共働き家庭が避けて通れない「家事分担」の問題。夫婦でうまく家事分担ができず、困っている共働き家庭も多いかもしれません。
そこで今回は、家事分担に成功している共働き家庭の事例を、4つご紹介します!真似できそうなことがあれば、ぜひ取り入れてみてください!
共働きの家事事情、みんなはどう?
上のグラフは、ninarubabyアプリを使う共働きのママを対象に行った、家事分担に関するアンケートの結果です(※)。
6割以上のママが、夫婦での家事分担に何かしら不満や課題を感じていることがわかります。
共働きの家庭だと、家事・育児・仕事でママは毎日てんてこまい。家のことは、できるだけ旦那さんと協力して行いたいですよね。
ということでここからは、家事分担がうまく行っている共働き家庭の事例をご紹介します!ママたちに、どんな工夫をしているか聞いてみました。
共働きの家事分担成功事例1.
伝言板を使って少しずつ家事分担!
最初にご紹介するのは、伝言板を使って家事分担をしているというkameさんの事例。家事分担に初めてチャレンジする共働き家庭でも試しやすい方法です。
その方法やコツをkameさんに教えてもらいましょう。
kameさん
・1歳女の子のママ
・家事分担歴1年
・ママ:8時半〜16時勤務/医療職
・パパ:8時半〜18時勤務
(残業多めで帰宅は21時頃)
・家事分担:平日→7:3、休日→6:4
(ママが多め)
ー私はいま、第一子の育休中。共働きが始まるのを目前にして(2019年4月から復帰)、少しずつ夫と家のことを協力し合えたらいいな、と思って家事の分担を始めました。
急にかっちり分担してもお互い負担になりそうなので、少しずつ。そこで試してみたのが、ホワイトボードの伝言板でした。
会話をする時間がなくて生み出した、伝言板
平日、夫が帰ってくる時間はバラバラ。私が子供と一緒に先に寝てしまうこともよくあります。なので、家事について直接お願いすることは、なかなか難しいという状況です。
置き手紙やメールでその日にやって欲しい家事を伝えることもできますが、伝言板の方がより手軽で簡単なので、設置してみました!目につきやすい場所として、帰宅後必ず開ける冷蔵庫に、マグネットのホワイトボードを伝言板として設置しています。
ポイントは「具体的に」書くこと
伝言板に書くときは、できるだけ具体的に。
例えば、といで欲しいお米の量はその日によって違うので、「今日はお米を2合といで、朝の7時に予約しておいてね」とか、「使ったお鍋を水につけているから、ご飯を食べたあとに洗っておいてね」とか、「明日は燃えるゴミの日なので、まとめておいてね」とか…
「察してほしい」とか「もう覚えたでしょう」とか思うのは無し!こちらのやって欲しい家事が確実に伝わるように、具体的に書くようにしています。
伝言板で、言いたいことが言えるように
伝言板を始める前も、夫からは「何かやって欲しい家事があれば言ってね」と言われていました。だけど私がどうしても遠慮してしまって、なかなか言えなかったんです。
でも伝言板を設置してからというもの、手軽だし、毎日何か書くという習慣にもなるしで、素直に夫の力を借りられるようになりました。
夫も忘れっぽい性格なので、忘れずにやってもらうためにも効果的なようです。書いてあれば、嫌でも忘れられないでしょ(笑)。
夫婦のコミュニケーションにも効果的!
家事の分担のために始めた伝言板ですが、メールよりも新鮮で、実は楽しいんです。私が書いた内容について夫から返事が書いてあると、うれしいし…。
夫婦のコミュニケーションツールにもなっています。
- 伝言板は目に付きやすいところに設置する
- やってほしいことは具体的に書く
- 事務連絡用ではなく、夫婦のコミュニケーションツールとして伝言板を使う!
共働きの家事分担成功事例2.
とにかく刷り込む!習慣化できると強い!
続いての事例は、旦那さんの意識に家事を「刷り込む」ことで家事分担に成功しているという、共働き歴9年のYさんです。
Yさんの「刷り込み」術とは?さっそく教えてもらいましょう!
Yさん
・10歳女の子、6歳男の子のママ
・家事分担歴9年
・ママ:9時〜16時勤務/編集アシスタント
・パパ:10時〜19時勤務(残業多め)
・家事分担:平日→6:4、休日→4:6
(平日はママ、休日はパパが多め)
ーうちが家事分担を始めたのは、私が復職して、本格的な共働き家庭になるとき。上の子が1歳半の頃でした。
その当時から今までずっと共働きですが(下の子の産休育休は挟みながら)、家事分担はうまく行っていると思います。
とにかく刷り込みました!
本格的な共働きが始まり、家事を分担するようになってから今まで、細かい家事分担というのは特に決めていません。いつの間にかお互いの役割が定着し、それが習慣化していきました。
そうは言っても、別に旦那が自主的に家事を買って出てくれたわけではありません。「朝はここを掃除してほしいな」「夜のうちに洗濯物を干しておいてほしいな」など、頭に刷り込まれるまで、同じことを、とにかく何回も何回も言い続けたんです!
すると嫌でも頭と体が覚えるみたいで、それが段々と習慣化し、当たり前のことになったようです。
自分基準で考えてイライラしない
彼にとって家事は「習慣」なので、融通は全然ききません!刷り込まれている家事だけはやるけど、それ以上のことには気が回らないし、自分から率先して新しい家事はやらない。
最初のうちは、気の回らないところにイライラしていました。「普通ここまでやるでしょ」とか「何でここに気づかないの?」とか…。
たけど、気が回らないのは、もうしょうがないんですよね。自分と相手は違うから。つい自分基準で考えてしまうと、イライラしてしまうんじゃないかと思います。
気をきかせてほしいということは望まないようにして、少しずつ新しい家事を刷り込んでいます(笑)。
できなくても怒らない
頼んだ家事も、最初はクオリティが低くて…。だけど、任せたからには文句は言わないようにしています。家事が完璧じゃなかったとしても、そんなに困ることはないですしね。ここも、自分基準で考えすぎないことが大切だと思います。
そのかわり、少しずつ、だけど繰り返し、「もっとこうしたほうがいい」ということは伝え続けています。文句っぽくならないように、サラッと。これも、ある意味刷り込みですね…。
ついイラッとして、「もう全部の家事を自分でやる!」と思うこともあるのですが、それをやってしまったら負け!!夫婦生活は何十年も続くもの。目先のイライラよりも、長期的な目線で、刷り込んでいくようにしています。
- 刷り込まれるまで何回も言い続ける!
- 自分基準で考えてイライラしない
- できなくても怒らず、改善ポイントも刷り込んでいく!
共働きの家事分担成功事例3.
お互いの得意分野で、家事を楽しく!
3つ目の事例は、お互いの得意を大切に家事を分担しているというRさん!その裏には、お互いを信頼し、思いやる気持ちが垣間見えます。
Rさんが行っている家事分担の方法を詳しく教えてもらいました。
Rさん
・3歳男の子のママ
・家事分担歴3年
・ママ:10時〜16時勤務/総務職
・パパ:10時〜19時勤務(残業多め)
・家事分担:平日→7:3、休日→5:5
(平日はママが多め)
ー家事分担を始めたのは、息子を生んだあとに私が復職し、共働きが始まるとき。夫は仕事が忙しくて、平日の夜はほとんど家事をしていないけど、それでもうまく家事分担できているなと感じています。
得意分野を任せて、手放す!
うちの夫は、掃除が大の得意。私よりもすごくマメで、きれいにしてくれます。なので私は、平日の掃除を手放しちゃいました!彼がやったほうが上手だから、休日に一気にやってもらうようにしているんです。
そのぶん、キッチン周りの掃除と料理などの家事は、私の担当。彼より私のほうが得意だからです。お互い得意分野を任せ合うことで、家事も楽しくなる気がします。
「お互い、頑張っているよね」という意識
彼が家事をやっていても、「やってもらっている」という意識よりも、「お互いやっている」という意識を持つようにしています。「得意分野を任せあっている」というか。
彼は平日の夜に働いているけど、私は平日の夜、家事と育児をひとりでやっているし…。彼が掃除をしてくれているとき、私は息子のお世話をしているし…。共働きなわけだし、お互い大変ですよね。
共働きに関わらずだと思いますが、「お互い大変だよね」「お互い頑張っているよね」という意識を持って、尊重し合うことが大切なのかなと思います。
なので我が家は、お互いの得意分野以外の家事も、自然と、手が空いたほう、気がついたほうが率先してやれています。
- 家事の得意分野を任せ合う
- 休日にできる家事は、平日やらなくてもいい!
- お互い頑張っていることがあることを認め、尊重し合う
共働きの家事分担、答えはみんな違うもの
共働きの家事分担に正解はありませんが、今回の4家庭に共通していたのは、お互いが当事者意識を持って、伝えあうということ。旦那さんが家事分担に積極的でない場合、まずはあなたの不安や思いを伝えて見るところから始めてみてはいかがでしょうか?
家事分担のやり方やペースは、それぞれの家庭で違います。ライフスタイルや性格にあっていて、お互いが納得できるような家事分担ができるといいですね。
共働きだから、専業主婦だからという垣根を超え、どの夫婦も協力しあって家庭を作っていけるよう、ninaru babyは応援しています。
※アンケート概要
実施期間:2019年1月25日~1月26日
調査対象:ninarubabyを使っているママ
有効回答数:187件
収集方法:Webアンケート