「#保育園落ちた 」で落ち込んでちゃダメ。ママがとるべき次のアクション

「保育園落ちた日本死ね!!!」という匿名のブログ記事が話題になったことを覚えている方も多いのではないでしょうか。

それから数年経った今でも、毎年2月になるとSNSの「#保育園落ちた」のハッシュタグには、ママたちの悲痛な叫びが並んでいます。

このような状況を受けて、東京都品川区で「緊急開催!”保育園落ちた”今からできる第2保活セミナー」が開催されました。

保育園に落ちたママに対し、イベント内で「落ち込まずに、すぐ次のアクションを」とアドバイスしたのが、託児付きランチサービスを提供する、ここるく代表取締役で保活アドバイザーの山下真実さんです。

保育園に落ちたママたちが次にするべきアクションとは、具体的にどんなものでしょうか。イベントで行われた山下さんの講演内容をご紹介します。

「保育園落ちた」ママが今すぐすべきこと

第二保活 保育園落ちた ここるく 山下真実

株式会社ここるく 代表取締役 保活アドバイザー
山下真実(やました・まみ)さん

京都府出身。新卒でNECに入社。金融系コンサルティング会社などを経て、2013年にここるくを設立。2児の母。

保育園に落ちたショックで、次に何をやればいいか頭が真っ白になってしまうママもいるかもしれません。でも、やるべきことは実はシンプルなんです。

保育園落ちたママがすぐにすべきこと

・二次(三次)募集へ申し込む(できる限り見学も)
・ベビーシッター利用の助成制度を調べる
・認可保育園に落ちたこと・入園意思を電話で伝える(認可外保育園に申し込んでいる場合)

それぞれ詳しく説明していきます。

二次(三次)募集へ申し込む(できる限り見学も)

二次・三次募集への申し込みはすぐにやってください。そのとき「ちょっと遠いけど、電動自転車があったら通えるな」「一駅くらいなら遠くても頑張って通えるかも」など、頑張れば通える可能性がある園には申請しましょう。

また、認可外保育園の場合、その自治体に住んでいなくても、働いていなくても申し込むことができます。また、送迎をしてくれる園もあるので、認可外の場合は、基準を広げてリサーチすると、選択肢が増えますよ。

通わせてから後悔しないように、申し込む園の見学はできるだけ行いましょう。育児中で大変だと思いますが、家族や友人の力を借りてでも、機会を作ってください。

ただ、通う可能性がない園には申し込まないでください。あなたと同様に、保育園に入れなくて困っているママがいるんですから。

ベビーシッター利用の助成制度を調べる

特に、復職を予定しているママの場合、保育園に入れなかったことも考えて、ベビーシッターの利用も視野に入れておいた方がいいでしょう。住んでいる自治体によっては、ベビーシッターを利用する際に助成が受けられることもあります(※1)。

ただし、助成金が適用されるとしても、全額ではないので、これらを利用しつつ、段階的に復職を目指すこともいいと思います。

認可保育園に落ちたこと・入園意思を電話で伝える(認可外保育園に申し込んでいる場合)

認可外保育園のなかには、認可保育園に比べて、少ない人数で運営しているところも少なくありません。

人数がカツカツにも関わらず、数百件の入園申し込みがある園もあります。そのような園では、忙しい保育の合間を縫って、応募者に次々と入園の意思を確認しなくてはいけません。

限りある時間で電話をしたにも関わらず、「認可に入れることになったのでいいです」と言われたらどんな気持ちになるでしょうか?がっかりしますよね。

そんな時にこちら側から電話して入園の意思を伝えることで、保育園側の手間を減らせると同時に、いい印象を与えることができるかもしれません。自治体が機械的に入園を選別する認可保育園とは異なり、認可外保育園では、手続きなどは園に任されます。

そのため、全ての園に当てはまるとは言えませんが、保育園の状況によっては、有利に働く可能性が考えられます。

「保育園落ちた」ママが
第二保活のためにすぐ行動すべき理由

保活は「選択肢」「時間」「指数」という3つの要素に分解できます。

山下さんが考える「保活の3要素」

  • 選択肢…申し込む保育園の数
  • 時間…保活のために行動した量
  • 指数(点数)…家庭環境などによって加点・減点される、保育園の選考基準になる指標

第二保活を始める時点では「指数」はどうすることもできないことがほとんど。また、認可外保育園の場合、そもそも指数は入園の選考基準ではありません。

それに比べて、工夫の余地が大きいのは、「選択肢」と「時間」です。しかも、「時間」も限られているので、すぐに行動しないといけないんです。

限られた時間で、いかに効率よく保活のためのアクションを起こすか。地道ですが、その行動量が最も重要なんです。

「保育園落ちた」ママが気にしがちな
保活の都市伝説の真偽

行動量が大事とは言いましたが、努力の方向を見誤っては、元も子もありません。

保活については、さまざまな噂が飛び交っています。保育園に落ちて落ち込んでいるときに、SNSやブログなどで「区議に陳情書を書いたら入園できた」のような投稿を見ると、信じてしまうママもいるかもしれませんよね。

そこで、認可保育園の保活に関して、まことしやかにささやかれている噂について、本当かどうかをお教えします。

陳情書や感情のこもった手紙を送る

これは嘘ですね。最近では、行政としても、いかに公正・公平に保育園への入園者を決めるかということに躍起になっています。

申込書の裏に一言添える

申込書を受け取った担当者が目を通すかもしれませんが、これも陳情書同様に意味はないと思います。

「ひとり親家庭」や「居住歴」など、サイトなどで自治体が公表している内容か、窓口で聞いて教えてもらえること以外は、入園に際して有利に働くことはないです。

役所の窓口に子供を連れて行き、泣いているところを見せる

自治体の窓口で困っているアピールをすることで有利になるという噂もあるようですが、これも全くの嘘。

窓口の担当者が聞いてはくれると思いますが、効果はなく、時間がもったいないので、他のことに時間を使いましょう。

園のお祭りに参加して、園長に顔を覚えてもらう

認可外の保育園や私立の幼稚園であれば、ひょっとしたら効果があるかもしれません。ただ、認可保育園では入園審査に関して、園長はノータッチ。全く権限はありません。

そのため、顔を売るために認可保育園のお祭りに参加しても、入園に有利になることはないでしょう。

「保育園落ちた」ママは
足を止めてはいけない

参加したママ、Fさん

「いろいろ手を尽くしたにも関わらず、保育園に落ちたことがすごくショックで…。4月からの生活イメージがわかなくて不安に押しつぶされそうです。でもセミナーを受けて、残された時間も何か動かなくちゃ、と前向きになれました」

これまで私が接してきたママたちのなかには、保育園に落ちたことで「自分が他の人よりも劣っているんじゃないか」と感じてしまい、ショックを受ける人がたくさんいました。

でも、保育園に落ちたからといって、あなた自身の価値が低いとか、決してそういうことではありません。

保育園に落ちてから4月までの時間は限られています。また、これまで紹介してきたように、第二保活ではいかにアクションするかが大事。

私も第二子の保活でとても苦労しました。だから、皆さんが落ち込む気持ちは痛いほどわかります。だからあえて私は言いたいんです、「落ち込む暇があったら行動し続けましょう」と。

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