痛み

妊娠すると乳腺や乳管が発達するため、妊娠期間は胸の張りや痛みが続くことがあります。

妊娠初期症状を経験した人の61%が、生理予定日を過ぎても続く胸の張り、普段よりも強い張りを感じていました。また乳首にチリチリとした痛みを感じるという人もいます。

体験談

生理予定日から1週間ほど胸の張りがかなり気になりました。また、眠気がひどく、早く寝ても眠かったです。食欲も増え、すぐに空腹感を感じていました。

20代女性

体験談

生理予定日を過ぎても胸の張りが消えず、少しの揺れでも痛みを感じました。また眠気とだるさがすごかったです。

30代女性

妊娠初期症状3:胃のムカつき

妊娠初期症状を経験した人の57%が感じていたのが、胃のムカつきです。

妊娠してから分泌量が増えるホルモンの影響で、妊娠中は胃腸の働きが鈍くなり、消化不良や胃もたれが起こりやすくなります(※1)。

いつもは感じない胃のムカつきや胸焼けが急に現れるのは、妊娠初期症状の可能性があります。

体験談

何するにしても、吐くほどでは無いですが吐き気と胃のムカつきがありました。胸の張りもあり、痛みがある時もありました。

20代女性

体験談

とにかく眠くてだるい感じがあり、暇があれば横になりたくなりました。この頃の吐き気は胸焼け程度でしたが、何か食べていないと二日酔いみたいな胃のムカつきがありました。

30代女性

妊娠初期症状4:吐き気

何も食べていないのに吐き気が続く場合は、「つわり」の可能性があります。普段あまり経験しない症状なので、最も妊娠に気付きやすい妊娠初期症状かもしれません。

一般的に、つわりの症状は妊娠5〜6週頃から始まるといわれていますが、なかには妊娠4週目頃からつわり症状が始まる人もいます。

吐き気や嘔吐がある「吐きつわり」がよく知られていますが、何か食べていないと気持ち悪くなる「食べつわり」を経験する人も少なくありません。

体験談

生理予定日を過ぎても生理が来ず、また日に日に空腹時の吐き気が抑えられず、仕事中でも合間に何か食べないと仕事が出来ないくらいキツかったです。

20代女性

体験談

生理予定日の1週間後くらいから急激に吐き気が襲ってきて、ほぼ何も食べられませんでした。お腹も胸も痛くて、とにかく体が圧迫されないようなゆるっとした服装で横になっていました。

30代女性

妊娠初期症状5:腹痛・下腹部痛

妊娠すると子宮が徐々に大きくなっていきます。子宮が伸ばされる過程で下腹部にチクチクとした痛みや引っ張られるような痛み、キュッとした痛みを感じることがあります。

生理がこないのに生理痛のような下腹部の痛みが続くのは、妊娠初期症状の可能性があります。

妊娠初期症状を経験した人の41%が、腹痛・下腹部痛を感じていました。

体験談

予定日をすぎても生理痛のような症状が続きました。5秒に1回欠伸が出る、夜どんなに早く寝ても朝がしんどいなど、異常な眠気もありました。

20代女性

体験談

生理前の眠気やだるさ、胸の張りが予定日を過ぎてもおさまらず、下腹部のチクチクした痛みがあったので、もしかして?と思い安静にしていました。

30代女性

妊娠初期症状6:熱っぽい

妊娠していないときの基礎体温は、排卵後に「高温期」が2週間ほど続いたあと、生理がくる頃に低くなり、しばらく「低温期」になります。

しかし妊娠が成立すると基礎体温が高い状態が続くため、妊娠初期は体が火照ったり、熱っぽく感じたりすることが多いです。

体験談

噂に聞いていた気持ち悪さなどはなく、ただ眠気が強く身体が熱っぽい感覚がありました。

30代女性

体験談

生理予定日前から熱っぽさ、体のだるさが続いていました。いつもの生理前とは少し違うなーという感じがありました。

20代女性

妊娠初期症状7:便秘・下痢・頻尿

妊娠中はホルモンの影響で胃腸の働きが鈍くなり、便秘や下痢が起こることがあります。

また妊娠により血液量が増えて体内の水分量が増えることで、尿の量も多くなります。さらにホルモンの影響で妊娠中は頻尿になりやすくなります(※1)。

生理予定日を過ぎた頃から下痢や便秘になった、頻尿になったという場合は、妊娠初期症状かもしれません。

体験談

お腹の張りと胃もたれのようなものを感じるようになり、トイレの頻度が増え、高温期も続いていたため、検査薬を使ったら陽性でした。

30代女性

体験談

生理予定日前後からしばらくの間下痢が続き、おしりがかぶれて痛くなってしまってつらかったです。また、ちょっとしたことで落ち込みやすくなり、周りに当たらないよう気をつけていました。

40代女性

妊娠初期症状8:高温期が続く

妊娠が成立すると、プロゲステロンというホルモンが分泌され続けることで、高温期のまま体温が維持されます。

目安として、高温期が17日以上続いた場合は妊娠している可能性が高いといえます(※2)。

この妊娠初期症状は、妊娠すると全ての人に現れるものですが、普段から基礎体温をつけていないと気づかないかもしれません。

体験談

高温期が続き、冬にも関わらず夜が暑くて寝苦しい日々を過ごしました。

30代女性

体験談

生理予定日になっても基礎体温が下がらず、胸の張りも続きました。朝の寝起きに胃のムカつきがあり気持ち悪さがありましたが、少し食べると落ち着きました。

20代女性

妊娠初期症状9:おりものの変化

妊娠によって増えるホルモンの影響で、白っぽいおりものが増えたり、水っぽくなったりすることがあります。ただし、排卵前後や生理前にも同じような変化が起こることもあります。

おりものの状態には個人差があり、妊娠していてもおりものの変化がないこともあります。おりものの変化を感じた人は、全体の25%にとどまりました。

体験談

普段はない白色おりものが続いていました。また夕方から二日酔いのような気持ち悪さが毎日ありました。

40代女性

体験談

生理予定日を過ぎても胸の張りは無くならず、おりものが増えてきました。下腹部痛は毎日するのに生理がこないので、あれ?と思いました。

30代女性

妊娠初期症状10:食欲がなくなる

ホルモンバランスの変化により、妊娠初期症状として食欲にも変化が現れる人もいます。これは「つわり」症状のひとつと考えられ、急に食欲がなくなってしまうこともあるようです。

体験談

それまで食欲が極端に無くなることは基本なかったのですが、ちょっと食べただけですぐお腹いっぱいになっていました。寝ても寝ても疲れが取れない感じや、胸の張りがいつもの生理前とは違う感じもありました。

20代女性

体験談

生理予定日を過ぎてから10日目で検査薬を使用しましたが、その前から、普段食べていた肉類多めの朝ご飯が食べれなくなったり、眠くてぼーっとしたりしていました。

30代女性

妊娠初期症状11:味覚・嗅覚の変化

妊娠により体内で変化が起きることで、「お米が炊ける匂いが気持ち悪い」「今まで好きだった料理が美味しくない」など、味覚や嗅覚が変化することがあります。

妊娠初期症状を経験した人の23%が、味覚・嗅覚の変化を感じていました。

体験談

生理予定日を1週間ほど過ぎたあたりから、それまで普通に食べていたごはんが急にまずく感じて、胸のムカつきがとまらなくなりました。果物などさっぱりしたものしか食べられなくなり、ずっとリンゴとイチゴを食べていました。

20代女性

妊娠初期症状12:腰痛

妊娠中は、出産時に赤ちゃんが産道を通り抜けやすいように、骨盤まわりの関節を緩める働きがあるホルモンの分泌が増えます(※1)。

妊娠後期から腰痛に悩まされる妊婦さんは多いですが、妊娠初期症状として腰痛を感じることもあるようです。

妊娠初期症状13:めまい・ふらつき

妊娠中はお腹の赤ちゃんのために、必要な血液量と鉄分が増加します(※1)。そのため体内の鉄分が不足して貧血になりやすく、めまい・ふらつきが起こることがあります。

また妊娠するとホルモンの影響で血管が広がるため血圧が低下しやすく、20%の人が妊娠初期症状としてめまい・ふらつきを経験していました。

妊娠初期症状14:頭痛

妊娠すると分泌量が増えるホルモンの働きで、妊娠中は全身の血管が広がりやすく、頭痛に悩まされる人が多いです。

ただし生理前に頭痛が起きやすい人は、頭痛だけで妊娠初期症状なのかを見分けるのは難しいかもしれません。

妊娠初期症状15:イライラ・落ち込む

妊娠初期症状は体調の変化だけではありません。19%の人が妊娠初期症状としてイライラや気分の落ち込みなど、心の変化を経験していました。

妊娠初期は、ホルモンバランスの変化により情緒不安定になりやすいです。自分で感情のコントロールをすることが難しく、いつもの自分と違う感じがしたという人もいます。

体験談

メンタルのアップダウンがすごくて、普段は怒ったり泣いたりしないことで怒って泣いていました。だるさと眠気と吐き気も強く、横になることが多かったです。

30代女性

妊娠初期症状16:肌荒れ

妊娠によるホルモンバランスの変化により、ニキビが増える、肌が乾燥する、かゆみが出るなど、肌トラブルに悩まされる人もいます。

妊娠初期症状かどうかを見分けるのは難しいですが、肌が敏感な人は、妊娠により肌の変化を感じるかもしれません。

妊娠初期症状17:息切れ

妊娠中は貧血になりやすく、症状がひどくなると、疲れやすくなったり、息切れしたりすることがあります。

また妊娠により分泌量が増える「プロゲステロン」というホルモンの影響で、動悸や息切れを起こすことがあります。

妊娠初期症状18:胃痛

妊8娠してから分泌量が増えるホルモンの影響で、妊娠中は胃腸の働きが鈍くなります(※1)。その影響で、胃がキリキリ・チクチクと痛むことがあります。

経験した人は12%とあまり多くはありませんが、いつもは感じることのない胃痛を感じることがあれば、妊娠初期症状かもしれません。

妊娠初期症状19:着床出血(不正出血)

受精卵が子宮内膜に着床する際に、「着床出血」と呼ばれる少量の不正出血が見られることがあります。

一般的に生理予定日の1週間くらい前に起こるといわれていますが、血液が膣から排出されるまでには少し時間がかかることもあるので、気づくのは生理予定日前後ということもあります。

量はおりものに色がついている程度であることがほとんどで、着床出血に気づかない人も多いです。

体験談

生理予定日の1〜2日前におりものシートに血混じりのおりものが。2回ほど取り替えたら出血もなくなったので、生理の始まりかと思ってました。

20代女性

妊娠したかも…妊娠検査薬はいつから使える?

妊娠検査薬

妊娠初期症状がいくつか現れており、生理予定日を過ぎても生理がこない場合は、妊娠検査薬を使ってみましょう。

妊娠検査薬は、「生理予定日の1週間後以降」に使うことで正確に妊娠を判定できます。

妊娠検査薬は、着床後に分泌されるホルモンの量で妊娠を判定しています。使う時期が早すぎると、妊娠していても陰性が出てしまう可能性があるので注意してください。

妊娠初期症状が現れたら病院にいつ行く?

妊娠初期症状が現れていて、生理予定日の1週間後に妊娠検査薬で陽性反応が出た場合は、妊娠している可能性が高いです。なるべく早めに産婦人科を受診しましょう。

子宮外妊娠(異所性妊娠)など正常な妊娠以外の場合でも陽性反応が出ることがあり、妊娠検査薬では子宮内の状態まではわかりません。

妊娠しているかどうか、妊娠週数、赤ちゃんの状態を必ず病院で確認してくださいね。

妊娠初期症状が現れたら注意すること

妊娠初期症状が現れて、妊娠している可能性がある場合には、以下の2つのことに注意しましょう。

1.タバコ・アルコール

妊娠中の喫煙・飲酒は、流産や早産、赤ちゃんの発育不全などが起こるリスクが指摘されています(※3)。

アルコールとタバコは妊娠全期間で赤ちゃんへの影響があるといわれているので、少しでも妊娠の可能性がある場合は速やかにやめましょう。

2.薬やサプリメントの服用

妊娠初期症状が現れる妊娠4〜6週目は、赤ちゃんの中枢神経や心臓、消化器、手足などの重要な器官が作られる時期であると同時に、さまざまな影響を受けやすい時期です。

服用する薬の種類・量によっては、赤ちゃんに奇形が生じたり発育に悪影響を及ぼしたりするリスクがあります(※3)。

妊娠初期症状が現れている場合は、市販薬やサプリメントの服用はなるべく控えましょう。

もし「妊娠初期症状かも?」と気になる症状があったら、妊活中から使える無料妊娠アプリ「ninaru」を使ってみてください。

ninaruの特長は、最終生理日を登録すると、今現在の子宮内の状態や体調に関するメッセージが毎日届くこと。メッセージはすべて産婦人科医が監修しているので、正しい情報を簡単に知ることができますよ。

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ninaruでは妊娠週数に応じた他の妊婦さんの体験談を毎日配信しています。「これって妊娠初期症状?」「いつから妊娠検査薬で陽性反応が出るのか知りたい」など不安になった時に参考にしてみてくださいね。

他にも、ninaruには妊娠中に使える便利な機能も満載なので、妊活中から出産までずっと使えます。ぜひ、活用してみてくださいね。

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妊娠初期症状は個人差があるもの

妊娠初期症状を19個ご紹介しましたが、これら全ての症状が現れるわけではなく、症状の程度にも個人差があります。また生理前の症状と見分けがつかないものも多く、当てはまる症状がいくつかあっても妊娠していない場合もあります。

「なんだかいつもと違う、妊娠初期症状かも」と思うことがあれば、生理予定日1週間後に妊娠検査薬を使ってみるようにしてくださいね。

※アンケート概要
実施期間:2024年2月15日〜3月6日
調査対象:ninaruユーザー
有効回答数:241人

監修医師:産婦人科医 藤東 淳也

産婦人科医 藤東淳也先生
日本産科婦人科学会専門医、婦人科腫瘍専門医、細胞診専門医、がん治療認定医、日本がん治療認定医機構暫定教育医、日本産科婦人科内視鏡学会技術認定医、日本内視鏡外科学会技術認定医で、現在は藤東クリニック院長。専門知識を活かして女性の快適ライフをサポートします。

※1 株式会社メディックメディア『病気がみえるvol.10 産科 第4版』pp.40〜45,p.242
※2 株式会社メディックメディア『病気がみえるvol.9 婦人科・乳腺外科 第4版』p.25
※3 メジカルビュー社『プリンシプル産科婦人科学 2産科編 第3版』p763,p765

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